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【V inc.創業者が描く、グローバル視点で挑む世界に誇れるブランドの構築】

Profile

Founder and CEO

清 正貴(Masataka Sei)

大学時代にニューヨークへ留学。卒業後は新卒で株式会社資生堂に入社し、営業企画やマーケティングを担当。その後、株式会社リクルートライフスタイル(現・株式会社リクルート)に転職し、複数のグローバル新規事業の立ち上げと事業開発に従事。2019年9月に株式会社バルクオムに参画し、取締役CGO(Chief Global Officer)として組織の拡大、売上の倍増、黒字化を達成。さらに、海外事業の展開を推進し、約2年間で10カ国以上への進出を実現。2023年11月に同社を退任し、新たにV inc.(株式会社ブイ)を創業。


【V inc.創業者が描く、グローバル視点で挑む世界に誇れるブランドの構築】

〈海外で感じた、コンプレックスを原動力に起業家へ〉

ーーこれまでのキャリアについて、教えてください。

 新卒で資生堂に入社し、営業やマーケティング関連の部署で合計4年間働いていました。その後、海外で働く目標を持っていたため、資生堂の海外事業部に異動しましたが、27歳でさらなる成長を求めリクルートへ転職しました。リクルートでは、自社プロダクトの国内展開やグローバル展開に関わる事業を担当しました。それ以降については、2019年からバルクオムに移り、取締役CGOとして会社経営に携わりました。バルクオムでは、グローバル展開や資金調達を含む経営を主導する役割になり、会社成長に寄与する経験を積んでV incを創業しました。


ーー起業するまでのキャリアを振り返ると、美容、海外、新規事業のテーマが軸になっているようですが、それぞれのきっかけは何ですか?


 海外のテーマについては、大学時代の留学をきっかけに、グローバルな視点で働くことを目指すようになったことがきっかけとして大きいですね。資生堂への入社も、日本の良いものを世界に広げるという同社のビジョンに共感したことが背景としてあります。一方、ビューティーのテーマについては偶然で、ずっと昔から、シンプルに、ファッションの分野に興味があったことが影響として大きいですね。残りの、新規事業については、事業家としての成長を求めた結果、0→1の経験が必須だと感じていたこともあり、新規事業の経験が詰める環境へ飛び込みました。


ーーそうだったんですね。キャリアの選択軸も、事業家に紐づいていると思うのですが事業家を目指すきっかけは何だったのでしょうか?


 事業家という道を目指したきっかけは、消去法で「自分にはこれしかない」と感じたからですね。幼少期から「普通じゃない何者かになりたい」という想いが漠然とあったのですが、その想いが大きく確信へ変わったのはニューヨークでの体験でした。ニューヨークでは高い目標を持ち、刹那的に生きる人達が多く、非常に刺激的な生活を送りました。そういった環境の中で、自分は「なりたいもの」を問われたときに答えられない自分がいることに気付き、強いコンプレックスを感じました。そこから、自己のアイデンティティと向き合う中で、自分ファッションや音楽、アートなど感性やクリエイティビティに触れるものに興味があったこともあり、その領域で勝負したいと思ったのですが、デザイナーとして生きていく選択肢はなかったため、自分ができることは何かを考えた際に、ビジネス領域だと思い事業家を目指そうと思いました。


〈V inc.が目指す、日本と世界の垣根を事業で無くす会社の在り方〉

ーー結果、順調にキャリアを積み上げ起業するわけですが、最初に立ち上げた事業は何でしょうか?

 ビジネスインキュベーション事業として、toCビジネスを展開する企業(スタートアップ~上場企業まで)と協業し、ブランドの立ち上げ支援やマーケティング戦略・実行協業、事業運営基盤構築の支援を行う事業を立ち上げました。創業事業として、ビジネスインキュベーション事業を選んだ理由は、自社のミッションでもある「日本と世界の垣根を無くしたグローバルな社会を創るというミッションがある中で、左脳的な理論に強く、右脳的な表現に強い、toCのブランドビジネスには欠かせない環境基盤が多くのブランド事業が抱える課題だと感じたためです。それぞれのブランドが持つ熱量をVinc.の環境基盤を利用して世の中へ届けられることを行っていくべきだと思ったのがこの事業のきっかけになっています。

 実際に海外生活や海外でのビジネス経験を通じて、日本には素晴らしいものづくりがある一方で、それがグローバルに広がりきらない課題を感じました。ここ十数年、日本から世界に誇れるサービスがあまり生まれていない現状があります。過去には自動車産業において日本から海外への動きは目立ったものがありましたが、現在、特にインターネット分野では海外のサービスが主流です。日本には質の高いものづくりがありますが、それを広げる力が不足しており、結局海外企業に負けてしまうことが多いと感じます。実際、会社員時代、海外事業の立ち上げに携わった際にも、日本ではかなり優秀なビジネスマンが、海外の現場では対等に交渉ができず、機会損失を感じた経験も強く印象に残っています。この経験から、日本の良いものがグローバルに広がるべきだと考え、日本と世界の壁を取り払い、クリエイティブなアイデアや思想が国を越えて交流する社会を実現したいという思いが強まりました。同時に、逆も同じことが言えると感じ、世界には良いアイデアや思想が多くありそれぞれがうまく交流できていないと感じています。そんな中で、今のビジネスインキュベーション事業を進めていくことにより、結果的にブランドの持つ熱量を世の中へ広めていった結果、日本と世界の垣根を無くすことに繋がれば良いなと思っています。


ーーありがとうございます。「日本と世界の垣根を無くしたグローバルな社会を創る」というミッションの実現に向けて重要だと思うことは何だと考えますか?


 世界に誇るビジネス・クリエイター集団で居続けることだと思います。toC向けのブランドビジネスにおいては非常に左脳的な理論と右脳的な感性のバランスが非常に重要だと感じます。具体的には、消費者は理論だけで商品を選ばず、ブランドに込められたストーリーや世界観に惹かれて意思決定をします。つまり、左脳的な論理と右脳的な感性の両方を組み合わせた事業が求められると考えており「世界に誇るビジネス・クリエイター集団となり、事業を生み出し・仕立て続ける」ことで、短命で終わらないブランドを創り出すことができ、結果的に日本と世界の垣根をなくしたグローバルな社会の実現につながると感じています。


〈自由と責任を会社として体現し、世界に誇るブランドの創出へ〉


ーー今後どのようなカルチャーの会社にしていきたいですか?

 2点あって、1点目が、プロフェッショナルな組織を作りたいと考えています。ここでの「プロフェッショナル」というのは「自由と責任」を理解し、実践できることです。例えば、当社の制度はフルフレックス制を採用していますが、働き方を細かく規定するのではなく、社員一人ひとりが会社の方向性と自分の目指す姿を一致させ、最高のパフォーマンスを発揮することが求められます。

 2点目ですが、業界の基準にとらわれないカルチャーも大切にしたいです。長く業界にいると、当たり前とされる考え方や戦略に縛られやすくなりますが、私はそれがイノベーションの妨げになると思っています。常に新しいものを取り込んでいくアグレッシブで柔軟性のある姿勢を重要視するカルチャーにしたいと思っています。

 特に今後はブランド開発事業の拡大も行っていくわけですが、これまでの経験や熱量をブランドやプロダクトに取り込んでいきたいと思っていることからもあらゆる物事の文化性を受け入れる姿勢は会社としても個人としても求められると感じております。


ーー今後3カ年の具体的な理想像を伺えますか?

  現在、会社は2期目に入りました。1期目はビジネスインキュベーション事業として、ToCビジネスを展開する企業(スタートアップ~上場企業まで)と協力し、ブランドの立ち上げ支援やマーケティング戦略・実行協業、事業運営基盤構築の支援を行ってきました。これまで会社のトップラインと利益を確立することに注力してきましたが、今期の2期目では、これらの取り組みを拡張しつつ、自社ブランドを保有していく予定です。今年度の目標としては、少なくとも1〜3つの新しい自社ブランドを市場に投入する予定です。

3期目には、立ち上げたブランドをさらに成長させると同時に、新たにブランドを追加し、さらに事業を拡充していきます。将来的なビジョンとして、ライフスタイルに関連した多様なブランドを保有し、ホールディングス形式の経営体制を取り、世界に誇れるブランドを創出したいです。


ーー最後に、候補者のみなさんへ一言ください。

 皆さん自身に、夢や目標が明確でなくても、まずは、自分の選択肢を広げるために自身のケーパビリティを高めることが重要だと考えます。僕自身、V inc.での経験が各自個人の成長を支援することで社員に貢献できる自信がありますし、それが私のコミットメントでもあります。同じ目標に向かって共に本気で働く仲間が増えれば、幸福度も高まり、業績も向上すると思っています。ぜひ、ご興味いただけましたら、お気軽にエントリーください!

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