なにをやっているのか
固型墨の精錬工程
日本画用の画材「顔彩耽美」
『奈良にある創業120年の書道用品メーカー』
呉竹は2022年10月に創業120周年を迎える奈良の老舗書道用品メーカーです。
明治35年(1902年)に奈良の伝統産業である「墨造り」を家業として創業しました。
創業者の「一貫した高品質へのこだわり」と「お客様あっての呉竹」という信念を一筋に守りつつ、数多くのヒット商品を生み出し、独自の市場を切り拓いてきました。
■墨滴
教育現場の「墨を磨る時間を短くし、節約した時間で授業の内容を充実させたい」という声から1958年に液体状の「墨滴」を開発し、小学校の習字の授業でご愛用されて60年以上のロングセラー。
■くれ竹筆ぺん
1973年に筆記具の革命ともいわれるサインペンの技術を活かして生み出された「くれ竹筆ぺん」は、今や生活の中で定着し、特に冠婚葬祭には欠かせないものになりました。
■からっぽぺん
文房具屋さん大賞2021 にて大賞を受賞。インクの入っていない「からっぽ」のペンに万年筆用インキなどを入れてオリジナルのペンを作れる商品です。
他にも、絵てがみやクラフト等の作品作りに欠かせない、多色展開を強みとした様々なサインペンやカラーペン等を開発し、豊富な色数の中で微妙な色差の表現とその品質管理にこだわっています。
海外では、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど様々な国や地域で販売されており、現在80か国以上に輸出しています。
近年では農業分野での液体融雪剤、産業用途分野での工業マーカーやのり、化粧品分野でのアイライナーなど新規分野へも参入しています。
下記の3つの想いを統合し「アート&クラフトカンパニー」と定め、更なる商品開発に挑戦しています。
①「日本一の書道用品総合メーカーへ」
②「世界に通用するユニークな筆記具メーカーへ」
③「水墨画に発する日本の色を表現できるメーカーへ」
呉竹は、奈良の伝統産業のメーカーでありながら、新規事業への挑戦を続ける創業120年の老舗チャレンジャーです。
・株式会社 呉竹 公式HP
https://www.kuretake.co.jp/
なぜやるのか
■「手書きの温かさ」「手造りの良さ」を伝えたい。
呉竹では「デジタル全盛の世の中で人間らしさを取り戻すにはアナログへの回帰が必要である」を旗印に、事業領域を「アート&クラフト」と定め、数々の商品を市場に送り出してきました。現在では3000種を超える商品を展開しています。
呉竹が一貫して商品作りにかけてきたことは「手書きの温かさ」であり「手造りの良さ」です。
これからもこの精神は後世にまで伝えていくと同時に、時代とともに変化し成長していくための努力を惜しみません。
「お客様あっての呉竹」を第一に、お客様のニーズを満たす「安全で、安心して使え、愛着の持てる商品作り」を大切にし続けます。これからも豊かな価値を創造し、国内はもとより世界の人々の生活・文化に貢献する企業を目指します。
どうやっているのか
本社社屋|奈良市南京終町
■挑戦する環境
奈良県南京終町という長閑な町に本社社屋・工場があります。
当社は創業120周年を迎える老舗企業ですが、オフィスは2022年に全社リフォームをしたばかり。
コロナ禍以降は在宅勤務の体制も整え、併用して勤務いただけます。
働き方の自由度は高く、有給休暇が取りやすい環境です。また女性の多い職場ということもあり育休後の復帰率も高く、近年は男性の育休取得にも力を入れています。
残業が少ないのも当社の魅力です!勤務時間中は効率を重視して業務を進め、終わればプライベートを大切にするといった、社員のワークライフバランスを大切にしています。
■「全社商品開発・全社マーケティング」を目指しています
商品開発と言えば、“商品開発部の役目”と考えてしまいがちですが、当社では「全社商品開発・全社マーケティング」を目標に、日々の生活やお客様とのコミュニケーションで見つけた「これがあったらいいな」「こういった商品が人気になるのでは?」といったアイデアは部署を超えて発信しています。社員であれば誰でも起案できる場があるので、自身の思いを形にできる機会がたくさん。老舗企業ではありますが、新しいアイデア・チャレンジにはいつでもオープンです。
■組織構成
当社には現在、234名のメンバーが在籍しています。女性の比率が高く、全体の6割ほどを占めています。
生産工場3拠点(奈良:Made in Japanにこだわっています)、事業所及び営業所3拠点(東京、奈良、福岡)、子会社コスメオ(化粧品製造業)まで事業規模を広げています。