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私がメガバンクを辞めてフェアワークに入った理由

Photo by Emma Simpson on Unsplash

はじめまして。株式会社フェアワークにて事業企画全般を担当しています。

フェアワークに入る前は三井住友銀行に新卒入社以来10年弱勤めていました。まだ入社したばかりですが初心を忘れないよう、なぜ私がメガバンクを離れフェアワークに入社したのかを書かせていただきたいと思います。

<経歴>
東京大学大学院を卒業後、2012年に新卒として三井住友銀行に入社。国土交通省への出向や持株会社での経営企画業務等を経て、2021年にフェアワーク入社。1児の父。

人々の想いが”叶えられる”社会

大学時代は勉強そっちのけで学園祭の運営に没頭していました。私の担当はイベントや広報の企画といった華やかなことではなく、500以上ある参加団体の参加ルールを決め運営場所を手配することでした。当然、私自身にスポットライトがあたるようなことはありませんが、私たちが一生懸命になって創り上げたフィールドで、参加団体の方々が日頃の取組や研究の成果を最大限発揮している姿や、パフォーマンスを見ている来場者の方々が楽しそうにしている姿を見て、「熱い想いを持った人がその想いを叶えている姿は美しい。」と感じていました。(残念ながら去年はコロナ禍で多くの学園祭が中止になりました。いつかまた学生や来場者の方が楽しく交流できるようになることを願っています。)

この時の経験から、私は「人々の想いを叶えられる社会を創る」ことで世の中を良くしていきたい。と考えるようになりました。また、「多くの人にとって想いを叶えるハードルになるのはおカネ」だと考えて銀行に入社しました。

人々が想いを”持てる”社会

銀行では幅広い業務を経験させてもらいました。銀行の法人営業をはじめ、国土交通省に出向して海外に日本のインフラを売りに行ったり、持株会社でグループ会社の経営戦略立案や経営管理体制構築に携わったりしていました。入社時に思い描いていたキャリアでこそなかったものの、スケールの大きな仕事にやりがいを感じ、厳しくも暖かい元職場や関係者の方々に支えられながら何とか目の前の仕事に邁進する日々でした。

一方で周囲を見渡すと、社内・社外問わず、能力があるにも関わらず心身の不調で苦戦しているメンバーがいることに気づきました。不調になったメンバーは出社しているものの元気がなく、仕事にも打ち込めていないように見えました。不調になったメンバーと接する中で、私の中での問題意識がカネからヒトへと変化していきました。

当時のメモには問題意識を以下のように書いています。
・私が見たいのは「人々が想いを叶えられる社会」。
・人々が想いを叶えるためには、そもそも「ヒトが想いを持てる状態」が必要。
・ヒトは心身不調に陥ると想いを持つどころではなくなってしまう。
・ヒトは誰でも心身の不調になり得るが、その要因は人それぞれで本人ですら要因が分かっていない。

問題意識が変化する中で「なんとかしてみんなの心身不調を防ぎ、100%のパフォーマンスを発揮できるようにできないだろうか?」ということを考え始めましたが、調子が悪そうなメンバーの話に付き合ったりするくらいしかできず、歯がゆい思いをして過ごしていました。

「プレゼンティーズム」との出会い、カネからヒトへ

自分の中で膨らむ問題意識に悶々と悩んでいるときに代表の吉田と出会い、”プレゼンティーズム”という言葉があることを知りました。ここでは詳細な説明は控えますが、プレゼンティーズムとは「仕事をしていても体調不良やメンタル不調などが原因でパフォーマンスが低下している状態」を指し、私がなんとかしたいと思っていたことそのものでした。

初めて会ったときに、吉田から「プレゼンティーズムの可視化に取り組んでいる。既存のサーベイではエンゲージメントなど特定の方向からしか光が当たっていない。プレゼンティーズムが生じる要因は人それぞれであり、幸福度やレジリエンスなど様々角度から光を当てなければ従業員・組織の実態は明らかにできない。実態が明らかになれば企業は適切な対策を打てるようになるし、従業員自身も悪化する前にセルフケアすることができるようになる。」という話をされました。

文字ではうまく伝えきれていないかもしれませんが、産業医/精神科医として長年、働く人の健康に向き合ってきた吉田の言葉は重く熱い想いに溢れていました。

吉田の想いや事業の方向性には強く共感したものの、これまで慣れ親しんだ業界(カネ)から未知の業界(ヒト)に挑戦することには怖さを感じ、転職の決断は自分なりにかなり悩みました。最後は今の自分の問題意識に正面から向き合える場所で働こうと転職を決めました。勿論、新しい業界に入ったからには腹をくくってしっかりと結果を出したいと思っています。

最後に

フェアワークはまだ小さな会社ですが、プレゼンティーズムや健康経営といった社会の大きな課題に挑もうとしています。一人でも多くの素晴らしいメンバーと一緒に働けることを楽しみにしておりますので、私の文章を読んで興味を持っていただいた方もそうでない方も、是非応募していただければ幸いです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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