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「広告が好きで、嫌いだった」社会人10年目、もう一度“広告”を仕事にする理由

社会人10年目。これまでに経験した会社は4社。

多くの経験とものづくりへの強い想いを持って2021年7月にFUSIONにジョインしたディレクター・大建朗子さん。

「広告が好きで、広告が嫌いだった」と話す彼女は今、どんな想いで広告づくりに取り組んでいるのか。

型にハマらない斬新な切り口の企画でFUSIONを牽引する彼女のこれまでとこれからのことを聞きました。

大建朗子(おおだて・あきこ / @1ast_wa1tz

新卒でプロダクションマネージャーとして株式会社AOI Pro.に入社。音楽業界やデザイン業界を渡り歩き、2018年にフリーランスに。2020年からはSHIBUYA TSUTAYAにてイベントや売場の企画・営業を担当。2022年にFUSIONに入社し、ディレクターを務めている。

小学生のころからCM好き。根底にあるのは「ものづくりへの強い想い」

ーー大建さんがFUSIONに入る前にやられていたことを教えてください。

これまでに4社を経験しているのでちょっと長いかもしれません(笑)。

私は小学生のころからCMやMVが好きで、「広告の仕事がしたい!」と思い、大学ではマスコミュニケーション学科を専攻していました。ただ、どの立場で広告に携わるかは特に決めていなくて。

まずは現場を知るために、映像の制作を行っているプロダクション・株式会社AOI Pro.に新卒で入り、プロダクションマネージャーとしてTVCMやミュージックビデオの制作進行を行っていました。

ーー小学生でCMが好きって何だか珍しいですね。

娯楽ではなく、プロモーションが目的なのに面白い! というところに子どもながらに惹かれていたんです。

でも、実際に仕事をしてみてすごく楽しかった一方で、無理がたたってしまい、入社2年半で適応障害になってしまいました。結局、「好きな仕事だけど、このポジションで関わるのが正解なのか」を考えて、退職することにしました。

その後、もともと音楽が好きだったこともあり、「株式会社スペースシャワーネットワーク」に入り、番組企画や音楽冊子のデザイン制作、SNS運用からレーベル業務までを担当しました。

ただ、あくまで事務アルバイトとして入ったので、そのうち「やっぱりものづくりがしたい!」という想いが抑えきれなくなって…(笑)。

その後は株式会社ナニラニで、グラフィック制作のプロデュースやディレクション、所属バンドのマネジメントを行いました。

広告のキービジュアルからCDジャケットまで、制作進行や企画などを主に担っていましたね。プロデューサーとしてどういうものを作るべきかを考えて実行するのはすごく楽しかったです!

そうして働いていると、個人でグラフィックや映像制作の仕事をいただくことが増えるようになりました。

ーーへぇ、個人のお仕事が!

でも、会社員なので優先すべきは会社の仕事…と考えると、だんだん違和感を覚えるようになって。「自分が求められているのであれば、ひとりでやってみよう」と思い立って、フリーランスとして独立することにしました。

映像・グラフィック制作のプロデュースとディレクションを中心に、ライブスタッフやデザイン、カフェスタッフなど、これまでの人脈を活かして本当にいろいろなことに挑戦しましたね。

その後は、プロデューサーとして関わった写真集をSHIBUYA TSUTAYAと共同制作したことを機に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 / SHIBUYA TSUTAYA プロモーション企画営業へ。

日本の中心で大きな仕掛けができることにワクワクしましたし、CDや本を買うことが大好きだったので、それらを売る仕事を一度はやってみたかったんです。ただ、入社1ヶ月で、店舗に積極的に人を呼べない状況になってしまったので、売場とSNSを連動させた施策や、オンラインイベントを企画していました。

ーー本当にいろんなことをやられてきたんですね。

そうですね(笑)。でも、根底にあるのは強い「ものづくりへの想い」です。それは、本当に昔から変わらず心のど真ん中にあるな、と感じますね。

面白い人たちと一流の仕事。「ここで働きたい」と即決した

ーー大建さんは、なぜFUSIONへ入ろうと決めたんですか?

2021年に渋谷区の施策のひとつ、「渋谷をつなげる30人」プロジェクトに参加しているとき、代表の前田と出会ったのがきっかけです。

当時は、卒業ライブができない学生たちのために何かできないかと、「渋谷リモ〜ト卒業ライブ」を企画しました。閉店後の「SHIBUYA TSUTAYA」の店内モニターを、全国から募集した学生バンドのライブ映像で埋め尽くして、ライブ配信したんです。

どういうイベントに落とし込んだら面白いか。前田が考えていることを形にする原点だったと思います。

それまで特に転職は考えていなかったのですが、「渋谷リモ〜ト卒業ライブ」のあとにお声がけいただいて。

メンバーと話すなかで、「ここは、面白い人たちが一流の仕事をしている会社なんだ!」と感じ、即決しました(笑)。

具体的な仕事内容を聞かなくても、この人たちと一緒に働きたいと思ったんですよね。実際に、ちょっと働いてみただけで、ここに来たのは大正解だとわかりました。

ーーそんな縁が。どんなところが“面白い”と感じたポイントでしたか?

一人ひとりのやさしさ・面白さが作り出す朗らかな空気と、つねに自身と会社の成長を意識し思考・行動しないと置いていかれるような厳しいスピード感が共存しているところですね。

朝食会や、月に一度の締め会では全力で楽しむけど、やっぱり何かしらのプロとしてやってきた人ばかりなので、仕事では本当にすごいことをすごいスピードでこなすんですよ(笑)。そのギャップが面白いんですよね。

ーーON/OFFが激しいんですね(笑)。FUSIONではどんなことをやられているんですか?

今はディレクターとして、映像・グラフィック制作のプロデュースとディレクションのほか、SNSプロモーション施策の企画プランニング・タレントキャスティングなどを行っています。

これまでに蓄えてきた経験やものづくりへの想いを生かしつつ、よりあたらしい視点を持ってのコンテンツ制作に挑戦しています。

携わったもので印象的だったプロジェクトはANAさんの「#未来への搭乗券」ですね。動画制作、グラフィック制作、LP制作、SNSキャンペーン企画、インフルエンサーのキャスティングまで行いました。

株式会社FUSION|Works| 全日本空輸 #未来への搭乗券|fusion-inc.co.jp

あと、TBSさんの「SASUKE 2021」や「音楽の日 2022」のTwitterプロモーションでは、番組出演者から視聴者へリプライでメッセージが届くという仕掛けを考えました。ファンの立場に立って「返事が来たら嬉しいだろうな」と思って企画したのですが、どちらも放送前日に施策がトレンド入りしてすごく嬉しかったですね。

ーーすでにいろいろなプロジェクトをやられているんですね。実際に入ってみてどうですか?

想像以上に忙しいです。シンプルに考えなきゃいけないこと、新しく知らなきゃいけないことが思っていたよりも多くて。私は業界経験者ではあるけれど、数年で新しいものができたり変わったりする業界でもあるので大変です(笑)。

たとえば、デジタル広告運用ひとつとっても、こんなにも人が考えて仕込む要素が多いのだと知らなかったんですよね。そんな工数を理解したうえで企画を立てると、より強い提案になると感じているので、つねに勉強をしています。

FUSION全体が「プラスアルファ」を求めていて、誰もが自分の技量に満足せず、自分がやりたいことと、やれるようにならないといけないことを重ね合わせながら日々仕事に打ち込んでいるので、すごく刺激的ですね!

入社1年で覚醒。自分にまだ伸び代があった

ーーFUSIONのなかで、ご自身の強みはどのようなところにあると思いますか?

私の強みは競合がいないところだと思っています。いろんなポジションを経験してきたこともあって、ここまで多角的な視点でものづくりを見てきた人はあまりいないと思いますね。

そして、どの企画や提案にもきちんと気持ちが乗っているところです。

好きなものがたくさんあるからこそ、日常的にヲタク目線で物事を見ていて。「こうだったらいいのにな」「こういう人にアプローチしたら刺さるのにな」という不満を、自分で企画を立てることで解消しているというか(笑)。

だからこそ、心からやりたいこと、生み出したいことを提案できるのだと思っています。

ーー先ほど、FUSION全体が「プラスアルファ」を求めているというお話がありましたが、すでに経験豊富な大建さんにこれ以上の「プラスアルファ」なんてあるの!? と思ってしまうのですが…。

いやいや、全然ありますよ!(笑)実際に、出会ってすぐに前田から自分の足りないところを指摘されて、すごく意識するようになりました。

私はこれまで、自分が面白いと感じることや、新鮮なこと、ファンが喜ぶことを重視した企画作りを行ってきたので、大元の戦略を考えることが抜けてしまっていたんです。

でも、広告というのは本来「何を目的にやるのか」「どんな方法で課題を解決するのか」をきちんと提示して初めてお金がもらえるもの。

私自身も苦手意識があって、なかなか自分に落とし込めなかったのですが、一度ブロックを外して、提案資料を読み込んでみたり、実践ベースで学んだりするなかで、「あ、シンプルなことだったんだ!」と気付けるようになりました。頭ごなしにできないと決めつけていただけだったんだと。

今ちょうど入社して1年が経ちますが、まわりからは「覚醒した!」と言われてます(笑)。

ーー1年で覚醒って…! すごいですね。

自分でもびっくりしています。社会人10年目にして、まだ伸び代があったんだ!って(笑)。

実は、私がこうしてまた、改めて広告の仕事をしているのって、個人的にすごく大きなことなんですよ。

ーーえっ、そうなんですか?

…ちょっと捻くれているかもしれないんですけど、私はすごく広告が好きな一方で、嫌悪感も抱いていたんです。「いいCM」と評価されていればされているほど、偽物なメッセージに聞こえてしまうことがあると感じていて。すごくきれいごとに見えるんですよね。

そんななかでFUSIONでは、発信するクリエイティブのクオリティや純真さに重きを置きながら、きちんと売上やイメージアップなど、世の中にインパクトを与える広告づくりに一貫して携われる。

ここは、世の中に対して「もっとこうしたい!」という衝動がある人にとっては、すぐに実践に移せる場所だと思っています。もちろん大変なこともあるけど、大変だったぶん、必ずいいものができあがるし、自分もすごく成長ができる。

FUSIONに来て、改めて広告づくりと向き合えて本当に良かったなぁと思います。

(取材・執筆=いしかわゆき(@milkprincess17)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_

最後に

FUSIONでは、一緒に働く仲間を募集しています。

2022年8月より、オフィスを2倍に増床し、さらなる拡大を進めています。復数領域で、仲間を探していますので、是非お気軽にご連絡ください!

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