「これまで積み重ねてきたものを、FUSIONと融合できたら面白いんじゃないか」
そう語るのは、Ogilvy、ADKなどを経て、2024年9月からFUSIONに参画している小林晃さん。キャリアの終盤で、20年勤めた会社を辞める決意をしました。
慣れ親しんだ環境を捨てて、なぜ転職に踏み切ったのか。そして、新しい挑戦の場にFUSIONを選んだ理由とは?
小林 晃(こばやし・あきら)
CM制作会社、Ogilvy Japan、ADKにてプロデューサーとして様々な企業やブランドの広告、コミュニケーション制作に従事。ADKでは局長、本部長補佐としてマネジメントも経験。2024年9月FUSION入社。プロダクション局、プロデューサー。
積み重ねてきたものを活かせる場所へ
ーーまず、小林さんのこれまでの経歴を教えてください。
小林さん:
社会に出て四半世紀以上。ずっと広告制作に携わってきた中で、自分で言うのも何ですが、ステップアップしながら色々な経験を積んできたと思っています。
CM制作会社では、プロダクション・マネージャー /プロデューサーとして、企画段階から撮影、編集、納品までの制作進行や予算管理を行い、アイデアをカタチにしていくクラフトワークの部分を担っていました。関係する全スタッフとコミュニケーションを取りながら案件を進行する、ハブのような役割ですかね。
その後、「もっと広告の上流課程に関与したい」と思い、Ogilvy Japanに転職。プロデューサーとして、外資系のクライアントを担当していました。クリエイティブや営業チームと共にグローバルブランドに向き合う業務はとても学びが多い一方で、アカウントの幅がどうしても限定されてしまいます。身につけたスキルをより多くの仕事で発揮したいと次第に考えるようになり、ADKに転職しました。
総合広告会社であるADKでは、あらゆるカテゴリー、規模の制作プロデュースを担当する他、マネジメントも経験させていただきました。携わった案件や社内業務は数えきれない程です。素晴らしい仲間と仕事に恵まれ、とても居心地が良かったです。最終的に、ADKには約20年間お世話になりました。本当に感謝しかありません。
ーー20年間も…!このまま定年まで働く選択肢もあったなかで、なぜ退職を?
小林さん:
一区切りついたというか、率直に、「やりきった!」という感覚が芽生えてきたのです。これから長く働いたとしても、10年程度しかない。この先を考えたときに、何か新しいことをやってみたいと思いました。
新たなチャレンジを模索しているタイミングで出会ったのがFUSIONです。今後も広告の世界に身を置きたいとは思いつつ、似たようなことをやっても仕方がないとも思っていました。そんなとき、転職サイトでFUSIONを発見し、デジタル×クリエイティブを掲げていること、かつ創業5年目の若い会社、経営陣であることに強く惹かれました。
ーーなぜそのポイントに惹かれたんですか?
小林さん:
自分はマス中心に長年やってきた人間なので、正直デジタルは得意ではありません。でも、だからこそ、これまで積み重ねてきたものを、FUSIONと融合できたら面白いんじゃないかと。
また、FUSIONは社員の殆どが20代から30代。50代の自分がどこまで役に立てるか分かりませんが、この世代間でも融合ができるといいなと思いました。
会社も役員も若い。伸びしろしかなく、成長に対して貪欲なベンチャーであることも大きな理由でした。おそらく会社経営を間近に見ながら働くことができ、自身の成長にも繋がるのではと考えました。
「年齢は関係ないですよ」人事からの言葉に背中を押されて
ーー入社にあたり、不安なことはありませんでしたか?
小林さん:
すごく不安でしたよ!!(笑)
どう見ても場違いですからね。若い人のなかに、50代が飛び込んでいくわけですから。周囲からもかなり驚かれました。
正直、僕の世代は相手にされないだろうと、門前払いを食うことを覚悟でエントリーしたのですが、人事の堀さんから「年齢は関係ないですよ」と優しい言葉が返ってきたのです。
堀さんは入社2年目なのですが、シニアを相手に物おじする事もなく、的確、親身に対応してくれて、とても感動しました。なんて素晴らしい人材なのだろう。こういう方が所属しているということは、きっと良い会社だなと確信しました。それが僕のファーストFUSION。彼女のおかげで僕はここにいます。
ーー初めて接する相手はすごく大事ですよね。
小林さん:
本当に。そこから入社まで堀さんにはずっとお世話になりっぱなし。内心ドキドキしていたので、受け止めてもらえて安心しました。
それと同時に、FUSIONにはある程度経験を積んだ人材も今後必要になるんじゃないか、という読みも当然ありました。会社が成長し、どんどん人も増やしていくとなると、若いメンバーだけでは難しい部分もあるだろうな、と。
そこをシニア層が補強していく動きが加速していくかも知れないと、同じように広告会社で長年キャリアを積んだ後にFUSIONにジョインした、田中朋子さんのインタビューを拝見して感じていました。
ーー実際に入社してみていかがですか?
小林さん:
ありがたいことに、皆さん年齢や性別を気にしないというマインドを持っていて、フラットに接することができる人ばかりです。
新卒から経営陣まで垣根が低いですね。もちろん、新卒から見たらそうではないことも多いとは思いますが、レイヤーは違えどあくまでひとりの人間同士。お互いリスペクトしながら仕事を進めていて、とても良い組織だなと思います。
案件の担当なら、若い人でもいい。シニアだからできること。
ーー現在FUSIONではどのような仕事をされているんですか?
小林さん:
プロダクション局のプロデューサーとして、今までやってきたことに加え、デジタル、アクティベーション領域まで守備範囲を広げて活動しています。
通常、広告会社ではマス、デジタル、イベント、PR等でそれぞれ担当者が分かれることが多いですが、アカウント全体を見ながら全て担当できるのは融合を掲げているFUSIONらしさだと思っています。
あとは、ベンチャーならではの対応力・スピードを感じています。大きな会社ではスタッフィングだけでも社内調整に苦労します。組織の規模や業務を分業している兼ね合いで、どうしても時間が掛かることが多いです。その点、FUSIONはとてもスピーディー。プロジェクトが決まってから、すぐに動き始められるのはいいですね。
ーー新卒も含めて、FUSIONで働く人たちにはどんな印象がありますか?
小林さん:
みんな頭の回転が速くて本当に優秀!新卒も、中堅も、マネジメント層も、柔軟でクイック、かつ正確に仕事をこなしています。中堅と言っても、まだ20代後半なのも驚きです。あと、自己表現やプレゼンがとても上手い!日々、圧倒されています。
ベンチャーを選んで入社してきている方たちなので、「自分でやるという、オーナーシップ」を強く感じます。アグレッシブな反面、人がいいのも特徴的だと思います。いい意味でガツガツ感が表に出過ぎていない。そこも僕が馴染めている要因のひとつかも知れません。
個人を大切にしつつ、組織としてまとまっているので、新卒1年目を含めた全員が心理的安全性を保ちながら伸び伸びと業務に取り組んでいます。
ーーありがとうございます。最後に、これから挑戦したいことを教えてください。
小林さん:
プロダクション局を始め、会社全体の成長に貢献したいと思っています。プロデューサーの実務以外もやっていかないと、この世代を採用した意味がおそらくない。案件業務だけなら、若い人でもいいはずですから。
転職を検討している時に、前田さん(代表)が新卒内定式の後、SNSに投稿した「みんなで、この選択を正解にしていこう。」という一文を目にしました。内定者や社員に対する熱い想いや一体感、創業者自身の決意を感じ、自分もこの「みんな」の一員として一緒に働いてみたいと思いました。
個人としても、組織としてもみんなが成長し、活躍できる環境、仕組みをどう作っていくか、そこにコミットしていきたいです。
FUSIONという船がどんどん大きくなり、スピードを上げ、左右に舵を切りながら航海していく中で、水面下のバラスト、バランサーのような役割を果たせると良いのかなとは思っています。バランスを取りながら物事を進めるのは、プロデューサーやマネジメントとして長年取り組んできたことですし、経験やスキルを活かせるのではないかと思っています。
現在FUSIONには約50人のメンバーが所属していますが、今後、100人体制に向けた骨格づくりを進めています。つまり、ベテラン層を求めています!
年齢を気にせず、関心のある方はどんどん応募してきてください。それを受け入れてくれる土壌がFUSIONにはあります。
(取材・執筆=いしかわゆき(@milkprincess17)/撮影=山本良奈)
最後に
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