『環境経営支援を通じて、企業価値を高める』知られざる環境経営コンサルタントの業務内容や魅力とは--インタビュー:伊藤編
みなさん、こんにちは!ブルードットグリーンの採用担当です。
今回は、当社ディスクロージャーサポート部(以下DS部)でマネージャーを務める伊藤さんに『環境経営コンサルタントの業務内容』についてインタビューしました。そこから見えてきた知られざる環境経営コンサルタントの働き方とは…
<Profile>
伊藤学(いとう まなぶ):大学卒業後、教員として勤め、JICAのJICA海外協力隊に所属。ガーナでの国際協力プロジェクトに従事するも、新型コロナウイルスの流行により日本に帰国する。その後、東京都庁に転職し、2022年からブルードットグリーン株式会社(以下BDG)の一員となる。入社以来DS部に所属し、環境経営コンサルタントとして、主にCDP・TCFDの回答支援を担当している。
伊藤さんがBDGに入社されるまでの経緯についてお聞きしてもよろしいでしょうか?
大学卒業後、教員を勤めたあと、JICAの青年海外協力隊として一年半ガーナに滞在していましたが、新型コロナウイルスの流行により帰国せざるを得なくなりました。その後、都庁での勤務を経て、再び海外に行けるような職を志望していました。転職活動中に、BDGを見つけ、環境問題に関連したビジネスは今後世界的に広がっていくだろうと考え、当時は途上国の脱炭素関連事業を行っていたこともあり、入社を決めました。
なるほど。環境に対する意識や考え方を抱いたきっかけはあるのですか?
ガーナでの経験が大きいですね。ガーナをはじめとしたアフリカ諸国では環境に対する意識はあっても、インフラが追い付いていなくて問題に対処することができていないのが現状です。例えば、汚染された水を飲むなといっても飲まなければ生活できない。彼らは飲まざるを得ないんです。だからせっかく環境に対する意識があるならインフラの部分でサポートできるビジネスに携わりたいとガーナでの生活を通して考えていました。なのでもともと環境に意識があったわけではなく途上国の生活を通して環境問題を密接に感じたというのがコアな部分ですね。
途上国での経験が環境意識のきっかけだったとは驚きですね。そういった経緯を経て入社したブルードットグリーンでは実際どのような業務を行っているのでしょうか?
プライム市場のクライアントに対して、情報開示サポートをはじめとした環境経営のコンサルティングを行っています。当社にはCO2排出量などの定量的な分析をする部署と企業の既存の取り組みを精査して情報開示を行う部署がありまして、私は後者に所属しています。具体的にはクライアントの既存の取り組みをリサーチするために、ヒアリングを行い、それらを開示のフレームワークに落とし込み環境経営のPRを行っています。
リサーチではヒアリングを行うことが大切?
大切ですね。我々の支援を通してクライアントは初めて自分たちの事業を環境という視点から見つめなおす場合があります。そうしたクライアントは実は無意識のうちに環境に対する取り組みを行っていることがあるので、ヒアリングを行うことで、環境の取り組みを発掘することができるのです。このようなプロセスを経て、クライアントの事業戦略を定性的に分析し、情報開示を行っていきます。
ちなみに、日本企業の環境に対する取り組みはいかがですか?
大企業であってもまだまだ対応していく余地はあるかと。世の中も、企業が環境経営の取り組みを推進するための技術的発展などが追い付いていない場合もあります。環境に対する取り組みは一足飛びにはいかないです。不確実な未来に向けて少しずつでも事業を通じた環境の取り組みを推進していくことが重要だと思います。
環境経営の道なりはまだまだ長いのですね…。環境経営を取り巻く現状や、ヒアリングを通してクライアントの取り組みを発掘、分析し、情報開示を支援する環境経営コンサルタントの業務内容が明らかになりました。
ではここからは伊藤さんの内面について詳しくお聞きしたいと思います。
伊藤さんは入社してから僅か1年半で環境経営コンサルタントとして活躍しておられますが、環境に関する知識は入社前からある程度身に着けていたのでしょうか?
0でした。わからないところが多かったですが、自分自身でキャッチアップしていきました。
どうやって環境の知識をキャッチアップしたのでしょうか?
環境学や気候変動課題は比較的新しい分野なので、広く文献を読んだり、政策を学んだりして、なぜ環境問題が重視されるようになったのかを理解しました。入社当初は社内教育体制が整っていなかったので独学で学びました(笑)。今は社内教育体制が整っているので体系的に学ぶことができます。しかし、環境に関連した制度や国際状況は変化が激しいので自分からキャッチアップしにいく姿勢は環境経営コンサルタントとして求められますね。
どのようなときにやりがいを感じますか
顧客の企業価値向上に貢献できた時にやりがいを感じますね。実際の支援を通して初めて顧客の課題が明確になり、課題が見えれば取り組む内容がクリアになります。顧客の中には今までの既存の取り組みが、そのまま環境への取り組みとして評価されることもあり、そうした発見に対する感謝をいただけたときにもやりがいを感じます。我々は、直接的に環境問題や気候変動課題などを解決しているわけではありませんが、企業の環境経営をサポートしていくことで、青と緑があたりまえの社会となるよう貢献していると自負しています。
それでは最後にブルードットグリーンに興味を持っていただいている方に一言お願いします。
未経験でも当社のビジョンに共感していただける方と一緒に働きたいです。環境問題への対応のニーズは多く、入社後2か月程度で独り立ちして即戦力として活躍していただけます。もちろん我々社員もサポートしますが、若くても裁量権を持って仕事を行える魅力もあります。興味を持っていただけた方は、ブルードットグリーンでお会いできることを楽しみにしています。