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なにをやっているのか

私たち伊藤物産株式会社は、福島県双葉町で金物業を営む会社です。2020年8月、未だ避難指示解除準備地域である、中野地区の復興産業拠点内に震災後初となる金物店をオープンしました。私たちは復興の先駆けとなるこの場所で、双葉町へ恩返ししていきます。 ■事業内容■ ・建設現場の資材販売 ・事務用品の販売 ・日用品販売(準備中) 双葉町内で本格化している復旧・復興事業の作業員向けに、土のう袋などの資材や各種工具を1,000種類以上取り扱っています。現在、建設や事務用品の販売を行っていますが、ゆくゆくは日用雑貨や衣料雑貨、食品・飲料品、防災対策品といった日用品も販売したいと考えています。 ■双葉町の復興と地域交流を目指して■ 東日本大震災より9年が経ち、双葉町は復興一色です。現在は町の復興の状況や町民の方々の帰還に合わせながら事業を進めています。町と一緒に勉強しながら、復興の支えとなる店舗づくりを目指します。

なぜやるのか

■事業を始めた経緯■ 私、代表の伊藤は「海の町」双葉町の出身です。震災当時、大学生で神奈川に住んでいたため、悲惨な状況が映し出されるニュースを見て、家族や友人の無事を祈ることしかできませんでした。 元々、大学卒業後は東京で電子部品を扱う商社に勤務していました。2017年に双葉町の面積約1割が特定復興再生拠点に認定され、2022年春ごろまでに拠点全域の避難指示解除を目指す計画だと知り、商社の経験を生かして起業を決意します。 そして2020年8月、復興に向けて建設を行う業者の皆様、今後双葉町に帰還する町民の方々の身近な存在でありたいという思いから伊藤物産を設立しました。現場の近くに弊社があることで地域の復興に貢献していくとともに、私が生まれ育った故郷に恩返ししていきたいと思っています。 ■解決したい問題■ 昨年の夏に開店したばかりなので、まだお店としてのノウハウは豊富ではありません。周囲の人にアドバイスをもらいながら運営していますが、まだまだお客様の要望に応えられるような商品提供には足りてないと考えています。ゆくゆくはあらかじめニーズがキャッチできていて、常に在庫があってすぐに提供できるように環境を整えていきたいです。

どうやっているのか

■差別化■ 帰還区域で唯一の金物店ということがアピールポイントです。町内の復興関連事業に従事する作業員向けの品ぞろえが豊富です。 ■行動方針■ 「信頼第一」「誠実に」「スピード感」を大事にしています。 ■活躍中のメンバー■ 現在、同業種出身の方を含めた4名が働いています。仕事はメリハリをつけて取り組んでいますが、物腰が柔らかくて穏やかなメンバーばかりです。 ■職場環境■ 新しい産業団地の中にあるので、周囲に建物があまりない開放的な場所で働いています。日々変化する町の復興の景色を見ながら仕事をしています。目の前には町の資料館があるので、双葉町のことを深く知ることができます。 また、国や町のバックアップ制度が充実しています。復興を目指す地域ならではの支援で、働きやすい環境をつくります。