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看護師から転身──医療ベンチャーでテクノロジーを活かして業界を変える挑戦

リンケージは現在、代表 生駒のもと第二創業期を迎え、医療ベンチャーとして急成長を遂げています。

今回は、リンケージのCSチームでリーダーを務める青木さんに話を伺いました。

──本日はよろしくお願いします。青木さんは看護師の資格をお持ちなんですね。

そうなんです。ですが学生時代から医療に興味があったのではなく、実は大学では国際政治を専攻していました。イスラエルとパレスチナ問題などから”国”というもののあり方やそこから発生する課題を考えるのが好きでした。

国際政治を学んでいると、かならず紛争で犠牲になっている人々に直面します。就活が始まった頃から、そういった方々を少しでも手助けしたいと思うようになりました。

そこから医療に携わろうと思い、大学卒業後に看護学校へ入学しています。国内、国外で医療が不足しているところでサポートをしたいと思うようになったんです。

──なるほど。国際政治を学ぶ過程で知った各国の課題に、自分はなにができるかと考えたアプローチの一つが、医療に携わることだったんですね。

看護学校卒業と同時に看護師の資格を取得し、某病院の集中治療室(ICU)で勤務するようになりました。そこではバイタルサインの測定、入院患者への対応や処置、医師の処置の介助、患者さんの日々の生活のサポートなど、一般的な看護師業務を行っていました。

ただ、ICUのような心筋梗塞や脳梗塞など重症な方が入ってくる緊迫した現場で、ふと気になったことがあったんです。それが、病気になったあとに治療をはじめる方が圧倒的に多いという現状でした。

患者さんによくよく話を聞いてみると、発症する前から自覚症状があった方は多くいました。それなのになぜ受診しなかったかと不思議に思っていたら、忙しくて診察の順番を待っていられない人が多いことに気づいたんです。病院での待ち時間の長さなどが億劫で、受診を後回しにしてしまうと。

また、当時はまだ紙で記録をとる現場だったこともあり、普段使っている携帯などのIT技術を活用すれば、より効率的にストレスなく仕事ができると日々感じておりました。例えば、入院患者のカルテや医師からの指示はそれぞれファイルにまとまっているのですが、他の看護師や医師などがファイルを持っていると他の人が状況を確認できないので、同時並行できるはずの作業が止まり時間をロスすることがよくありました。加えて急いで書かれた文字が汚すぎて読めず、医師に確認することもありました。

このような経験から、ITなどのテクノロジーを活用して医療業界をもっとよくできないかなと思うようになりました。それが看護師を辞め、一般企業に転職しようと考えたきっかけです。

まずは医療を身近にしてもらうため、そして予防に活かしてもらうたため、もっと簡単にドクターに罹る方法はないかと調べたときに出会ったのが「オンライン診療」を提供する企業でした。

──それからどうしてリンケージに入社されたんでしょうか。

前職では医療に関するオウンドメディアの立ち上げや、高血圧に関する実証実験などを実施し毎日充実していたのですが、一方で物足りなさも感じていました。というのも、看護師として勤めていたときに感じた課題にアプローチするいいサービスがあれば、直接足を運んでお客様に広め、場合によっては介入までしてサポートすることがいち早く課題解決になると思っていたからです。

そこで、営業を募集している企業を探し見つけたのがリンケージでした。まだ社員数の少ない段階での面接だったので、入社する前に「制度はこれから整える段階で、いろんなことをやることになるけど大丈夫?」と聞かれるほどでしたね。今思えばその言葉が新しい環境で挑戦することへの興味を掻き立ててくれましたし、入社後のギャップもほとんどなく働きはじめられた要因でした。

──リンケージではどのような仕事を担当されているのでしょうか。

入社後1ヶ月ほどは先輩や社長の営業に同行していましたが、サービス強化のために運用チームが必要になり、現在のCSチームに携わるようになりました。この会社がサービスを提供していくためには運用を固めないといけないと感じていましたし、必要だからやると引き受けた形でした。

というのも、最初は運用体制が全く整備されていなかったんです。例えば問い合わせが来ても、誰が返す、返さないで確認が必要でしたし、そもそも誰に何を確認するのかも明確には決まっていませんでした。運用体制やフローに決まりがなかったんです。

そこで、まずは管理方法から検討し、記録の保存方法や報告する内容など、徐々に体制を整えました。現在では運用をいかにスムーズにこなすかだけでなく、売り上げに貢献するためにはどうするかといったことも考えながら改善しています。CSチームの担当サービスが増えていくのは大変でしたが、1から立ち上げた経験が活きて嬉しかったです。

いまはチームの人数も増え、リーダーに昇格しました。メンバーが持つ能力を最大限に発揮できる環境づくりも心がけています。

──直接お客様とのやりとりが発生するので、大変なことも多いのではないでしょうか。

そうですね。部署柄、個人情報の漏洩やクレームなどが起こりうる環境です。なにかが起きてしまうと会社全体が信頼を失うことになるので、起こりうる原因を確認して予防策を立てるようにしています。

また、もしミスが発生した場合でも、運用体制を確実なものにするため、小さなものでも報告しあうようにしていますね。そのうえでミスを起こした人を攻めるのではなく、「何が原因でミスが発生してしまったのかを徹底的に考えるようにしています。苦労をしたからこそ強固になる運用体制が構築できていると思います。

──青木さんから見てリンケージはどんな会社ですか。これから入社するメンバーに向けて教えてください。

フランクで風通しがよく、やりたいと思うことにチャレンジできる会社です。今はできないことでも本人がやりたいなら挑戦させてくれますし、実際 代表に直談判して新しいことに取り組んでいる社員もいます。

ただし、新しい挑戦をするときは代表や先輩がお膳立てしないのもリンケージらしさです。あくまでレールは自分でつくり、自分でトロッコを押す。この環境はかなり刺激的だと思います。

あと、リンケージでは相手の意見をリスペクトできる人が活躍しているのも特徴だと思います。個性を尊重しながら会社が成長するために何が必要かを考えられる人に、ぜひ入社して欲しいです。

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