今回は、RISE SQUAREDのミッション・ビジョン・バリューがアップデートされたということで、新MVV制定に至るまでの背景について、代表の福本さんに詳しくインタビューしました。
ますます注目の拡大中のベンチャー、感動を生み出す現場でチーム全員が同じ方を向くための言語化の過程とは?
|目次|
⑴ お客様に直接笑顔を届けたい!GIFTYの原点
⑵ 新ミッション・新ビジョン決定!込められた想いとは?
⑶ 4つの新バリューで作りたい未来
お客様に直接笑顔を届けたい!GIFTYの原点
ー今日はよろしくお願いいたします!以前にもインタビューさせていただいたのですが、今回は会社のMVVが変更されたということでその背景について詳しくお聞きしたいです。まずは改めて、簡単なご経歴からお願いいたします。
前回のインタビューはこちら
よろしくお願いします。RISE SQUARED代表の福本です。
僕はヤンキーが1人もいないような平和な奈良の田舎で育ちました。
幼少期は目立つことが苦手で、狭く深い交友関係の中で周りと同調しながら生きていたように思います。友達と愛情深い両親に囲まれて、平凡な生き方というか…よくある、みんなと同じような生き方をしようと思っていたんです。
その後、大阪の大学に進学したのが転機となりました。
たまたま僕が入ったコミュニティが「イケてる」雰囲気で、キラキラした友達が多かったんですね。
それに触発されて、僕も人と違う生き方をしたいと思うようになり、セルフイメージが変わりました。
新しいことにチャレンジしていないと逆に不安で、落ち着かないくらい(笑)成長欲求が急に強くなったんです。
色々なバイトをして、サークルにも入り、ボランティア団体も立ち上げて、人がやっていないことにどんどん挑戦していく学生時代を送りました。
ースタンスが180°変わったんですね。
はい!ですが、いいことばかりでもなくて…。
次々に新しいチャレンジをしていく中で、ある時、詐欺に遭ってしまったんです。それで、急遽まとまったお金が必要になりました。
ーえぇ!どうやって切り抜けたんでしょうか…?
ネットでお金の稼ぎ方を調べ、出てきたアフィリエイト業を開始しました。
リアルに1日18時間くらいパソコンに向き合う日々だったんじゃないかなと思います。稼がないと死ぬ!という状態だったのですが、運よく収益化するようになりました。そのうち、学生事業家として、SNS上でインフルエンサーのようになっていきました。
ーそれはまた、災い転じて福となすといった感じですね。
注目度が上がるにつれ、色々なお話をいただくようになりました。会いたいと声をかけていただくことも増えましたし、再び悪い大人が近づいてきて詐欺まがいの話をされたこともあります。
そんな中で色々なビジネスに携わりました。上手くいったものも、いかなかったものもありますが、総じて「価値提供できているかどうか」が常に不安でした。全然満足できなくて、もっと社会的な課題解決をしたい、お客様に直接笑顔を届けられるような仕事をしたいと考えるようになり、いまのGIFTYの事業につながりました。
ーなるほど…!色々なビジネスに携わっていく中で、やりたいことが明確になっていったんですね。
新ミッション・新ビジョン決定!込められた想いとは?
ー続いて、GIFTYの事業や会社について詳しく教えてください。
RISE SQUAREDは今年7期目になる会社で、
事業内容としては大きく3つあります。
1つ目は、GIFTYというオーダーメイドのフォトギフトサービスです。
2つ目は、monopuriというスマホアクセサリー専門店です。
そして3つ目に、就労移行ITスクール難波大阪の運営です。
GIFTYでは、想像を超えた感動のギフト体験の提供を行っています。
主にフラワーやバルーンを使ったギフトです。300種類以上のデザインをご用意していて、日付や写真、メッセージなどをカスタマイズしてオンリーワンのフォトギフトを作ることができます。
ウェディングフォト、ファミリーフォト、長寿祝いや退職記念、誕生日や卒業祝いなど様々な場面でプレゼントとして選ばれています。
ー今回、ミッション・ビジョン・バリュー(以下MVV)をアップデートしたと伺ったのですが、それぞれどのようにアップデートされたのですか?
まず、新ミッションは
「大切な人を思う心のギフトで人のつながりをもっと豊かに」です。
そして新ビジョンは、
「社会に必要とされる人・物・サービスを量産する」になりました。
前提として、会社の根本や本質的な部分はほとんど変わっていません。
私たちの会社は幅広い事業を展開しているにもかかわらず、これまではそのすべてを一つのMVVでまとめていたので、漠然としてしまっていたんです。また、事業別に求める人材も違うので、各事業部の全員への浸透が難しいという面もあり…。もっとわかりやすい、カルチャーを形にするような共通言語を作りたいと思い、メイン事業のGIFTYに特化したMVVに変更しました。
ー企業の根本は変わっていないとのことでしたが、MVVをこの言葉にした理由はなにかあるのでしょうか?
まず、僕がこの事業をなぜ始めたかというところからお話したいと思います。
これは過去の体験に紐づいていて…実は僕、ギフト選びってちょっと面倒だなと思っていたんです。喜んでくれるかわからないから、当たり障りのないブランド物とか、家電とかを選んでおこう~みたいな(笑)
想いを伝えるというところよりも、ネガティブな気持ちが先行してプレゼント選びをしていました。絶対に必要なものとか、使えるものとかを贈っておけばOKかな?というように。
だけどある時、そもそもこの「面倒」という気持ちって、絶対おかしいなと思ったんです。
本来であれば、感謝とか尊敬とか応援とか、そういう想いの伝え合いみたいなのがギフト交流の本質であるはずなのに、もらったからなにか返さないと…という単なるプレゼント交換になってしまっている。
だから、ちゃんと想いを伝えられるギフトがあったらいいなと思ったんです。
僕が今までにもらったギフトで一番印象に残っているのは、18歳の時に元恋人にもらった手作りのアルバムなんですよ。色んな友達にメッセージを書いてもらったりしていて、そこにかけてくれた想いとか、集まってくれたサプライズの誕生日会とか、僕を喜ばせようと思って時間を作ってくれたんだと思ったら嬉しくて…直筆の手紙をもらって号泣したこともあります。
モノじゃなくて心とか想いとかに価値があるということを身をもって感じたんですよね。
ーめちゃくちゃ素敵な原体験ですね…!
そういったギフトをもらった時って、すごく幸せを感じるじゃないですか。
愛されてるなとか、期待されてるなとか。
普段、普通に生きていて感じないような感情、幸福感や自己肯定感で満たされると思うんです。
だから、そんな幸せな瞬間をGIFTYで作りたいと考えています。
僕たちのギフトは、渡し手の想いを込めたオーダーギフトです。
こういったギフトを通じて、人のつながりをもっと豊かにしていきたいと考えています。
日本中のたくさんの人が、今ある環境とか、家族や友達の大切さに気づけるサービスになっていくといいなと思っています!
ー最高ですね!想いとか、かけてくれた時間とか…想いが伝わると、記憶に残りますよね。
4つの新バリューで作りたい未来
ーMVVをアップデートして、変わった部分と変わらない部分について、詳しく教えてください!
前のミッションは、「誰もが世界で一番幸せだと思える世界へ」でした。
「幸せ」をテーマにしているのは今も変わりません。
変えたのは、先ほども少しお話したように、GIFTYに特化したMVVを設定したことと、あとはそもそもこれまでは「経営理念」とか「行動指針」といった硬い言い方をしていたのを変え、今っぽい内容にしたというところでしょうか。
8個あった行動指針もバリューと名前を変え、日常会話で使っている言葉を落とし込んで4つにまとめました。
ーどうやってまとめたのですか?
まずキーワードを出していきました。
機会創出、自責、主体性…大切な価値観を出しあって、これとこれは一緒じゃないか?とか、合体させられそうだ、というものをまとめていった結果4つになりました。
ー新しいバリューは、どのようなものですか?
まず1つ目は、「自ら機会を作る」です。
作業的な業務が多くなってくると、自分で考えて行動する余裕やキャパシティがなくなってくるんですよね。
そこで、主体性をもって動くことができるようにするにはどうすればいいか考え、まずは「主体性」について調べました。
すると、「無知な人物」「無能な人物」「否定的な人物」「邪魔な人物」だと思われる不安が、メンバーたちの主体性を妨げるのだということが分かったんです。みんなが主体的に動けるようにするには、心理的安全性を確保する必要があるんですね。逆に、1回のミスであっさり切られてしまうリスクを感じていると、主体性を持てない。
だから、この会社ではセカンドチャンスとかサードチャンスを与える環境を作ります、一度のミスで判断しませんということを伝えるようにしています。
そういった環境を作るので、自ら会社に参画しているとか、1つのチームとして一緒にサービスを共創しているという自覚を持って働いてほしいと思っています。
2つ目が、「破壊と創造」です。
これは、僕の去年1年間のテーマでもありました。
人間って、なんだかこう…得ることばかり考えて捨てることは考えられないというか、損はしたくないけど得はしたいと考えてしまいがちじゃないですか。僕もそういうタイプでした。
でも、考えてみると、時間は有限だし、体も脳も1つしかないので、絶対にキャパシティというものはあると思うんです。だから、何かを失うことによって、スペースを空ける。そうすることによって、新しいものが入ってくるのだという風に考えるようになりました。考え方とか、人脈とか経験とか…成長したい、アップデートしたいと考えたときに、今までの固定概念をつぶす必要があると思います。自分の中を循環させるためにも、あえて自分で壊して新しくクリエイトし続けていく。常に変わり続ける意識をもってほしいと思い、この言葉をバリューに組み込みました。
3つ目は、「サプライズ」です。これは驚き、期待を超えるということです。
僕たちのギフトは、最初にも言ったように感動を提供するサービスです。
人はどういうときに感動するのか?ということを考えたら、想像を超えたときしかないと思うんですよね。期待通りの業務では感動させられない。だから、お客様に感動を与えるために、常日頃の業務から相手の期待を超えるということを意識してほしいと思っています。
社員同士がお互いに期待して、魅了しあう関係が一番理想的です。お互いに期待値を上げ続け、高めあえる関係ですね。
僕は元々、仕事をするときにこの期待を超えるというのを意識するようにしていて、メンバーにもこれを当たり前の基準として働いてほしかったので、「サプライズ」を新バリューにしました。
最後は、「エネルギー」ですね。
ありがたいことに、今この会社には、自分で考えて発信していける方、主体的に動ける方がどんどん入社してくれているんです。どうしてそんなに優秀なのかが気になって、彼らの特徴を考えてみたときに、「言語化」ができているということに気が付きました。過去、現在、未来についての言語化です。
自分はどんな過去を歩んできて、性格はどんな感じで、どんなトラウマを持っているのか。
そして、形成された今の自分はどんな人間なのか。未来にはどうなっていきたいのか。この辺りをきちんと言語化できていると、主体的に動けるようになっていくように思います。
ただなんとなくこの会社にいる、なんとなく仕事を任されて働いているのではなく、この会社にいる目的や働く意味を本気で考えることってすごく大事なんですよね。
未来のビジョンが決まっていないと、まず今ここで頑張るのが難しいじゃないですか。ちょっと嫌なことがあったら、しんどいな~と感じて気持ちが切れてしまうと思うんです。自分にしっかり向き合って、ビジョンを言語化し、それをエネルギーに変えることを大事にしてもらいたいなと思っています。
ーすごく説得力のある4項目ですね。ビジョンやミッションを新しくして、会社として目指していきたい姿はありますか?
ひとまず今年一年は、変化を作り、色々と展開していける年にしたいと思います。
やりたいことはいくつかあります。
まず1つ目は、レーザー加工機の導入です。アクリルキーホルダーやアクリルスタンド、名入れギフトといった商品展開を行っていきたいと思っています。
2つ目は、ToB向けの代理店営業です。これまでは、ギフトをインターネット上でのみ販売していたのですが、これからは販路を拡大していきたいですね。具体的には、フォトサービスや結婚式場、ペット葬儀などの場面で写真を撮っているカメラマンにアプローチして、プラスセルで販売できるようなパッケージを提案していきたいです。
3つ目は、フラワーギフトのワークショップです。大切な人に渡すオンリーワンのギフトを、せっかくだから自分で作って渡したいというニーズが少なからずあるので、そこに応える意味でもやっていきたいですね。更に、ワークショップの開催は、インターネット上で販売をしているゆえに対面でファンを作るのが難しい僕たちにとって、ファンづくりのチャンスにもなるのかなと考えています。
ギフトづくりは在宅ワークにも向いているので、ワークショップに参加してくださった方が今度は社員として会社にジョインする、というような良い循環も生まれそうですよね。
ー拡大期のRISE SQUAREDについて、今すごく面白いフェーズなのではないかと思うのですが、最後にどのような方と一緒に働きたいか教えてください。
そうですね…RISE SQUAREDの自慢になってしまうのですが、メンバー全員が素直でいい人なんですよ。誰かを蹴落としたり、陰口や愚痴を言ったりというケースが本当にない会社です。なので、今後もそういった方がメンバーに入ってくださるといいなと思っています。
あとは、MVVに共感してくれる、主体性を持って一緒に事業にに参画してくださる方ですね。
新卒入社したメンバーでも、いまは事業責任者としてどんどん結果を出しています。若いベンチャーで裁量権を持って働きたい人にとっては最高の環境だと思いますよ!
他には、社会貢献度の高いプロダクトに関わりたい方も僕たちの会社にピッタリです。GIFTYとか就労移行ITスクールの運営とか。
まずはぜひお話してみたいです!
ーありがとうございました!