戦略採用研修編 | キャリア採用 |リクルート | テクノプロ・デザイン社
テクノプロ・デザイン社のキャリア採用サイトの「戦略採用研修編」のページです。戦略採用研修を経てテクノプロ・デザイン社に入社したエンジニアにインタビューを行い、入社経緯から研修を受けた感想などを紹介します。
https://www.technopro.com/design/recruit_cp/career/session_nrturing/
今回は未経験者の方を対象に9月6日(水)に実施した、「”IT × モノづくり”を語る座談会 今注目の組込エンジニアって?」の内容をまとめました!
当日は、5名のパネリストに登壇いただき、座談会形式で組込エンジニアについてお話しました。未経験からエンジニアを目指す方にご参加いただき、「組込エンジニアを目指すには何が必要か」など沢山の熱いご質問を頂戴しその場で回答もいたしました。
とても興味深い内容でしたので、ご興味ある方は是非ご一読ください。
■ 齋田(ファシリテーター/キャリア採用部 部長)
キャリア採用における全体の責任者
■ 山本(キャリア採用部 ITソリューション課)
・元WEBアプリ開発エンジニア
・現IT部門のエンジニア採用責任者
■ 伊勢(キャリアサポート課)
・元組込エンジニア
・現在、戦略採用の研修内容設計や受講者の面談等を担当
■ 吉田(戦略研修 組込ソフトウェア修了生 エンジニア歴約1年)
・某自動車メーカーにて自動車の運転支援システム開発における評価用シナリオの作成を担当
■ 福永(戦略研修 組込ソフトウェア修了生 エンジニア歴約1年)
・某自動車メーカーにてHMI関連の設計業務の交通整理を担当
(1)ITソフトウェア開発と組込制御開発ってどう違うの?
(2)どんな人が合う職種なの?
(3)どんなキャリアを描けるの?
(4)実際に働いている社員の声
(5)テクノプロ・デザイン社の未経験エンジニア採用について
―――組込制御(組込ソフトウェア)の具体的な開発とはなんですか?
伊勢:
私の場合はタッチパネルの開発に携わってきました。ハードをコントロールする組込制御を全てマイコン(マイクロコントローラ)で行っていました。例えば赤外線のセンサーを順番に光らせながらタッチを検出したりしました。基盤を通して電気が流れ、機械が動かす制御を行う技術が組込ソフトウェアです。
※マイコン(マイクロコントローラ)と呼ばれる、ひとつのICチップにコンピュータが持つ基本機能一式を搭載した電子部品
―――対して、ITソフトウェアの具体的な開発ではどんなことをしますか?
山本:
自身は業務系の開発をしていました。クライアントPC上で挙動を作っていくのがITソフトウェア開発の仕事です。
齋田:
業務系以外にはどんな開発がありますか?
山本:
会社によって定義の仕方が違うが、「WEB系」はよく聞きます。楽天市場・Amazon・メルカリなどの、コンシューマー向けのシステムを作るのがWEB系と言われています。いかに購入に結びつけるかなど、マーケティング要素を含めて開発していきます。
齋田:
組込は「ものを動かすためのプログラミング」、ITは物を動かすのではなく、「画面上で整理し使いやすくする」という違いですね。
山本:
ですね。プログラミングだけでなく、サーバーやネットワーク、セキュリティを構築するインフラ系の業務もITエンジニアの一部になります。最近よく聞くAWSなどのクラウドサービスもIT系エンジニアが扱うサービスの一つになります。
―――なぜ組込エンジニアになろうと思いましたか?
吉田:
車のシステムや家電など多くの人の生活に携われるところに魅力を感じたからです。
福永:
私は、昔、小型コンピュータのラズベリーパイで実際に動かして遊んだ経験があって、面白いと思ったからです。
齋田:
ラズベリーパイって携帯などを分解したときに見える緑の板ですよね。二人とも目の前でものが動くのが魅力と感じたわけですね。歴の長い伊勢さんは?
伊勢:
自分の作ったものが世界で使われているのを見るのがやりがいだと思いました。あと、種類・製品も沢山あって、技術の幅が広がると感じました。
―――組込よりITの方が魅力的だと思うことはありますか?
山本:
GAFAと呼ばれる規模の大きな外資系もあり、IT系はやはり規模が大きいですよね。例えばITは今後もチャットGPTなど、AIといかに共存するかなどを考えていくので、将来性があるところは魅力です。もちろん組込・IT共に違ったやりがいがあります。
齋田:
自分が携わって作った製品が身近なところで使用されることにやりがいを感じる志向性の方は「組込」、実際の製品がなくとも画面上で社会貢献できることにやりがいを感じる志向性の方は「IT」が向いているというわけですね。
―――組込開発者のキャリアは大きく分けるとどんなパターンに分けられますか?
伊勢:
組込みエンジニアは、主にマイコンを中心として制御を行います。身近なものであればスマートフォンもマイコンを搭載しています。
規模の違いがあるので、どの製品から携わるかによって分かれてきますが、スマートフォンの場合は「機能制御(電源をつける、音量を上げる、画面の照度を上げるなど)」、「通信制御(電話をかける、Wi-Fiを繋ぐなど)」、「安全制御(バッテリー温度管理(過充電防止)など)」の3つです。
この3つは基本的に全てできるようになる必要がありますが、最初は既存製品の機能拡張が業務として入りやすいと思います。大きな規模の開発であれば分業をすることが多いですが、小規模なプロジェクトの場合は、全てを制御開発することもあります。最近は安全制御が注目され、製品セキュリティの知見を持ったエンジニアの活躍の幅が広がってきています。
―――ITソフトウェア開発者のキャリアはどうですか?
山本:
ITは基本的に変化が激しい業界です。今まで使っていた技術が古くなったり、AIがやるようになることもあります。なので、技術に対してアンテナを高く張っておく必要があります。活躍できる人は情報をキャッチする能力が高いです。またキャリアに関しては、AI技術をうまく使えるようになると強いと思います。AI技術についてお客様にコンサルティング提案や設計業務をできるエンジニアが市場に必要になると思います。
―――世の中が便利になればなるほどソフトウェアの革新が進み、ものづくりとITが繋がってくると思いますが、感じますか?
福永:
コードを書くことだけがエンジニアではないので、上流になればなるほど繋がってくると思います。ITや組込関係なく、技術の進歩にキャッチアップしていくことや、お客さんとコミュニケーションを取る能力は、技術力以外の面で同じことが求められます。
―――いただいた質問に回答します。
Q.自動車開発のプロジェクトに携わる中で、世の中で利用されていると実感することはありますか?
吉田:
最近、両親が車の買い替えを検討していてカタログ見ていると、開発しているときに関わっている内容が出てきて、「こういう技術を使っている」と説明することができて、自分が開発したことを実感できました。
福永:
私は少し違う角度ですが、車のナビとかを見ると、職業病なのか「裏側はどうなっているかな」とか気になりますね。
Q.人材紹介会社から、未経験から始めるならITエンジニアがいいと聞いたがなぜでしょうか?組込はだめだと思いますか?
山本:
そのアドバイスをした方はIT系の人だったかもしれませんが、IT・組込それぞれの良さがあるので、自分自身の志向性を軸に、どの領域が魅力的に感じるかを自身で考えることが大事です。
Q.どういったときに仕事のやりがい感じますか?また、面白いと思う技術はなんですか?
福永:
前半と同じになってしまいますが、自分が作ったものが実際に目の前で動くことがやりがいです。自分で書いたコードを実際に動かすのが楽しいですね。面白そうな技術は、CPUの性能も上がっているので、エッジコンピューティングなどAIを絡めた組込技術ですかね。ネットワークやクラウドとの境界も曖昧になっているので、従来の枠組みの融合領域も盛り上がっていると思います。
齋田:
最近はモノづくりがIT技術をとりこもうとしている傾向にありますよね。
吉田:
僕は、ソフト開発の際、シミュレーション上で思い通りに動くとやりがいを感じます。修正を沢山してシミュレーションしたものがリリースされたときに「やったぞ!」と思います。面白そうだと感じること、興味のあることはIoT分野です。これから学びたいと思っています。
齋田:
組込開発をしている人が面白いと感じる勘所は共通していますよね。
Q. テクノプロ・デザイン社が受託している案件には、自動車・家電以外にどんな製品がありますか?
伊勢:
身近なものだと、魚群探知機の開発、火災報知器、パーキングのセンサーなどですね。
齋田:
機械全般ありますよね。自動販売機もそうです。お金を入れるとボタンが光って、押したらおつりが出てくるとか。あと、アレクサなども組込技術がつかわれていますね。部屋に入ったらあれもこれも組込技術が使われていると実感します。そのような製品を扱っていますね。
Q. 組込はハードウェアの知識も必要と聞きましたが、ITエンジニアにも必要ですか?
山本:
ハードウェアの知識というよりはOSやブラウザのことを考えた仕様設計が必要です。ITであればWindowsやGoogle Chrome、Microsoft Edgeなどブラウザ上で同じシステムを入れても、ブラウザが違うと異なる挙動をする場合があります。プログラミング言語によってもそういった違いがあるので、どのような環境下で挙動が保証されているかを意識しながら開発する必要があります。
Q. 未経験から始めた場合、やりがいを感じられるまでにどのくらいの時間がかかると思いますか?
伊勢:
経験年数は関係ないです。強いて言えば5年くらいたつとお客さんと関わることも増えるので、より大きなやりがいを感じることができます。
福永:
コードを書くことや設計業務を経験をすれば、何かしらの成果物を出すことができるので、未経験でも自分が関わったものが世に出るやりがいを感じられます。
吉田:
自分自身、未経験で入って1社目で今の仕事をしている中で、早い段階でやりがいを感じています。
Q. 組込エンジニアになるために、C言語以外に学習したほうがいい言語はありますか?
吉田:
私は、基本的にC言語メインで勉強していました。言語以外では基本情報技術者試験の勉強、マイコンの仕組みを調べて勉強していました。
福永:
僕も基本的にC言語を勉強していました。他は、気軽に組込体験できるラズベリーパイやアルディーノを触っていました。IoTに興味があるなら、自宅のカメラを制御するなど、ちょっといじるだけで簡単にできることもあるから、楽しんでやるのがいいと思います。
Q. 未経験からスタートするなら、どのプログラミング言語から知識をつけるべきですか?
齋田:
ITだとJavaやruby、組込ならC言語とよく言われています。
Q. 組込はロジアナ(ロジック・アナライザ)やスペアナ(スペクトラムアナライザ)などの測定器を頻繁に使いますか?
伊勢:
最近は使わないですが、使うならオシロ(オシロスコープ)が多いです。部品がどんどん小さくなっているから、はんだ付けもなくなってきており、その代わりシミュレーションなどが多くなっています。
登壇者の吉田、福永が実際に受けた研修を現在も募集しております!
ご興味をお持ちいただけましたら、是非ご応募ください!
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いかがでしたか。
今後も随時イベント開催を行っていきますので、ご都合よろしければお気軽にご参加ください。
情報はMeetUpで告知しますので、会社フォローしてお待ちいただけると幸いです!
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