松本裕司(取締役COO)プロフィール
東京出身。アパレル会社にてマーチャンダイザーを経て、リテール部門の責任者を担当。その後アパレルD2Cブランド事業の立ち上げにより、株式会社3ミニッツに参画し、リテール部門の責任者として事業を拡大させる。2019年に株式会社Wangetに参画、取締役に就任。事業の立ち上げや立て直しなどを複数経験し、新たな挑戦を模索していたところに、代表の吉澤の壮大なビジョンに影響を受け、ジョインを決意。座右の銘は「禍福は糾える縄のごとし」
顧客のインサイトを汲み取り事業戦略から提案する。Wangetのシニアアカウントマネージャーの在り方
―松本さんは前職で新規事業を立ち上げ、売り上げに大きく貢献されたという経歴をお持ちですが、具体的にどんな事業だったのか教えてください。
松本:2016年に、D2Cのレディースファッションブランド事業を立ち上げを経験しました。当時はちょうど、「インスタグラマー」「インフルエンサー」「個のエンパワーメント」といったワードが出始めた頃でしたね。
その潮流の中で、インフルエンサーがブランドビジネスを起こし自身のフォロワーに向けて発信するというビジネスモデル、その活動支援を行いました。
―なるほど。現在手掛けられている「動画制作クラウド事業」とは全く違う領域だという印象です。以前と今で共通している点はありますか?
松本:事業内容は確かに異なる領域ですが、フェーズでみるとどちらも「0→1」という点で非常に近いと感じます。
まずミッションやソリューションを定義して、その次に事業計画の策定。続いて行ったことが主要KPIとアクションプランの策定。KPIとアクションプランが定まったらそれを実行するチーム作りを進めました。昨年末には評価制度を策定し運用を始めています。
今回の事業は動画事業で、動画制作の黎明期は2010年代で、動画制作会社のスタートアップが多発したのもその時期でした。それが2020年代に入り、文脈が変わってきたんです。
2010年代に企業が作る動画は、高コストかつロングスパンが主流のコンテンツでした。たとえばプロモーション動画がわかりやすいですね。1本あたりの制作予算は数百万、制作時間1〜2カ月という大規模プロジェクトだったんです。
一方で、これからは通信環境が5Gに移行したことも相まって、動画コンテンツは生活の様々な場面に浸透しています。You TubeやTik TokなどSNSにおける動画の浸透がわかりやすいですね。そのタイミングで、いよいよ動画がビジネスに浸透し始めると我々は捉えました。
―そこで動画制作を見据えた事業を展開されたのですね。
松本:特に、今まで動画化できていなかったデジタルコンテンツに着目し、それを動画化するために必須である「低コスト×量産」の制作体制をフィリピンのクリエイターと共に構築しました。
現在は15〜30秒のショート動画や、1〜2分のミドルレンジ動画がボリュームゾーンですが、今後はデジタルコンテンツ内の動画活用の拡充を目指し、不動産サイトのルームツアー動画に着目しました。大手不動産サイトにしても、動画コンテンツは一部のみ。静止画のデジタルコンテンツが膨大なので、それら全てを内製で動画化するのは非常に難しいでしょう。
そこで我々は事業戦略構築のレイヤーから入らせていただき、あらゆるコンテンツを動画化するミッションに挑んでいます。このように、決まりきった型のサービスを販売するのではなく、顧客のインサイトを汲み取って提案し、クロージングまで並走する。クライアントの事業領域は、こちらの営業企画次第でいかようにも広がっていく。これが弊社のエンタープライズ営業、シニアアカウントマネージャーの在り方です。
それ以外では、広告代理店から受けた動画広告、営業支援で活用する1〜2分ほどのサービス支援動画制作なども請け負っています。
拡販期の“今”だからこそ経営インパクトにコミットできる。エンタープライズ営業の仕事内容とやりがい
―エンタープライズ営業を担うチームについて、新しくジョインされる方にお願いしたいのはどんなミッションですか?
松本:大きく2つに分けられます。1つは先ほどお話しした不動産サイトへの提案、もう1つは不動産業界に限らない事業領域拡大の企画営業ですね。
バックグラウンドでいうと、BtoBの領域での営業企画やBizDev(事業開発)のご経験がある方はご活躍できるのかなと考えます。
―このポジションでのやりがい、魅力を教えてください。
松本:ここで作り上げる数字は経営へとダイレクトに響くため、かなりインパクトのあるポジションです。
マーケットにフィットした販売方法がようやく見つかり、最初の拡販期のタイミングがまさに“今”。営業チームを作り上げていくポジションなので、わかりやすい形で結果が反映されるはずです。
求めるのは推進力。互いに切磋琢磨しながら、これからのクリエイティブとテクノロジーを見つめていく
―現在営業チームは何名体制ですか?また、チームの雰囲気はいかがでしょうか。
松本:営業専任の正社員が2名、インターン生が2名、業務委託が3名、計7名に加えて、役員陣3名も営業兼務しているので、人数としては10名体制です。
メンバーからはよく「議論がしやすい」と言ってもらいます。固定観念なく、フラットに意見を交わし合えるカルチャーで、闊達な議論が行えていると僕自身も感じます。
―特にどんな方だとマッチしやすいと思われますか?
松本:強い推進力を持った方ですね。スタートアップなので、正直スピードはかなり目まぐるしいはずです。
しかしそんな中でキーとなるポイントを見据え、最もインパクトのある行動を判断して動いていける。……僕もそこはまだまだ磨きたい点なので、互いにブラッシュアップし合えるような方だとマッチすると思います。
―今後の展望について教えてください。
松本:我々の考えるキーワードは「クリエイティブ」と「テクノロジー」の2つ。現在は動画制作を柱として展開していますが、今後も動画だけを続けていくわけではありません。
たとえば次に主流となるのはメタバース、3Dの領域でしょう。2022年8月頃から自動生成AIが普及し始め、クリエイティブの制作現場では今後より一層のAIの活躍が予想されます。動画事業でみても、AI技術を用いれば1日何十本と動画制作が可能です。AIが制作した大量のクリエイティブの管理・分析までワンストップで提供できるサービス構想もあります。
弊社のミッションは「クリエイティブコンテンツのインフラストラクチャを創り企業のコンテンツ戦略と顧客体験をアップグレードする」。企業のコンテンツ戦略をアップグレードし続ける――今後もそこに注力してコミットしていきます。
―Wangetは「クリエイティブ」と「テクノロジー」をキーワードに今後もさらに事業領域が広がっていく楽しみなフェーズですね。本日はありがとうございました。