みなさん、こんにちは!株式会社オンライズ 人事採用担当です。
「可能性を広げ続ける」という理念を掲げ、未経験人材を中心としたキャリア支援で急成長を遂げているスタートアップ、オンライズ。その成長の原動力、まさに心臓部を担うのが、キャリア事業部責任者の吉川佳佑さんです。大手人材会社でのリーダーとして18歳〜65歳までの幅広い年齢層、そして多岐にわたる業界の求職者を転職成功へと導いてきた経験と知見は、オンライズのキャリア支援の質を飛躍的に向上させました。吉川さんの洞察力と決断力はまさにオンライズの舵取り役として、組織を未来へと導く羅針盤となっています。
未経験からキャリアアドバイザーを育成する独自の研修制度、他に類を見ないキャリア支援のノウハウ、そして組織を率いるリーダーとしての哲学。吉川さんの言葉からはオンライズ成長の秘密、そして日本のキャリア支援の未来像が見えてくるはずです。
吉川 佳佑 | キャリア事業部 責任者
人材業界のエキスパートとして10年以上の実績を持つ。大手人材会社でリーダーを務め、幅広い年齢層・業界の求職者支援で異例の成功率を誇る。転職市場予測など鋭い市場分析力にも定評がある。オンライズには創業初期から参画し、代表の石渡と共に事業戦略の中核を担う存在。キャリア事業部責任者として、未経験のキャリアアドバイザーを育成するプログラムを構築、オンライズの急成長を牽引している。
多様な業界と年齢層を網羅したキャリア支援のプロフェッショナル、異質とも言える経験でオンライズを躍進させる
――代表の石渡さんとの出会いを教えてください。
私がまだ20代前半だった頃、91年会という同い年の仲間が集まる交流会で石渡と出会いました。当時彼はまだ起業しておらず、私は大手人材会社で働いていました。石渡とはすぐに意気投合し、将来の夢を語り合う仲になりましたね。彼は「30歳までに起業したい」と熱い意思を語っていて、私も漠然とではありますが「何か一緒にできたら良いね」なんて話をしていました。
――オンライズに参画するまでは、どのようなキャリアを歩まれたのですか?
大手人材会社ではリーダーを経験したり転職市場予測の記事を書いたりする中で、CAとしては異質と言えるほど数多くの求職者を転職成功へと導きました。その後家庭の事情で妻の兄の会社に転職し、さらに医療系人材会社へとキャリアを移しました。それぞれの会社で得た経験は、私にとって大きな財産となっており、特に18歳から65歳までの求職者の方々、そして営業、リフォーム、IT、建設、化学、物流、医療・・など幅広い業界を担当した経験は、今のオンライズでも大いに活かされています。人材業界におけるほとんどのケースを経験してきたといっても過言ではありません。
――石渡さんからオンライズへの誘いを受けた時、どのような心境でしたか?
最初に石渡が会社を立ち上げてからも私たちは定期的に連絡を取り合っていました。そしてオンライズが本格的に人材を採用し始めるというタイミングで「一緒にやらないか」と誘いを受けたんです。実は当初12月からジョイン予定だったのですが「早く来てほしい」と頼まれ、10月から働くことになりました(笑)正直なところ、立ち上げ初期の会社にどう関わっていけば良いのか、まだイメージできていなかったですね。一緒に働きたいとは思っていたものの、ジョインは1〜2年後でも良いかなと考えていたんです。
――では参画を決意した理由は何だったのでしょうか?
オンライズでは、キャリアアドバイザーを未経験から積極的に採用し、育成していく方針だと聞きました。そこで自分がこれまで培ってきた幅広い経験が活かせる、力になれると強く感じたんです。私自身の強みは、多様な業界・年齢層の求職者をサポートしてきた経験です。だからこそ、「この経験なら」「この候補者様なら」という根拠に基づいたアドバイスや、将来のキャリア予測も論理的にできます。これらの経験やノウハウを活かして、事業部責任者としてキャリアアドバイザーの育成に貢献し、組織全体のレベルアップを図りたいと感じました。あと、私と妻と石渡はプライベートでも親交があったので「石渡さんと一緒に働けば?」という妻からの鶴の一声も決め手です(笑)
人材業界を制する鍵は、キャリアアドバイザーの『人としての価値』を向上させること
――キャリアアドバイザーの育成において、吉川さんが研修や体制に構築されていったのでしょうか?
はい、オンライズにジョインしてからは、キャリアアドバイザー未経験の方でも一人前に活躍できるよう独自の育成プログラムを構築しました。主には「法律知識の習得」と「実践的なロールプレイング」の二本柱です。キャリアアドバイザーとして働く上で必須となる労働基準法などの法律知識は、独学でのキャッチアップが難しい領域です。だからこそ私が作成した法律テストを定期的に実施し、理解度をチェックしています。
もう一つの柱であるロールプレイングはカウンセリングスキル向上が目的です。実施して終わりではなく点数化して客観的に評価することで、個々の強み・弱みを明確にし、具体的な改善点をフィードバックしています。さらに求人提案や面接対策についても同様に数値化し、実践的なスキル向上を促進しています。この数値化は、前職(大手人材会社)での経験をベースに、オンライズのスタイルに合うようカスタマイズしました。
――ロープレの点数化や数値化といった取り組みは、客観視できるし、刺激になりそうですね。
そうですね。人材業界で勝ち抜く鍵は、キャリアアドバイザー1人ひとりの「人としての価値」を高めることだと考えています。そのため面談やカウンセリングといった数値化しづらい要素こそ、ロープレを通じて丁寧に評価し、育成していく必要があるんです。時にはフィードバック後、あえてもう一度ロープレを実施することも。徹底的に磨き上げることで、候補者様の人生に寄り添える真のプロフェッショナルを育成できると信じています。
固定概念を打破し、可能性を最大限に広げるキャリア支援戦略
――オンライズのキャリア支援において、独自の戦略はありますか?
戦略は主に2つあります。1つ目は「価値観のヒアリング」です。候補者様の転職理由について表面的に捉えるのではなく「なぜその仕事じゃなきゃいけないのか?」「本当に大切にしている価値観は何か?」を深掘りしていくんです。そしてその価値観が他の業界・職種でも実現できる可能性はないか、と固定概念を打ち破って幅広い提案を行うようにしています。
2つ目は「多様な業界への提案力」です。オンライズにジョインした当時は転職先はIT業界が中心でしたが、今は営業職、施工管理職、事務職など多様な業界への提案ができています。それぞれの業界の特性や市場価値を踏まえた上で「どのような人生を歩んだら幸せなのか」を候補者様と一緒に描き並走することで、最適なキャリア選択をサポートしています。
――「固定概念を打ち破る」とは、具体的にどのような事例がありますか?
例えば、最初はIT業界がいいと言っていた候補者様の価値観を掘り下げていくと、実はITではなく全く別の業界でも高い能力を発揮できるというケースは多々あります。固定概念を打ち破り幅広い視野でキャリアを考えること、そして候補者様自身も見えていなかった潜在的な価値観を引き出すことが私たちの役割なんです。時には「転職せずに現職にとどまったほうがいいんじゃないでしょうか?」といったご提案もします。
――「現職にとどまる」という提案は、勇気がいりますよね。会社にとっては利益にならないと思いますが・・
そうですね。キャリア支援においては「候補者様が希望している会社に転職するべきなのか?現職にとどまった方が良いのか?それとも別の会社を提案すべきか?」常にこの3つの選択肢を念頭に置いています。確かに会社の収益だけを考えれば、転職を勧める方が簡単です。しかし私たちは短期的な利益よりも、候補者様との長期的な信頼関係を築くことに重きを置いているんです。だからこそ「転職が必ずしも正解ではない。現職にとどまることがあなたにとっては幸せな道なのかもしれない」そう助言します。
転職して人生を壊してしまったら、私たちがやっている意味がない、むしろ可能性を潰していることになります。それは企業理念にも反するので。「信頼できるエージェントであり続けたい」それが私たちの想いです。
――「企業理念に反しない」貴重な言葉ですね。
キャリア支援の質を飛躍的に向上させていると思いますが、ご自身における学びはありましたか?
今まで携わってこなかった領域に関わることで、新たな価値観を見つけたことです。オンライズでは大手人材会社が手を出さないニッチな領域の候補者様が多くいます。例えば「高卒で先生に勧められてとりあえず入った会社で悩んでいる」といった、自ら考えるという行動をとってこなかった候補者様が多いんです。そのため私たちは「考えるってなに?」からスタートします。価値観や考えが見えてきてこそ、真の解決策が見えてくるので。
新たな領域の価値観や思いに触れることで「そもそもなぜキャリアで悩むのか」を根本から考えるようになりました。そこで社会の在り方、具体的にはキャリア形成、多様化した働き方という言葉たちが正しく理解されていないからだと気づきました。こうした社会的課題に対しても取り組んでいきたいので、高校や大学でキャリアデザインの授業を開講し、若者がキャリアについて深く考える時間を、将来的に作っていきたいです。
――スタートアップ初期の成功要因について教えてください。
「経営陣とメンバーの距離の近さ」が成功要因だと考えています。オンライズでは経営陣とメンバーの距離が非常に近く日常的なコミュニケーションはもちろん、1on1MTも頻繁に行っています。代表の石渡も積極的にメンバーとコミュニケーションを取り、週末には一緒にラーメンを食べに行くなどざっくばらんに話せる機会も設けていますね。そのため現場で発生する課題やニーズをいち早く経営陣が把握し、迅速な意思決定に繋げられました。
また少数精鋭だからこそ、個々のメンバーの裁量が大きく、状況に応じて柔軟に対応できることも強みです。例えば新しい施策を検討する際も、現場のメンバーが中心となって議論を進め、スピード感を持って実行に移すことができています。これは大企業ではなかなか実現できない、スタートアップならではの強みだと考えています。
「小さな歯車の1つかもしれないけど、時として人生を変える大きな転機にもなりえる」オンライズの社会的意義
――現在の事業環境や今後の市場トレンドから、オンライズはどのような方向へ舵を切っていくべきだとお考えですか?
現在は総合提案と未経験者支援の2軸ですが、今後は「経験者特化エージェント」の立ち上げを構想しています。その中でも注目しているのがノンデスク業界、つまりは施工管理です。この領域は人材紹介市場においてはブルーオーシャンです。施工管理の求人は74歳まで募集しているケースがあるのですが、この事実を知っているキャリアアドバイザーは非常に少ないんです。これを大きなチャンスと捉えて、私たちは挑戦していきたいなと。市場全体としても人手不足が深刻化している一方で、社会インフラを支える建設業は決してなくならない業種です。オンライズの強みである「価値観のヒアリング」と「多様な業界への提案力」を活かし、この領域において確かな存在感を築いていきたいですね。もちろん将来的には、IT業界やその他の経験者支援も強化し、多角的な事業展開を目指しています。
――あえてブルーオーシャンに飛び込む理由は何でしょうか?
前職の大手人材会社での実績、そして私自身の強い想いがあるからです。前職で施工管理の業種で大きな成果を上げたのは社内でも私だけでした。この領域は一見介入しやすそうとおもわれがちですが、専門知識や経験が必要なため、参入障壁が高いんです。リスクを恐れて挑戦する人が少ないからこそ、オンライズが切り込む余地があると確信しています。
――オンライズは社会にどのような価値を与えることができるとお考えですか?
企業理念である「可能性を広げ続ける」を、社会全体に与え、広げていきたいです。オンライズでは、固定概念にとらわれず、多様な可能性を提案することを大切にしています。
候補者様自身も気づいていない可能性を提案し、活躍の場を広げ続けていきたいです。最初は小さな歯車の一つかもしれませんが、時として人生を変える大きな転機にもなり得ると思っています。
――最後に、どのような人にオンライズに参画してほしいですか?選考における判断基準についても教えてください。
選考は一次面接を代表の石渡、最終面接を私が担当しています。最終面接を代表が担当しないというのは少し珍しいかもしれませんね。一次面接では候補者様の覚悟やビジョンへの共感度を重視し、私が担当する最終面接では、価値観や意思決定における一貫性を確認しています。例えば「なぜこの業界なのか?」「なぜキャリアアドバイザーなのか?」「何を成し遂げたいのか?」といった質問を通して、覚悟や考えに軸があるのかを冷静に判断しています。
とはいえ、難しい面接ではありません、語り合って互いへの理解を深めていきたいと思っています。私たちのビジョンやミッションに共感し、熱い想いを持って取り組める方をお待ちしております。