【社員インタビュー】インフラチームの1人目社員が挑む、「開発とインフラが一体化した組織づくり」とは
こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)です 。
2025年がスタートして早くも1週間が過ぎましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
本年も楽しんでいただけるコンテンツを発信できるよう頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
今回は、開発グループ インフラチームのリーダーとして活躍する肥沼 雄一さんへのインタビューをお届けします。
2011年にIT業界に入り、インフラエンジニアとして多様な経験を重ねてきた肥沼さん。2024年5月に「インフラチームの1人目社員」としてDP社に入社し、全プロダクトの開発・運用を支えながら、チーム体制の見直しや仕組みづくりにも取り組んでいます。
そんな肥沼さんに、DP社を選んだ理由やインフラチームの役割、開発チームとの連携などについて語ってもらいました。ぜひご覧ください!
開発グループ インフラチーム 肥沼雄一
2011年からエンジニアとしてキャリアをスタートし、ゲーム、EC等の業界を経て、インフラにおける幅広い経験を積む。2024年よりインフラチームの社員1人目として当社に参画。
ITインフラの多様な経験を経て、DP社の「1人目インフラ」社員に
――肥沼さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社までの経歴を簡単に教えてください。
肥沼:2011年にIT業界に入り、インフラ中心のキャリアを積んできました。その前の数年間はITとは関係のない仕事を転々としていましたが、趣味でサーバーを触っていたりして「自分の好きなことを仕事にしたい」と思い、IT関連の求人に応募したら運よく採用されたのがエンジニア人生の始まりです。
最初はMSP(マネージドサービスプロバイダ)という業態の会社で働き、その後ゲーム系の会社、EC系の会社を経て、2024年5月にDP社に入社しました。
―前職までの各社では、どのような業務を経験しましたか?
肥沼:MSPの会社では、最初の3~4年は障害対応が中心で、その後は顧客の要望を聞きながらシステムを構築・運用する業務を行っていました。当時、AWS(Amazon Web Services)が現在の形になる前から使っていたので、クラウド歴はかなり長いですね。
ゲーム系の会社ではインフラを1年ほど担当。前職のEC系の会社ではSRE(※)として約1年3か月働き、その後バックエンドの開発を8か月ほど経験しました。
※SRE…Site Reliability Engineering(サイト信頼性エンジニアリング)の略称。システム運用の自動化・効率化などを行う方法論及びそれに対応するエンジニアを指す
――DP社のことは、転職サイト経由のスカウトで知ったそうですね。最初はどのような印象を持ちましたか?
肥沼:何をしている会社なのかよくわからなかったですね(苦笑)。ホームページもリニューアル前で現在よりわかりにくく、「ブロックチェーンで何かをやっている」ことしか理解できませんでした。
ただ、ブロックチェーンはこれまでに触れたことのない技術だったので、興味をそそられて話を聞いてみることにしました。
――カジュアル面談を受けた後、選考フローはどのような流れで進みましたか?
肥沼:あくまで私の場合ですが、カジュアル面談を受けた後、一次、二次、最終選考と進みました。一次選考はインフラチームのメンバー、二次選考は開発チームのメンバーと面接を行い、最終選考が松田CEOとの面接という流れでしたね。
二次選考までは現場のメンバーとの面接だったので、実際の業務をイメージしながら適性を測り、互いに選ぶ良い機会になりました。ブロックチェーン技術で世の中を変えていこうとする考えなど、興味深いお話をお伺いできたりして面白い方だなと感じましたね。
選考全体を通して、垣根がなくフラットな雰囲気を感じ取れたのが好印象でした。
――最終的にDP社を選んだ理由・決め手は何ですか?
肥沼:今回の転職活動では、「インフラの経験を活かせること」と「人数規模が小さいこと」を軸にしていました。人数が少なく、組織の雰囲気もフラットに感じて。人数の少なさ故のフットワークの軽さに惹かれました。
また、「インフラチーム1人目の社員」というポジションにも魅力を感じました。DP社のインフラ業務はこれまで業務委託と協力会社のみで担ってきましたが、今後は社員を増やしていく方針があって。インフラ1人目の社員には、様々な実務やコスト面での課題も踏まえたチームづくりが期待されていました。いろいろなものがまだ固まっていない中で、自分の経験と知見を活かしながら仕組み・組織づくりに関われるのは面白そうだと思い、入社を決めました。
DP社の全プロダクトを支える―インフラチームの役割
――ここからは入社後のお話を伺います!肥沼さんが所属するインフラチームの業務内容を教えてください。
肥沼:インフラチームでは、DP社が有するすべてのプロダクトについて、インフラ面を横串で見ています。具体的な業務内容は、インフラの保守・運用、開発に合わせたインフラの拡張、トイルの解消や効率化、コスト削減などが中心ですね。
とはいえやることに垣根は設けたくない考えなのでこれらに縛られずに柔軟に動けることを目指しています。
――その中で、肥沼さんはどのような役割を担っていますか?
インフラチーム1人目の社員として入ったので、自ずとリーダー的な立場を担っています。その中でこなすべき課題を協力会社の方達と力を合わせて、とはいえそこに垣根は作らずにフラットに意見交換をしながら進めています。 他には、全体の工数管理、チーム体制の見直しや仕組みづくりなど、プロパー社員がやるべき業務が多いですね。
ちなみに、採用選考の面接官もしていますよ。今日も1件、面接をしてきたところです。
――現在の組織体制では、開発グループの中で「開発チーム」と「インフラチーム」が分かれていますが、開発チームとはどのように関わっていますか?
肥沼:垣根を感じずにやり取りしていますよ。Slack上に、開発チームからインフラチームへの問い合わせ専用のチャンネルを設けていて。インフラチームへの何でも相談部屋みたいな感じですね。そのチャンネルに、ログ調査やインフラの構築といった相談・依頼が随時飛んできます。
相談を受けるだけでなく、インフラチームからも提案やアドバイスをするなど、双方向でコミュニケーションしながら対応・解決しています。
――より開発しやすい環境をつくれるよう、インフラ側からも提案や工夫をしていると。
肥沼:もちろんです。開発側の障壁をなくして、ボトルネックを解消するのはインフラチームのミッションの一つなので。たとえば、現状では開発側からインフラ側に依頼しているバッチ処理の時間変更は、仕組み次第では開発側で対応できるものです。ゆくゆくはそういった仕組みも整えていきたいと考えています。あとは、インフラ技術に関する開発チームへの勉強会もいいと思いますし、個人的にはぜひやっていきたいですね。
将来的にはより円滑なやりとりを目指して、開発とインフラを統合するような垣根を取り払うことも視野に入れていたりします。
「運用のしやすさ」を重視しつつ、新しい技術も試していく
――インフラチームの体制について詳しく伺っていきます。現在はどのようなメンバー構成になっていますか?
肥沼:現在は、DP社のプロパー社員が私を含めて2名、協力会社のメンバーが5名の計7名体制です。最近インフラチーム2人目の社員が入ってくれました。長期的な視点を持ち、責任ある立場で業務に取り組めるよう、今後もプロパーの割合を増やしていく方針です。
――忙しさ・休みやすさはいかがですか?
肥沼:今のところ、メンバー間でいい感じにタスクが分散されていますね。私はもう身体にガタがきているので昔ほど動けないですし、他のメンバーも無理しないよう様子を見ています。楽しくやっていくのが一番ですから。
有給休暇も、複数名が同時に休まなければしっかり取れます。私は旅行が趣味で、今年の9月にはブルガリアに行ったんですよ。シルバーウィークと有給休暇を組み合わせて13日ほど連続で休み、リフレッシュできました。
――オン・オフのバランスが取れているのは良いですね!続いて、インフラチームで使っている技術を教えてください。
肥沼:ブロックチェーン関連のミドルウェアを除けば、わりと一般的な技術が多いです。基本的にはコンテナベースなので、AWS上でアプリケーションの実行環境としてECSを使ったり、データベースはAurora PostgreSQLだったり。ほかにもElastiCache Redis、S3、CognitoといったAWSのサービスを使っています。インフラエンジニアにとってはなじみ深い技術ばかりなので、私も今までの経験から普通に使えています。
ただ、ブロックチェーン技術だけは初めて触りましたね。
――ブロックチェーン技術はどのようにキャッチアップしましたか?
肥沼:それはもう自習です。元々の経験や知識は全くなかったので、まずは公式ドキュメントを読み込むことから始めました。インフラ視点だとブロックチェーンはストレージの一種にすぎない側面もあるので、実際に運用して触り心地を確認しながら学んでいます。実践との両輪で学ぶと理解が早いですしね。
ブロックチェーンの経験がなくても入社してから十分キャッチアップできるので、あまり構えずに興味本位で入ってきて大丈夫ですよ。
――インフラチームのリーダーとして、技術選定にはどのような方針を持っていますか?
肥沼:安定稼働は大前提として「運用が楽なこと」が第一ですね。エンジニアにおけるレイジーな精神ってあるじゃないですか。面倒を避けて確実に動くものをつくるみたいな。そういった精神で技術を選びたい気持ちが強いです。
――「新しさ」より「安定」を重視していると。
肥沼:インフラの命題はサービスの安定稼働なので、「安定性」をベースに「楽さ」に寄せた舵取りをするのがセオリーですよね。新しい技術を無理矢理入れて運用で苦労するのは本末転倒ですし、そもそも機械とは人類が楽をするために存在しているということを忘れてはいけないと思うのです。
とはいえ、新しい技術に全く触らないのもつまらないので、規模感が小さい範囲で試験的に採用するのはいいかなと。インパクトは小さい中で収穫が得られるなら、新しい技術をあえて使うのも選択肢の一つになります。状況に応じて、適切なものを選択していきたいですね。
インフラ部隊が開発現場に入り込む、シームレスな協働体制を目指す
――インフラチームについて、今後の展望をお聞かせください。
肥沼:現在のインフラチームは、開発チームからの依頼を受けて動く、ある意味で「下請け」のような状態になっています。しかし、本来はインフラチームがもっと開発チームと融合してシームレスに動けるような状態が理想的な姿だと私は考えています。
開発チームの中にインフラ担当が入りつつ、チーム全体で知識の平準化を目指したりそれぞれの指標を元にアプリケーションのパフォーマンスチューニングをしたりするような、開発とインフラがシームレスに対応できる体制を目指して、今いろいろと試しているところです。
――肥沼さんご自身は、どのようなキャリアを歩んでいきたいですか?
肥沼:私自身は手を動かす機会を少しずつ減らして、各メンバーがしっかりパフォーマンスを出せるようなマネジメント方向にシフトしていきたいですね。これまで積むべき経験は積んできたので、それをチームマネジメントの中で発揮していけたら。
――改めて、肥沼さんから見たDP社の魅力を教えてください。入社して6か月経ちましたが、入社前後でギャップはありましたか?
肥沼:DP社の魅力は、自分の裁量でさまざまな課題解決に取り組めることですね。入社前後のギャップはなく、やれることが多いという点では目論見通りでした。むしろ、想定以上に固まっていないことが多いくらいで(笑)。いろんなものが結構ふわふわしているので、インフラの枠にとどまらずに、何らかの貢献をしていけたらと思っています。
個人的には、オフラインの交流を広げていきたいです。顔と名前がわからない人が多いので、イベントに参加した時に声をかけづらくて……。今度、イベント時にはSlackのアイコンを名札に入れるよう主催者に提案してみます。お互いに顔と名前がわかれば、業務上でもカジュアルにやり取りできますしね。
――最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
肥沼:DP社はまだ発展途上にあり、いろいろなことが固まっていません。でも、だからこそ楽しいですし、チャンスも多いですよ。
インフラチームとしては、技術力はもちろん必要ですが、自ら課題を見つけて提案・解決できる人、それを楽しめる人に来ていただけたら嬉しいです。
エンジニアの方については、カジュアル面談や採用選考を私が担当するかもしれません。お会いできるのを楽しみにしています!
――肥沼さん、本日はありがとうございました!
今回は、肥沼さんへのインタビューを通して、「インフラチームの業務内容」や「豊富な経験を活かした組織づくり」などを紹介しました。
この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。
当社では、次の時代をつくるビジョンに共感し、一緒に挑戦してくれる仲間を募集中です。
まずはカジュアルにお話しするだけでもOKです!ぜひお気軽にご応募ください。
企画・編集:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳