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全20回シリーズでお伝えしています「教えて吉田先生!これからの健康経営を考える」。前回は「健康経営の企業側の事例について教えてください」でした。今回は「健康経営における女性への取組みについて教えてください」をお送りします。
インタビューは2020年4月6日に都内にて行われました。
―――健康経営における女性への取り組みに関して教えてください。
経済産業省が2018年4月に公開した「健康経営についての取組」の中で、健康経営銘柄や健康経営優良法人の認定基準に「女性の健康保持・増進に向けた取り組み」が明記されています。健康経営に関する実務者連絡会への参加者アンケートでは、健康経営を積極的に推進する企業においては、特に女性特有の健康問題対策に高い関心が寄せられていることが明らかになりました。
従来の、メタボリックシンドロームなど男性従業員を中心とした対策だけでなく、今や労働者の半数近くを占める女性従業員への健康支援により、組織を活性化していこうという意図です。
例えば、月経随伴症状などによる労働損失だけでも5000億円近い、と試算されていますし、厚労省も力を入れている「治療と仕事の両立支援」の分野では、女性のがんサバイバーへの支援に関しても言及されていますね。
年齢的には50代前半までは女性の方ががん罹患率が高く、その後は男性が逆転して、一生では男性がん患者さんが多くなりますが、職場で働く年齢層で言うと女性が圧倒的多数となります。
つまり女性のがんの場合は罹患年齢が比較的若く、かつ長期に亘り「治療と仕事の両立支援」が必要となりますので、企業には女性の健康支援に関するリテラシー向上が求められる、ということですね。
(聞き手:株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介)