【代表インタビュー】「日常に、感動を」地主の27代目が語る、未来のビジョンとは。『代表取締役/大塚五郎右エ門』

大田区で鎌倉時代から続くと言われている地主の２７代目（五郎右エ門の名前を代々襲名）として生まれ、１９５３年創業のツナガルホールディングスの３代目代表として、ペット可賃貸マンションのほか、老人ホームや社宅、店舗、オフィスビルなど様々な不動産賃貸事業を行ってきた大塚代表。２０１４年に防音マンションに特化したビジネスを手掛ける「ツナガルデザイン」を創業した理由、そして今後の展望について伺いました。

ツナガルデザイン株式会社　代表取締役ファウンダー/ ツナガルホールディングス株式会社　代表取締役
1971年12月8日生まれ。東京都出身
趣味　登山、音楽、サウナ

大塚五郎右エ門's Wantedly Profile

ツナガルデザイン株式会社, 代表取締役代表者の大塚です。私は、「仕事＝遊び＝仲間」を基本的な価値観とした生き方を目指しています。仕事も日常も好きなことに夢中になれる楽しい時間でありたい。こんな価値観をもった仲間がツナガルデザインに加わってさらに世の中を面白く変えていく。そんな未来を共に描いてみませんか？ 1971年東京生まれ。早稲田大学芸術学校卒。英国国立ウェールズ大学経営大学院MBA修了。

https://www.wantedly.com/id/gorouemon

Q.大塚さんが防音マンションを開発したきっかけや、背景を教えてもらえますか？

都市部の集合住宅では、「騒音と振動」問題が大きな課題となっています。私は以前、環状八号線(幹線道路)沿いの家に住んでいたことがあり、屋外からの騒音や振動にずっと悩まされてきた経緯から、人一倍問題意識が強かったと思います。騒音と振動を防ぐことができる防音マンションなら、これらの都市の課題を解決できると思いました。また、若い時から音楽鑑賞や映画鑑賞・楽器演奏などを趣味としてきた経験があり、専有部分で思いっきりエンターテイメントが楽しめ、友人が自然と集まれるような防音マンションに魅力を感じて、開発しようと考えたのがきっかけです。

Q. 新規事業で苦労した点は？

２０１１年に完成した１棟目のサウンドプルーフ蒲田イーストは、大田区初の楽器可防音マンションとなりました。それまで２４時間グランドピアノが演奏可能なレベルの賃貸マンションが存在しないなかで、防音マンションを知らないお客様をターゲットとした一般の不動産仲介会社や、既存の大手賃貸サイトで入居者を募集することは困難でした。そこで防音マンションの魅力を伝えるホームページやオウンドメディアの製作、楽器可防音マンション経営に関する書籍出版、投資家や大家さんを対象としたセミナーや講演等を通じて、防音マンションの認知を広げていく必要がありました。また、自社で資金調達して建物を保有するビジネスモデルだけでは、普及させていくスピードに限界を感じたため、新築後に投資家へ一棟販売して、賃貸管理をさせて頂くマンションディベロッパー「ツナガルデザイン」を２０１４年に創業しました。

Q. お客さまの反応は？

私たちのビジネスには大きく分けて2種類のお客さまがいます。賃貸マンションに住まわれる「入居者」さまと新築一棟マンションを購入される「オーナー」さまです。入居者さまからは、静かで快適な住環境を実現できたこと、今まで不可能とされてきた生ドラムなども大音量で気兼ねなく練習や演奏が出来る環境になったことに対する喜びの声を多くいただいております。私たちが提供する独創的な価値が、入居者さまの生活の質を向上させていることを実感しています。また、オーナーさまからは、私たちの提供する防音マンションの独自性と高い社会的価値、満室経営がもたらす長期的な投資価値として高く評価され、この新しいコンセプトが不動産市場に新たな選択肢をもたらしたと感じています。

Q. 最近チャレンジしていることについてお聞かせください。

世界初⁉となる「シアターマンション」が２０２４年２月に完成します。シアターマンションとは、１００インチを超える大画面の電動昇降スクリーン・高画質高輝度プロジェクター・立体音響装置・調光調色照明を標準装備とした全戸防音シアタールーム付きの全く新しいコンセプトの防音賃貸マンションです。極上の映像・音響体験のプライベートシアターを入居したその日から利用できます。また、シアター視聴に最適な音響を実現するために、新たな特許工法「音響防音構造」を開発しました。これまで集合住宅の様々な課題を解決するために７件の特許を発明し、集合住宅の防音・防振分野では世界最高クラスの技術（隣室のジェット機エンジン音が全く聞こえないレベルの性能）を保持しています。

Q. 将来に、計画していることはありますか？

ツナガルデザインは２０２７年のIPOを目指しています。２４時間楽器演奏可能な練習環境を提供し、未来の音楽家を育む社会インフラとしての価値もある防音マンション。この新しい住環境が広く普及するためには、市場の認知度をさらに高める必要があります。防音マンションがまだほとんど無い都市やエリアからも建ててほしいとの要望があり、スピード感のある建設・普及のためには資金調達が必要です。また、一棟販売だけでなく、安定した賃貸管理収入をベースとすることで、永続企業となって安心できる社員の労働環境をサポートしていきたいと考えています。

Q. 最後に一言お願いします。

私たちの技術と情熱は、人々の日常に魔法の様な感動と特別な価値をもたらすことを目指しています。この革新的なプロセスを通じて、人びとが音楽、映画などのあらゆるエンターテイメントだけでなく、日常の暮らしをもっと自由にもっと面白く楽しむことができるよう、私たちはこれからも努力を続けます。私たちと共に、社会に貢献できるインフラとしての防音マンションの普及に努めませんか？