なにをやっているのか
農協の組合長であり村長だった現社長の祖父が「西吉野町を日本一の柿の産地にしよう」と
ブランド化の取り組みを始めました。
珠玉の柿を販売する一方で規格外の柿を廃棄することに心を痛め、当時の家業であった茗荷などの漬物加工から柿の加工へと徐々に移行し、生まれたのが、柿酢、柿の奈良漬、柿日和です。
その後、毎年一品の新商品発売を目標に積極的な開発を行い、柿もなかや柿ようかんをはじめ、柿の加工品は60品となりました。
現在は「柿をステキな果物に」というキャッチコピーを掲げ「柿の専門」として直営店を展開。
創業当時の思いを茗荷の家紋に込め、地域内外の方々に選んでいただけるブランドを目指しています。
なぜやるのか
【農家さんとの二人三脚での柿の栽培】
奈良県産、特に近隣の柿を用いることで、私たちの事業が農家さんの下支えとなり地域貢献になると考えています。
干し柿作りの要は風、温度、湿度です。乾燥しすぎないか?湿りすぎないか?暖かすぎないか?農家さんと連携し、柿の細かな変化と熟度を経験で見極めます。お菓子作りにおける柿との対話は、農園での栽培の段階から行われるのです。
【自社工場での加工で安心、安全をお届け】
品質の向上を求め、自社工場は総合衛生管理HACCAP認証と有機JAS認証、自社農園は有機JAS認証を受けました。「加工用の柿の品質は問わない」という世間の認識を変えることを目指し、加工に適した上質な柿づくりを研究すると共に、加工することの素晴らしさを発信したいと考えています。
また、柿の成分の新たな機能性を明らかにするため、自社に研究室をつくり基礎研究と製造品質の向上を図っています。さらに、大学との共同研究を通じて予防学における柿の効果を模索しており、社会への貢献を目指しています。
どうやっているのか
【神からの贈り物】
柿は弥生時代の遺跡からも種が発見されていて日本人の生活に密着した果物です。また柿の学術名をご存知でしょうか?「ディオスピーロス カキ」と呼ばれ、直訳すると「神様から与えられた食べ物」とうい意味です。柿にはビタミンC、カロチン、カリウムをはじめさまざまな栄養素が含まれており、「柿が赤くなれば医者は青くなる」という古くからの言い伝えもあるように、昔の人たちによって柿が特別であったことが伺えます。暮らしにそっと寄り添ってきてくれた柿。感謝の心を持って、私たちはこれからも柿を一途に想い、ともに歩んでまいります。
【つるし柿 1万本プロジェクト】
2014年、つるし柿作りの楽しさ、しあわせな時間をひとりでも多くの人に体験していただきたいという思いから、つるし柿1万本プロジェクトの活動をスタートしました。
飛び上がるほど渋い柿が美味しい干し柿になるまでの長い時間も、出来上がった干柿を食べる瞬間も、とてもしあわせな気持ちになれます。
何年かかるかわかりませんが、続けていこうと思います。