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“いいもの”から、“売れる、いいもの”を作るプロデューサーへ。元美容師のプロデューサーがFUSIONで得た貪欲さ

「とにかく“いいもの”を作ることを第一に動いてきました」

2024年9月からプロデューサーとしてFUSIONに参画している吉川諒さん。「映像が好き」という想いでテレビ番組やCMなど、数々の制作現場を渡り歩いてきました。

前職よりプロデューサーとして活躍してきた吉川さんですが、FUSIONに入ったことで、プロデューサーとしての考え方がアップデートされたと語ります。そんな彼に、これまでやってきたことや、FUSION入社のきっかけなどを聞いてみました。

吉川 諒​​(きっかわ・りょう)
美容師を経て、日本テレビ「アナザースカイ」のAD、ミュージックビデオやCM制作プロダクションなどを経てFUSIONに参画。プロダクション局のプロデューサーを担当。

美容師を経て映像業界へ。AD→PM→プロデューサーへステップアップ

ーーまず、吉川さんのこれまでの経歴を教えてください。

吉川さん:
2年ほど美容師をしていたのですが、手が荒れやすかったことを理由に転職を決意。もともとテレビが好きだったので、日本テレビ「アナザースカイ」のAD他、様々な番組でADを経験し、その後、テレビ以外の知見も広げるために、知人の紹介でミュージックビデオの制作プロダクションに転職し、プロダクションマネージャーになりました。

プロダクションマネージャーは、スタッフィングやロケハン、予算管理、ギャラ交渉など、映像制作の制作進行を担う仕事です。1年ほど働いた後、映像制作会社である株式会社 DASHに転職し、そこでもプロダクションマネージャーとして4年働きました。その後、株式会社シースリーフィルムに転職し、アシスタントプロデューサーを経て念願のプロデューサーになりました。

ーーもともとプロデューサーになることを目標とされていたんですね。

吉川さん:
そうですね。全体を統括して、施策の方向性を決められるポジションに憧れていました。クライアントと直接話をして与件を整理し、クリエイティブディレクターと一緒に方向性を擦り合わせながら進めていく、いわばクライアントとクリエイティブディレクターの橋渡しのような存在です。

ーーそんな吉川さんがなぜFUSIONに参画されたんですか?

吉川さん:
もともと前職のC3Filmにいたときに「映像以外にもチャレンジしたい」という気持ちもあり、代理店が気になっていたんです。そんなタイミングで、FUSIONと仕事をする機会があったのですが、間近で代理店の仕事を見ることができて、仕事の解像度が上がりました。FUSIONが掲げている「デジタルとクリエイティブの融合」という、どこの代理店でも正解が出ていないことを追求している店にも大きく共感しました。また、創業4年目の若い成長途中の会社であるからこそ、熱意が強いメンバーが集まっており、彼らと仕事をするうちに「この人たちと一緒に自分も成長していきたい」という想いが強くなり、転職を決意しました。

“いいもの”だけじゃなく、“売れる、いいもの”を作るプロデューサーへ

 

ーー現在FUSIONではどのような仕事をされているんですか?

吉川さん:
FUSIONでも引き続きプロデューサーとして働いています。大きく仕事内容は変わってはいないのですが、考え方やマインド面で変化がありました。

これまではプロジェクトを成功させる、とにかく“いいもの”を作ることを第一に動いていたのですが、FUSIONのプロデューサーは“いいもの”にこだわるだけではなく、実際に商品を売るためにどうすればいいのかまでも考えなければいけない。

数字的なロジックや売り方など、本来営業が担うような部分まで考えるプロデューサーはあまりいないと思いますし、制作会社ではやらない領域でもあるので、考え方をアップデートしないといけないですね。

売り方に関してはまったく知識がないので、FUSIONの新卒のほうが詳しいレベルです。彼らから学べることもたくさんある一方で、自分は30代半ば。ゆっくりできる年齢でもないので、人の倍以上やらないと土俵に立てないことに焦りも感じています。若い子たちが本当に優秀すぎて…。

ーー実際に働いてみて、さまざまな刺激を受けているんですね。

吉川さん:
みんな根性があるし、成長欲があると感じます。それが新卒に限らず、全員にその気持ちが溢れていて好きです。仲間だけど、「負けていられないな」と思わせられますね。

そのなかで救いなのが、自分が学ぶことが好きだということです。知らないことを学ぶのが糧なので、今の環境は知らないことだらけで楽しいんです! わからないこと、勉強するべきことがたくさんある。

この先どうなるかわからないなかでも、自分が学んで知識を増やしていけば、それは自分の生きる力になっていきます。そうすれば、どんな場所でも求められるようになる。

この業界はサイクルが早くて、どんどん自分をアップデートしないと置いていかれてしまいます。映像の作り方や表現が時代を追うごとに変わっていくなかで、考えて勉強して失敗して…学びつづけられる職だと感じます。それが映像業界の魅力でもあると思うから。

僕は極端で、好きなこと以外何もできないんですよ。仮に今、違う業界に転職しても何もできないと思う(笑)。根底に「映像が好き」という想いがあるので、今の仕事は天職だと思っています。辛いことも多々あるけれど、辞めようと思ったことは1回もないですね。

今後も映像業界でやっていきたいからこそ、FUSIONに入った自分の選択は間違ってなかったと感じます。

限られた尺のなかで、人の感情を揺さぶる映像を

 

ーーありがとうございます。最後に、これから挑戦したいことを教えてください。

吉川さん:
人の感情を揺さぶるような企画に携わりたいです。僕は人の気持ちに訴えかけるような映像が好きで。映像は、限られた短い尺のなかで、見た人の世界観を変えられる大きな力を持っている。そういうところが好きなんです。

また、自分の趣味を仕事に繋げていきたいと思っています。これまでテレビが好きで映像業界に入り、音楽が好きでミュージックビデオの制作に携わり…と、好きなことで仕事をしてきたので、それは今後もやっていきたいですね。

「仕事」と感じないぐらいに、今の仕事は楽しい。この気持ちを忘れずに、もっと貪欲に成長していきたいです。

(取材・執筆=いしかわゆき(@milkprincess17)/撮影=山本良奈)


最後に

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