なにをやっているのか
私たち株式会社みやぎ農園は、沖縄県の南城市で、鶏の生命力を生かした平飼い飼育による卵の生産・販売をメインに事業を展開している会社です。安全・安心を求めるお客様に、自社農園や契約農家で採れた野菜や果物を、生産者の顔が見える形でお届けしています。
■事業内容■
・平飼い養鶏による卵の生産、販売
国内全養鶏業の5%にも満たない「平飼い養鶏」を行っています。鶏にとってストレスのない、健康的な飼育方法によって産まれる、おいしい卵を生産しています。
・有機野菜の生産、販売
自社農園を開設し、化学合成農薬・化学肥料を用いない、鶏糞を活用した野菜・果物をつくっています。
・県内契約農家の青果物栽培管理、販売
約90件の農家と契約を結び、当社で農作物を取りまとめ、県内外に販売しています。
農薬使用量を県の基準の半分以下に抑えた「特別栽培」の野菜・果物をベースに取り扱っている点も特徴です。
・加工品の製造
マヨネーズやジャムなど、食品加工品を製造・販売し、台湾や香港への輸出も行っています。
・国内外への養鶏技術/野菜栽培技術移転
自然のバランスを保つ微生物資材と、鶏糞を活用した生産技術を、国内外に広めています。
現在はブータンでの現地サポートに注力しています。
上記のほか、契約農家を対象に微生物と鶏糞を活用した農業グループを作り、生産コストを抑えながらより安全・安心な作物を栽培するための勉強会も実施しています。
■今後の展望■
引き続き、卵・青果物の生産販売を拡大させつつ、今後は沖縄県外の農家とも連携して事業の拡充・安定化を図ります。また、技術支援の一環として、現在ブータンで展開している養鶏技術移転をスリランカにも波及させる予定です。
なぜやるのか
■「美しいむらづくり」の実現に向けて■
かつての農業は、村のあらゆる場面で重要な役割を果たしていました。作物を育てるだけではなく、鍬を動かす動きは芸能となり、農作業の助け合いを通じてコミュニティが生まれるなど、農業を中心にして村がまとまっていました。
農業は周囲と関わりながらやっていくもので、作物も、人も、他者との関係性の中でのみ育つことができるのです。
私たちが構想として掲げている「美しいむらづくり」も、景観の良さだけに限ったものではありません。50年後、100年後も地域らしく、イキイキと生活できる地域を残していくために、一次産業の活性化が不可欠だと考えています。
一次産業の従事者である私たちが農業の未来を切り拓き、家畜や農家にとって最良な環境づくりにこだわりを持ち続けます。
■毎日の暮らしにおいしさと幸せを■
特別なハレの日に限らず、何気ない日常の暮らしのなかで食事を作り、食べて、「おいしい」と感じることは、とても幸せなことです。私たちは第一次産業に携わる者として、農作物の生産に携わる人、農作物を販売する人、農作物を購入する人、全ての人が幸せを感じられる世界を目指しています。
どうやっているのか
■事業の特徴■
・安全安心を求めるお客様にお応え
国内農作物のおよそ80%が市場に流れていくなか、私たちは農家から直接集荷し、直接出荷する方法をとっています。市場に流れない20%未満の作り手の顔が分かる農作物は、購入者に安心感や信頼感をもたらす効果があり、安全・安心を求めるお客様にお買い求めいただいております。
・お客様とのコミュニケーションから生まれる差別化戦略
契約農家から集荷した青果物のパッケージ作業も行っています。スーパーなどの店頭に商品を置く際は、どのように他店・他社と差別化を図りたいかという声を聞き、それぞれ異なるパッキングで出荷しています。
また、店頭POPを作成するときも、青果物の形状や味、生産方法など、それぞれの魅力を取り入れて仕上げています。
■活躍中のメンバー■
現在はパート・アルバイトスタッフを合わせて30名程で活動しており、うち4名がルート配送を担っています。前職が青果物の販売担当・空港職員など、輸送業以外のバックグラウンドを持つメンバーも活躍中です。
■働く環境■
一人ひとりの意見を尊重する風土が醸成されています。業務で何かあれば直接話を聞き、問題点を明らかにし、一つひとつ改善していくので、安心して業務に取り組めます。
また、普段から会話が飛び交う明るい職場ですが、接点がないメンバーとも交流できるよう、食事会も定期的に開催中です。