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【産後のママが必要な栄養を簡単に】片山有紗が挑む、日本に新たな風を!ママ向け新規EC事業にかける想い

To become a leading brand in supporting mamas thrive and reaching their fullest potential.

新たに立ち上げるママ向けEC事業のブランドミッション。牽引する片山有紗さんは、並々ならぬ想いと共に本ブランドを立ち上げます。SDGsが昨今叫ばれていますが、「それは幼少期時代から当たり前だった」と語る片山さん。

今回はそんな片山さんに、これまでのご経歴と、入社の経緯、今後進めたい事業内容や一緒に働きたいメンバーについて、お話を伺いました。

プロフィール|片山有紗(かたやまありさ) 東京生まれ。生後3ヶ月から15歳までアメリカ・ケンタッキー州で育つ。国際基督教大学卒。親御さんが営んでいる老舗・自動車部品メーカー片山工業株式会社に入社。入社して早々、「歩くより速く、自転車よりも簡単に運転できる乗り物」をコンセプトに開発した「ウォーキングバイシクル」のプロジェクトリーダーに就任。現在は片山ホールディングスの取締役として、新たな基盤となるべく、新規事業立ち上げに勤しんでいる。

ケンタッキーで過ごした幼少期時代、日本との違いを感じたカルチャーショックの数々…入社までの葛藤と経緯

片山さんのお父様は、片山工業株式会社の現・代表取締役社長 片山 昌之さん。お父様である昌之さんがアメリカでMBAを取得後、片山工業の子会社にあたるKatayama American Co., Incに就職。片山有紗さんは15歳までをケンタッキー州で過ごしました。

小学校・中学校の時には、リーダーを。そして高校生の時にはボランティアをやったり、運営メンバーとして積極的に手を挙げる子だったそうです。そのエネルギーの源について、片山さんはこう語ります。

「早生まれだったこともあり、言語の遅れが小学校の時にありました。周りの子達との違いを感じながら、家庭教師をつけて、みんなに追いつかないといけない。リーダーや運営はやろうと思ってやったのではなく、自然とやっていました。」

15歳までアメリカだと、日本の生活との違いに戸惑わなかったか尋ねたところ、意外にもそれほどでもなかったそうで、毎年夏に1ヶ月は日本に帰ってきていたからなんだそうです。ただ、それでもカルチャーとしてのショックは場面場面で感じられたそう。

大学の時に参加していたサークル活動で、日本の上下関係カルチャーを初めて経験されたんだそう。例えば、合宿の参加者リストを作成する際、失礼がないよう、先輩の期と名前に誤りがないように細心の注意を払ったり、飲み物やお酒の注ぎ方など、アメリカではなかった文化だったとか。

また、2011年3月11日の東日本大震災の時には、すぐにボランティア活動で赴いたという。アメリカではボランティア活動は当たり前で日常的なもので、この時も情熱を持って取り組んでいた片山さんでしたが、周囲にボランティアへの参加を呼びかけた際、「偽善」や「自己満」というメンタリティーを持っている学生が多いという状況にショックを受け、初めてフラストレーションを感じたそうです。

そして、合同説明会をはじめとした日本固有の就活スタイルは、片山さんの考えとは合わず、親御さんの会社に就職することに最初は葛藤があったものの、自身の働き方を考えた際に、就職を決意し、片山工業に入社することに。

入社早々ビッグプロジェクト「ウォーキングバイシクル」プロジェクトリーダーに?!

意を決意して入社した片山工業。待ち受けていたのは、片山工業にとって新たな挑戦となる「ウォーキングバイシクル」のプロジェクトリーダーとしての就任でした。すでに動き始めていた事業に、製品がほぼ完成に近い段階でのジョイン。

経験豊かなメンバーに囲まれながらの中でのリーダーは、怖気付いてしまいそうですが、片山さんは持ち前の情熱と明るさで、細部にまでこだわりを見せます。

「開発は98%終わっている段階でした。ただ、色が微妙だと思ったんです。自分達が自信を持って販売できないものは意味がない」

と片山さんは感じ、塗装会社へ実際にどんな色があるのか塗料を見に行き、自ら足を運び、目で見て、選定。立ちこぎ式の電動アシスト三輪自転車「ウォーキングバイシクル」は、歩くより速く、自転車より手軽に乗れることを目指し、2014年に販売開始されました。

2021年4月末から放映されていたUberEatsさんのCMで、お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさんが乗っているあの乗り物は何?とネット上でも話題を呼びましたが、その乗り物がなんと、この「ウォーキングバイシクル」。これからも世代を問わず愛される乗り物になりそうですね。

新たな柱を目指して!産後ママの栄養サポートをしていきたい!

2017年に片山工業は、片山ホールディングスとして、ホールディングス化し、「健康」や「サステイナビリティ」のテーマを中心に、現在積極的な新規事業立上げや既存事業拡大を推進中です。入社後、「ウォーキングバイシクル」という新たなプロジェクトを経験し、今度片山さんが新たにチャレンジしようとしているのは、<産後ママのサポート>です。

片山さん自身も、妊娠・出産を経験され、1児の母として育児をしながら、仕事もされています。出産後は、お母様と産後ドゥーラにお世話になったそうです。日本ではあまり耳馴染みがない産後ドゥーラですが、ママになる産前産後の女性が健康な心身で過ごせるように寄り添い、「新生児と産後の女性のケアスペシャリスト」であり、新しく赤ちゃんを迎えた家族の精神的なサポートだけでなく、沢山の知識をつけてくれる存在のことを指します。片山さんの旦那様も、産後ドゥーラのおかげで、片山さんと同じぐらい知識と経験を得られたそうです。

「ドゥーラ」はギリシャ語で、「他の女性を支援する」「経験豊かな女性」という意味で、職業としても認められており、特に産後ドゥーラは、ホルモンバランスや身体の急激な変化によって心身が不安定になりやすいママに寄り添ってくれて、赤ちゃんとの生活が幸せで安心して過ごせるよう、ママのサポートをしてくれる存在です。

片山さん自身、アメリカでそのようなサポートを受け、日本に帰国した際に、周りのママ友と話していたところ、日本では産後の栄養に関する知識が浸透していないことに気づいたと言います。

「日本では、産後ケアの食事で検索すると、ママの代わりに家族の食事をサポートするといった、家族視点でのサポートは多く見受けられますが、産後ママに焦点を合わせたサービスはなかなかありません。私自身が立ち上げることで、ママ本人にはもちろんですが、産後というフェーズに入った家族全員にとって便利なサービスになるのではないかと感じました。」

では具体的にどんなサービスになるのでしょうか。現在お話できる段階で特別に教えていただきました。東洋医学やアーユルベーダをベースとした、産後の女性が必要とする栄養素の入ったスープなどをお届けする予定。他にもその時のフェーズに合わせたものを提供していくんだとか。

また、レシピ開発担当をしているメンバーは、アメリカのペンシルベニア州に住む産後ドゥーラとして実際にママさん達のケアをし、パーソナルシェフも行っている、体の回復のプロ。美味しくて、かつ産後の身体に必要な栄養を摂り入れた食事だからこそ、安心して続けることができるのも嬉しいところですね。

「中国や韓国では産後40日間はこういう食事を食べてくださいという文化があるけど、日本ではあまり耳にしない。産後の食事はただ栄養豊富な食事を摂るだけではなく、母乳が出やすくするための栄養などを考慮した方がいい。体の回復が順調に、そして母乳の出を回復できるように。」

冒頭にもありましたブランドミッションを掲げられた新規事業のOPENが今から楽しみですね。
To become a leading brand in supporting mamas thrive and reaching their fullest potential.
−全てのママたちが人生を謳歌し、最大限のポテンシャルを達するためのサポートを提供する

最後に、片山さんが行っていく新事業、一緒に働きたいメンバーとメッセージは?
「帰国子女や何かしら海外経験がある方、ぜひジョインいただきたいです。どこか日本のカルチャーが合わないなって感じられている方にとっては、自由に感じられる環境です。」

日本の産後ママの環境を変えるべく、片山さんの挑戦は続きます。

(取材・ライター/ 佐藤あかね)

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