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「問題は常にあって、変わっていくもの」オンライズ独自開発の人材育成制度「1on1シート」構築者が語る、組織の本質とは

みなさん、こんにちは!株式会社オンライズ 人事採用担当です。

企業の採用課題に向き合い最適な人材を提供する株式会社オンライズ。その躍動を支えるキーパーソンがキャリアデザイン事業部長の高橋さんです。信用金庫、前職の人材会社で培った組織構築のノウハウを武器に、評価制度や組織体制の構築といった重要な役割を担っています。

マネースクールの立ち上げに携わったことが人生の大きな転換期となり、人生やキャリアについて深く考えるように。オンライズ独自開発の「1on1シート」を活用した人材育成制度は高橋さんのキャリアと経験あってこそ誕生したものです。今回はその「1on1シート」の全貌に迫ります。

高橋 純平 | キャリアデザイン事業部 部長
新卒で信用金庫に5年間勤務し預金、為替、融資など幅広い金融商品を扱う。マネースクールの立ち上げメンバーとして尽力する中でお金と人生設計について深く考え、キャリア(人生)の重要性を認識するように。その後人材業界へ転職。代表の石渡と出会う。マネジャーとして事業部全体のマネジメントを行い、5年目には組織統合や改変を経験。石渡の起業を後押しし、自身も数年後の2024年4月にオンライズへ参画。キャリアデザイン事業部を立ち上げ、独自開発の「1on1シート」を活用した人材育成制度を構築。組織の成長に大きく貢献する。


「キャリアに迷子になっている人」への羅針盤、キャリアデザイン事業部


ーーはじめに、キャリアデザイン事業部について教えてください。

キャリアデザイン事業部では「CANVAS for caree」というキャリアコーチングサービスを展開しています。キャリアに迷子になっている人の後押しとして「キャリア自立」を支援しています。
ここでいう自立には「精神的自立」と「経済的自立」の2つがあると考えています。精神的自立とは自分の価値観を大切にし、本当にやりたいことができている状態かどうか。経済的自立とは普通の生活だけでなく、趣味にもお金を使える余裕のある状態かどうかが指標です。この2つをサポートするのがキャリアデザイン事業部です。


ーー7月にリリースしたばかりだとお伺いしました。チーム編成や運営について教えていただけますか?

7月にサービスをリリースし徐々に受講生も増え、現在は約50名の方々にサービスを提供しています。
事業部は、大きく分けて2つあり、1つはお客様一人ひとりに寄り添い、丁寧なコーチングを行う「キャリアコーチングチーム」いわゆる運営側です。もう1つは、経済的自立を支援するための「リスキリングチーム」で、副業に役立つSNSマーケティング、マネースクール、PCスキルアップ講座などのカリキュラムを構築しています。
私自身以前マネースクールの立ち上げを経験したことから、お金にまつわる知識の重要性を強く実感しました。マネーリテラシーを高めることで、人生設計そのものが変わることを身をもって知ったのです。この経験から、受講後には専属のファイナンシャルプランナーに相談できる体制も整えているところです。


ーーまさに成長の真っ只中ですね!高橋さんが事業部の統括をしているとのことですが、具体的な仕事内容を教えてください。

私は事業全体の把握や運営を担っています。具体的には事業展開の方針決定やカリキュラム構築、キャリアカウンセラーやキャリアコーチのスタッフ育成、ディレクション業務などです。またPL(損益計算書)やキャッシュフローの管理、メンバーのタスク管理も同時並行で行っています。
立ち上げ段階だからこそ、全ての領域に携わりながら、サービスをスムーズに展開できるよう努めています。


組織は「人」で成り立つもの。人々の悩みは多様で、簡単には解決できない。だから面白い。


ーー高橋さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

新卒で信用金庫に5年間勤務し、預金、為替、融資など幅広い金融商品を扱っていました。ただ経験を積むにつれて、信用金庫ならではのリレーション重視の営業スタイルに疑問を抱くようになっていったんです。知識よりもお客様との関係性が最優先され、商品のことをお伝えしないまま「高橋さんがいうなら」と契約してくださるお客様が多くて。もちろん嬉しいことですが「なぜこの商品がお客様にとって必要なのか?」という本質的な部分を伝えられないことに対して、金融のプロとして物足りなさを感じていました。


――信用金庫でのご経験や悩みを経て、マネースクールを立ち上げたといことですが、そのきっかけや運営を通じて心境の変化はありましたか?

マネースクールの立ち上げは、私の人生観を根底から覆す、まさに衝撃的な経験でした。お金と向き合うことで、人生そのものと向き合うことになったからです。立ち上げメンバーたちの劇的な変化を目の当たりにしてさらに心が揺さぶられましたね。最初は「仕事がつまらない」と諦めていた人たちが、目を輝かせながら「もっとこうしたい!」と未来を語り始める。ついには「自分たちでより良いマネースクールをつくろう」とまで。数ヶ月前の自分からは想像もつかなかったので、そんな光景に未来を感じました。運営していくなかで「人々の未来を照らしたい」そんな熱い想いが込み上げてきて、お金の問題解決の先にある、人生そしてキャリアの悩みに向き合うことの大切さを感じました。「お金だけでなくキャリアの悩みも解決したい」との想いで、人材業界への転職を決意しました。


ーーいざ人材業界へ。そこで代表の石渡さんと出会っているんですよね?

はい、実はそうなんです。前職の人材会社では、石渡と私は同僚でして。
私はというと、リクルーティングアドバイザーからスタートし、3年経たずしてマネージャーへと駆け上がりました。その最中、石渡から起業の相談を受けまして。背中を押しましたね。
とはいえ、その当時はまだここでやるべきことがあると思っていたので、すぐにジョインというわけではありませんでした。それぞれの場所で成すべきことを成し「いつか一緒に」と約束したことを覚えています。
入社5年目には組織統合や改変に携わり、組織作りの面白さにのめり込んでいきました。
組織って結局は「人」なんです。その「人」たちが抱えている問題は常にあって、悩み人それぞれで変わっていきます。つまり簡単には解決できないことなんです。でも、簡単じゃないからこそ、面白いと思ったし、熱い思いが込み上げてくるんです。

そんな新たな挑戦への闘争心がふつふつと湧き上がってきた矢先、弊社の代表である石渡から声がかかりました。


ーーついに、約束を果たす時がきたんですね!

小っ恥ずかしですが、そうなりますね(笑)
当時のオンライズはまだ5名ほどの小さな会社。これから大きく成長していくための組織構築を検討する大事なタイミングでした。今までの経験を全て活かせると思い、迷わず飛び込みましたね。


互いの人生を深く理解し合うことで、強い信頼関係を築く。オンライズ独自の「1on1シート」

ーーオンライズに転職してからはキャリアデザイン事業部を新規立ち上げする最中、人材育成の構築に力を注いだそうですね。1on1シートを開発したきっかけは何だったのでしょうか?

当時は急成長期で、私の入社時から比べると社員数が2倍以上に増えていました。少人数体制だった頃は代表自らが全員にフィードバックを行っていましたが、人数の増加に伴い、それが難しくなってきたんです。そのため責任者レイヤーが人事育成や評価をキャッチアップし、代表の業務負担を軽減するための仕組みづくりが急務でした。
また、組織が大きくなるにつれて会社全体の目標や方向性を理解しづらくなり、個々の成長実感も薄れてしまう可能性も危惧していました。


ーーなるほど。
今までの知見を集約した形で、オンライズ独自の「1on1シート」を開発したんですよね。

前職ではモチベーション管理や業務フィードバックのために、1on1シートを構築していましたし、CA向けの研修資料作成やキャリアコーチングのカリキュラムでも取り入れられている考え方なので、ノウハウを活かせるのではないかと考えました。
まず、キャリアコーチングを軸とした自己分析、言語化、そのあとに目標設定と振り返りのプロセスを導入し成長を可視化できるようにしました。この取り組みは続けてこそ意味があるので、目標設定は3ヶ月ごとに見直して継続的に活用できるようにしました。


ーー「ライフラインチャート(幼少期からの振り返り)」という特徴的な項目がありますが、これはどのような狙いがあるのでしょうか?

ライフラインチャートには、大きく分けて2つの狙いがあります。
1つ目は、メンターとの深い関係構築です。オンライズでは、1on1シートを土台に週に1回メンターとMTGをします。深くコミュニケーションを取るためには「相手に対して赤裸々である」必要があったんです。そこでお互いの人生経験を共有し深く理解し合うことで、単なる業務上の関係を超えた強い信頼関係を築けると考えました。
2つ目は、自己分析を通じたモチベーションマネジメントです。人生におけるモチベーションの高低を振り返ることで、自分が何に喜びを感じ、何にモチベーションが上がるのか、その源泉が理解できます。これは日々の業務におけるモチベーション維持だけでなく、今後のキャリアを考える上でも非常に重要な気づきとなります。
この作業はキャリアコーチングで用いられる手法の一つでもあり、メンターと対話しながらシートを埋めていくことで、自分一人では気づけなかった新たな発見や視点を得られる効果も期待できるんです。


ーー具体的な成果はありましたか?

スタートアップはプラスαの仕事が山のように降ってきます。「自分はこれだけやっていればいい」では済まされないといいますか。とはいえ忙しいとやりたくないのが本音ですが、この取り組みによってメンバーはプラスαの業務にも積極的に取り組むようになり、組織として大きく成長することができました。周囲や組織全体のことを考えるようになったため、チームワークが向上したことも大きな成果です。また別のメンバーからはモチベーションの浮き沈みが軽減され、安定したパフォーマンスを発揮できるようになったという声も聞いています。


会社のビジョンを明確に言語化することで、価値観が叶う場だと証明する


ーーオンライズは「価値観」をとても大切にされていると伺いました。その理由について、詳しく教えていただけますか?

個人の努力が無駄にならないようにするためです。どんなに頑張っても、会社の方向性と自分の目指す方向が違っていたら、成果は認められず、やりがいを感じられないと思います。その状況では「心が豊か」とはいえません。
弊社の考え方の核、それは「キャリア=人生」という捉え方です。仕事はあくまでも人生の一部であり、自分の価値観に沿った生き方をすることで、充実感や楽しさを感じられると思っています。だからこそ、会社の価値観を明確に言語化し「この仕事、この環境だから、あなたの大切にしている価値観を叶えられる」と証明しているんです。


ーー価値観を大切にしているからこそ、同じ目線でいられるんですね。そんなメンバーらを一言で例えると?

一言で表すなら、「変人の集まり」ですかね。(笑)
自分も含めてですけど、小規模のベンチャー企業というチャレンジングな環境を選ぶ時点で、一風変わっているなと。弊社で働きたいという人は強い意志を持った、いわば「変わり者」なんです。実際にメンバーには独特なバックグラウンドを持つ人が多く「これまでの自分に納得できない」「不遇な状況から抜け出したい」という強い原動力を持っている人ばかりです。弊社は、そんな「普通」から一歩踏み出したい人が、挑戦し、変わるための「舞台」でありたいと思っています。


ーー今後のオンライズの展望や高橋さんが目指していることを教えてください。

私は「きっかけを提供しつづけること」が使命だと感じています。求職者が新しいステージに進むきっかけ、企業が変革を起こす転機を多角的に作り出していきたいです。直近では「CANVAS for caree」と「1on1シート」を融合させ、企業向けの人事制度提案をしていきたいと考えています。


ーーオンライズに向いている人はどんな人ですか?

「誰かのため」「何かのため」を原動力に動ける人です。キャリアアドバイザーという仕事は単なる人材紹介ではなく人の人生に深く関わります。求職者に寄り添い、長期的な視点でサポートできるスキルとマインドが求められるのです。
また現在の弊社では「T型人材」の力も必要です。幅広い視点を持ちながら、何か1つの分野で強みを発揮できる人は大いに活躍できると思います。
とはいえ変化を恐れず挑戦する「変人」が集まる場所なので、自分の価値観を大切にしながら、現状を変えたい方とカジュアルにお話ししてみたいです。


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