なにをやっているのか
前身となるNICAFというアートフェアを含めると、日本最大級のアートフェアを30年開催しております。この30年間、アートマーケットと向き合い、そのほとんどが低迷期でありましたが、これに腐らず、生き延びて、近年のアートブームを牽引し、10年前はフェア中の売上が3億円程度であったものが
今や30億を超えました。
アートマーケットはギャラリーとコレクターの信頼・信用によって拡大していくこと、また、アートのクォリティと価格の関係性も追求し、右肩上がりのマーケットを作ることができました。
我々の強みは、「常に疑いを持つ」というところにあります。マーケットはそのトレンドも大きさも常に変化します。その変化を察知しながら常に新しいリアクションを取れるよう意識しております。
全く生活の役に立たないアートだからこそ、社会の価値をダイレクトに表現できるわけですが、その作品が社会で評価されるという機構がアートマーケットとなります。我々は常にアートと向き合っていると同時に社会とも向き合っているとも言えます。とても刺激的です。
アートマーケットの拡大を目指すために、今の日本のアートマーケットで足りない、マーケット分析機能・アートアドバイザー機能を提供する事業の立ち上げを行います。また、日本でもグローバルなアートマーケット享受できるよう、海外ギャラリーや海外アーティストの誘致を行います。
なぜやるのか
私は「日本とは何か」ということを問いながら生きてきました。それは小学生の2年間をドイツで過ごし、日本に帰国してから考え続けていることです。アートマーケットと出会って、この常に生き方・文化を問われ続けている場であることを認識し、このアートマーケットにさらされることが日本のアイデンティティ形成に繋がると考えました。
弊社の目標は「グローバル世界の中で日本が自立すること」です。
どうやっているのか
・会社で大事にしている行動指針
「常に疑いを持つ」というのと同時に「何事でも面白がる」ということを大事にしています。
週一回最近見た展覧会のレビューを社員がプレゼンしたり、それ以外でも面白い考えが浮かんだら、ディスカッションを行ったりします。
・フェアチームを特徴付けている文化
当然ですが、性別・国籍・年齢の違いに基づくような考えは起こらないようにしております。海外アートマーケットではむしろマイノリティやジェンダーをテーマにしたアート作品が買われている現状です。その流れを日本にも呼び込みたいと考えております。
・企業文化を支えるユニークな制度、福利厚生など
社員の美術館入場料は会社が支給します。