【社員インタビュー】DP社は将来に向けたステップ!?世界に通用するスペシャリストを目指す、若手エンジニアの「現在」と「未来」
こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)採用担当です。
今回は、若手エンジニアの小林 郭十さんへのインタビューをお届けします。
DP社でのアルバイトを経て新卒で入社した小林さん。エンジニアとして2つのプロダクト(デジタル地域通貨サービス「トチツーカ」と分散型ID・VC発行サービス「SHIKI」)を担当し、開発現場をリードしています。
「ゆくゆくは自分の手で新たな技術を生み出したい」と語る小林さんに、現在の業務内容とやりがい、今後のキャリアビジョンについて語ってもらいました。ぜひご覧ください!
開発グループ SHIKIチーム 小林 郭十
2023年12月にインターンとして当社へ参画、2024年4月に新卒入社。現在はMPC技術を用いたSHIKIの新規基盤の開発をリード。
ベトナムでのインターンを機に、ブロックチェーンの道へ
――小林さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社までの経歴を簡単に教えてください。
小林:大学在学中の2023年12月にアルバイトとしてDP社に参画し、2024年4月に正社員になりました。高校時代は理系でしたが、大学では経済学を専攻していました。エンジニアリングの経験は大学4年生からです。
――大学では文系だったんですね。エンジニアリングやブロックチェーン技術に関心を持ったのはなぜですか?
小林:将来のキャリアに悩みながら、大学時代にやり残したことはないか考えた時期があって。「海外で働きながら自立して生活してみよう」と思い、休学してベトナムに行ったんですよ。現地のIT企業にインターンシップとして入り、ブリッジエンジニア(日本と現地の橋渡し役)として3か月ほど働きました。
ベトナムには国ごとのコミュニティがあるのですが、メンバー間に隔たりを感じるコミュニティがある一方で、結束が強くチームをつくって活動するコミュニティもありました。その様子を見て、「コミュニティ内やコミュニティ間の活動にインセンティブを与え、小さな経済圏をつくれたら面白い」とアイデアが浮かんで。ブロックチェーンならそれができる、面白い技術だと思い、学び始めました。
――ベトナムから帰国した後、DP社に入社した経緯を教えてください。
小林:はじめてDP社の存在を知ったのは、ベトナムにいた頃です。ブロックチェーン技術を調べていた際に、松田CEOが共同創業者であるソラミツ株式会社がプライベートな環境のブロックチェーンを開発していることや、DP社に出資した情報を見て。「日本にも面白い会社があるんだな」と思いました。
日本に帰国後、ブロックチェーンを活用しているマーケティング企業でインターンとしてエンジニアの経験を積み、技術を磨いた上でDP社にアルバイトとして入りました。
――アルバイト先・就職先としてDP社を選んだ理由・決め手は何ですか?
小林:DP社を選んだのは、自分のやりたいことや身につけたいスキルにマッチしていたからです。単なるブロックチェーンの技術だけではなく、コミュニティづくりの技術も持っている。それは日本ではDP社だけなので、他社との比較検討は一切していません。
アルバイトとして働く中で誘いを受け、自然な流れで正社員になりました。後になってコーポレートの人から聞いた話では、CTOの安原さんが「小林をぜひ正社員に」と推薦してくださったそうです。実力を認めてもらえたのは嬉しかったですね。直接言われたことはないですけど(笑)。
世界レベルの暗号技術とともに、新規プロジェクトに挑む
――ここからは業務内容について伺います。小林さんはどのプロダクトを担当していますか?
小林:アルバイトの頃から引き続き、「トチツーカ」(※)の開発を担当しています。今年(2024年)6月からは、分散型ID・VC発行サービスの「SHIKI」の開発も担当し、2つのプロダクトを兼務している状況です。
※トチツーカ…北國銀行とDP社が共同開発したデジタル地域通貨アプリ。銀行口座からチャージできる預金型ステーブルコイン「トチカ」と、自治体から付与されるポイント「トチポ」を使用することで、石川県内のトチツーカ加盟店にてキャッシュレス決済を行うことができる
――それぞれのプロダクトについて詳しく教えてください!
まず「トチツーカ」について、どのような業務を担当していますか?
小林:トチツーカではAPI開発とバッチ処理を担当してきました。
バッチ処理の内容は、主に「情報の保存・保管(マネーロンダリング対策)」と「お金の流れに関する処理」の2つがあります。最近まで私が一人で行っていましたが、徐々に他のメンバーに引き継いでいるところです。
API開発ではTypeScriptを使用し、他のメンバーと分担しながら全般的に対応しています。API開発の担当メンバーは今年の4月までは数名でしたが、現在は10名以上に増えています。最近も新しく3名入るなど、規模が拡大中です。
――続いて「SHIKI」についてお聞きします。どのような業務を担当していますか?
小林:私が携わっているのは既存のSHIKIとは別の新しいプロジェクトです。SHIKIで使っているブロックチェーンを世界最先端の技術に置き換えるプロジェクトで、2024年7月にデンマークに本社を置くPartisia社と業務提携しました(※)。
現行のSHIKIではアプリ上で秘密鍵を保管していますが、これにはアプリが消失すると秘密鍵も失われる課題があります。この課題を解決するため、Partisia社のMPC(マルチパーティ計算)技術を導入し、秘密鍵を複数のパーティ上に分散させて保存・管理する仕組みを構築しているところです。新たな仕組みに移行できれば、アプリが消失しても秘密鍵の復元が可能になり、セキュリティも向上することが期待されます。
SHIKIチーム全体では10名弱の体制で、私はスマートコントラクトからバックエンド、フロントエンドまでの開発を担当しています。コーディングをリードしつつ、タスクの分割と他メンバーへの割り振りも行っています。
※Partisia社との業務提携に関するプレスリリースはこちら
――既存の枠組みとは別の新規プロジェクトであると。手を動かすだけではなく、頭で考えることも多そうですね。
小林:技術面で難しいのは、Partisia社がつくっているコードの理解です。イーサリアムのようにユーザー数が多いわけではないので、開発者向けのドキュメントがそこまで充実していません。「ここはこうした方がいいのでは」といった提案を積極的にPartisia社に伝える必要があります。こちらから提案してPartisia社が修正することは結構多いですね。
――小林さんは業務提携前の技術検証や、システム設計にも携わっていたと伺いました。
小林:はい。もともと私はこのプロジェクトに関わる予定はなかったのですが、リーダーの澤田さんに「面白そうだから参加させてほしい」と相談して。技術検証を私に一任してもらい、他のエンジニアと二人で行いました。7月にはシステム設計もほぼ固まりましたが、その設計にも深く関わりました。
――SHIKIの新規プロジェクトを担当する中で、どのようなやりがいや面白さを感じていますか?
小林:自分の裁量でプロジェクトを進められるのが本当に面白いです。自分で考えてコードを書けるし、全体的な設計やテストコードを充実させることもできる。リーダーの澤田さんが信頼して開発まわりを広く任せてくださり、日々やりがいを感じています。
技術的には、Rustを使えるのが嬉しいです。個人的にRustが大好きなので。あとはやはり、Partisia社のMPC技術に直接触れられるのが面白いですね。世界レベルの暗号技術に、日本でいち早く携われる。これは他社では得られない貴重な経験だと思います。
経営陣とエンジニアが気軽に対話できる、オープンな職場環境
――ここまで2つのプロダクト開発についてお話を伺ってきました。受託開発の「トチツーカ」で得た経験で、自社プロダクトである「SHIKI」の開発に活かせているものはありますか?
小林:特にスケジュール管理の面が大きいですね。「いつまでに何をする」と明確な目標を立て、その目標に向けてタスクを細分化する進め方は、SHIKIの新規プロジェクトを進める上でも参考になっています。私は設計や検証まわりのスケジュール管理を任されていますが、周囲からは「小林がSHIKIチームに加わってから開発がスムーズになった」「他チームからも状況がわかりやすくなった」と言ってもらえています。
――他チームからも評価する声が上がっているんですね。風通しの良さを感じますが、小林さんから見て社内の雰囲気はいかがですか?
小林:すごくオープンな雰囲気ですね。経営陣とも気軽に話ができますし。たとえば最近、経営陣がオンラインでミーティングしている声が聞こえてきて。「それは私の方が適任ですよ」と佐藤COOに直接言いに行ったら、「本当?後で詳しく聞かせて」と快く受け止めてくださいました。
いちエンジニアでも経営陣に直接提案できる。それくらいフラットでオープンな環境です。
――DP社の経営陣はオープンで明るい人柄ですが、エンジニアについてはどのような印象を持っています
か?
小林:エンジニアは静かな人が多いですね。出社する人もエンジニアは少ない印象です。各自が黙々と作業しつつ、わからないことがあればDiscordやSlackでやり取りしています。
ちなみに私は週2回くらい出社しています。出社するのは本番作業や今日みたいに呼ばれたとき。あとはピザパーティーの日ですね。朝は苦手なので、13時から15時の間に出社することが多いです。
――通勤ラッシュを避けて出社できるのはいいですね!
DP社で一緒に働くメンバーの中に、小林さんが「かっこいい」「すごい」と思う人はいますか?
小林:やっぱり、チャレンジしている人はかっこいいですよね。SHIKIチームで一緒に開発している業務委託の方がいるのですが、話を聞いているとすごく面白そうなんですよ。その方はブロックチェーンに精通した知識を持ち、外部で自分のプロジェクトを立ち上げていて。すごく挑戦的で素晴らしいと思うし、刺激を受けています。
スペシャリストの道を極め、自分の手で「新しい技術」をつくりたい
――今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか?
小林:スペシャリストの道を歩んでいきたいですね。DP社には技術を追求できる環境があるし、その方が私は楽しいので。
長期的には、自分でプロジェクトを立ち上げることを目指しています。いつかDP社を出て、自分でチームメンバーを見つけて挑戦したいなと。
――それはDP社の中では実現できないのでしょうか?
小林:難しいですね。DP社で携われるのは、「DP社がやりたいこと」に関してのプロジェクトなので。私がやりたいのは、自分の好きな技術を使って、自分の思うプロダクトをゼロからつくり上げることです。「この技術とこの技術を組み合わせたら、こんな新しい技術ができた」みたいな。その技術をどう活用するかは、また別の話ですね。
――スペシャリストとして技術を極め、新たな技術を生み出していくと。
入社当初から、DP社を「将来に向けたステップ」と捉えているのでしょうか?
小林:はい。それは採用面接のときにも伝えました。「いずれは海外に行きたい」「自分のプロジェクトを立ち上げたい」と。正直に伝えても嫌な顔はされず、むしろ歓迎だと言ってくれる。それは自分にとってありがたいし、社員が目標に向かってポジティブに仕事をすることは会社にとってもプラスになると考えています。
――小林さんから見て、DP社の魅力は何だと思いますか?
小林:ブロックチェーンは広く・深い技術です。学べば学ぶほど面白いし、エンジニアとしての希少性や市場価値も上がります。また、現在の規模感だからこそ、入社歴や年齢に関わらず、実力があればプロジェクトをリードする経験ができます。
良くも悪くもスタートアップなので、技術トレンドの移り変わりを肌で感じられるのも面白い特徴ではないでしょうか。
――最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
小林:ブロックチェーンはよくわからない技術だと思われがちですが、実際にはWebの延長線上にあります。Webの技術をベースにしつつ、分散性やスケーラビリティなどハイスペックな要素が求められる分野です。Webエンジニアのスキルも活かせますし、コードを書くのが好きな人にとってはかなり面白い環境だと思います。
個人的には、技術を楽しみながら自発的にタスクに取り組む方と一緒に働けると嬉しいです。お会いできるのを楽しみにしています!
――小林さん、本日はありがとうございました!
今回は、小林さんへのインタビューを通して、若手エンジニアの活躍やキャリアビジョンについて紹介しました。
この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。
当社では、次の時代をつくるビジョンに共感し、一緒に挑戦してくれる仲間を募集中です。
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企画・編集:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳