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山梨が進める家畜にやさしい取り組みとは?

Photo by Timo Wagner on Unsplash

山梨県が取り組む「アニマルウェルフェア」とは、動物を「感受性のある存在」として大切にし、ストレスをできる限り減らした飼育環境を提供することで、動物が健康的で自然な行動を取れるようにする畜産のあり方です。動物が誕生から死を迎えるまで、心と体に寄り添ったケアを行い、苦痛や不快を避けることを目指します。

アニマルウェルフェアの「5つの自由」

アニマルウェルフェアの理念は、国際獣疫事務局(OIE)が示した「5つの自由」に基づいています。

  1. 飢え、渇き、栄養不良からの自由
    動物が十分な食事と水を確保できること。
  2. 恐怖や苦悩からの自由
    動物が恐怖やストレスを感じることなく生活できること。
  3. 物理的な不快や過度な寒暖からの自由
    動物が快適な温度や環境で暮らせること。
  4. 苦痛、傷害、疾病からの自由
    動物がケガや病気のない健康的な生活を送れること。
  5. 自然な行動ができる自由
    動物が自然な行動を取れる広さや環境を提供すること。

山梨県の取り組み

日本では長らく、有機畜産のJAS認証がアニマルウェルフェアの基準として知られていましたが、2021年10月、山梨県は全国の自治体で初めて独自の「やまなしアニマルウェルフェア認証制度」を策定しました。この制度は、畜産業者がアニマルウェルフェアに取り組んでいることを評価・認証するもので、動物福祉に対する県の先進的な姿勢を示しています。

認証制度の内容

山梨県は2022年2月から、やまなしアニマルウェルフェア認証制度の募集を開始しました。認証には2つの種類があります。

  1. エフォート認証(取組認証)
    畜産農場自体がアニマルウェルフェアに取り組んでいることを認証します。
  2. アチーブメント認証(実績認証)
    その農場で生産された畜産物がアニマルウェルフェアの基準を満たしていることを認証します。

また、認証された畜産物には専用のロゴマークを使用することができ、消費者にアニマルウェルフェアの実践を伝えることが可能になります。

山梨県のこの取り組みは、持続可能な畜産業の未来を築くとともに、消費者にとっても動物福祉に配慮した選択肢を提供する大きな一歩です。これにより、動物にも優しい社会の実現を目指しています。


※本ページは、山梨県より「革新的スタートアップ・プロモート事業」の委託を受け、一般社団法人山梨イノベーションベースが運営しています。

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