クリエイターに学びを提供する「Vook」では、常にクリエイターの目に触れるコンテンツを作っています。そのため、「ヴィジュアルファースト」を意識したコンテンツ制作が求められています。
そのVookでWebデザインをすることでのやりがいや課題、そしてデザイナーにとってどのような成長を得ることができるのか。
今回は、Vookのデザインを統括しているインフラ事業本部デザイン部マネージャーの種村静夏さんに「仕事を発注するクライアント側」、業務委託でVookのデザイン部にコミットしていただいている朝比奈利奈さんに「仕事を受けるフリーランス」という立場でお話を伺いました。
常に成長を求めるデザイナーにとってVookはどういった会社なのか。そして、得られる挑戦はどういったものなのでしょうか。
種村 静夏(写真右)
Vook デザイン部 マネージャー
大学在学中からWebデザイナーとして活躍。現在、デザイナー兼フロントエンドエンジニアとして、VookのUIUXデザインや機能開発、クライアントのLP制作など多岐に渡り業務を担当。
朝比奈 利奈(写真左)
フリーランス Webデザイナー
フリーランスのWebデザイナー。現在、Vookのデザイン部に外部のデザイナーとしてコミット。Vook内の新規LPのデザインなどを担当している。
Vookのデザイン制作と、そのこだわり
ーー初めに、Vookでのデザイン制作についてお聞かせください。
◆種村:Vookにおけるデザイン制作は大きく分けて3つのデザインがあります。
一つ目は、Vookの行われる大きなイベントのヴィジュアルの制作。二つ目は、Vookのメディアに掲載される記事のサムネイルなどの日常的に発生するデザインの制作。三つ目は、新しく立ち上がるサービスのデザイン、LPのデザイン制作です。
デザイン部が大きく関わるのは、この二つ目のサムネイルなどのデザインと、三つ目の新規サービスのデザイン、LPデザインになります。
◆種村:Vookのユーザーは映像クリエイターの方々であったり、クリエイティブに関わっている人が多いので、常にデザイン感度の高い方々に見ていただいています。
なので、デザイン制作にはスピード感を持って取り組みつつも、クオリティのレベルはデザインしかり、社内全体で意識するようにしています。クリエイターが見るので中途半端なものを表に出すことはしません。
ーーユーザーのクリエイティブ感度が高い分、常にユーザーを意識したデザイン制作が求められているのですね。
◆種村:そんな緊張感のあるなかでデザインをしているので、ユーザーの方から「Vookのデザインが良い!」と反応をもらえると「クリエイターの方が分かってくれたんだ!」と、理解された感じがとても大きく本当に嬉しいです。
◆朝比奈:本当にそう思います。私たちは常に、サイトを訪れたユーザーに喜んでいただくことを考えてVookのメディアを作っているので、クリエイターであるユーザーの方々から評価いただくのは、とても嬉しいですね。
ーーデザインを制作する上でこだわってる部分などお伺いしたいです。
◆朝比奈:「見やすさ・読みやすさ」と「必要な情報を絞り込んだ上でリッチ感を出す」は意識しています。
Vookはナレッジを集約したメディアなので、動画はもちろん、読みたいページをしっかり読み込む方もいらっしゃいます。アートワードしたサイトというよりも、「重要なことが大きく書いてあり、備考的なことは小さく書いてある」「目がどこに行ったらいいか分からない状態にさせないために目移りする要素は増やさない」といったところは注意しています。かといってシンプル過ぎるとただの質素なサイトになるので、それを避けるためにちゃんと作り込まれたデザインにすることは前提条件として常に持つようしています。
◆種村:案件ごとの目的に合わせてデザインをしますが、全体で見たときの「Vookらしさ」についても意識しています。
ユーザーが接する可能性がある全てのものが掛合わさって、Vookのイメージをつくりあげていくので、些細なところにも気を配るようにしています。
◆朝比奈:そう考えると、サムネイル一つ作るのも本当に難しいですよね。デザインを作る上で、こまめにデザインチェックをしてもらうようにして、デザインの方向性がズレていないかは常に意識していますね。
Vookでデザインできる理由
ーーデザイナーとして活動していく上での悩みなどはあるのでしょうか?
◆種村:昔フリーで働いていた時に感じていた課題は「作ったものが、本当にユーザーが喜んでくれたのかどうか分からない」ということでした。
例えばですが、クライアントが「サイトデザインのリニューアルを通して申し込みを増やしたい」といってデザインを発注します。納品した後、このクリエイティブが本当に結果に繋がったのか。評価を受け取れることがなかったので、改善することもできない。自分の成長を感じにくいことが課題としてあると思います。
◆朝比奈:それは私も強く感じています! フリーランスにとってなかなか相談する相手がいないのは、悩みの種ではないでしょうか?
私はデザインもサイトのコーディングも、丸ごと担うことが多いのですが、最近のクライアントはただサイトを作るのではなくて、そのサイトを使って戦略的に何かをしていきたいという要望が増えてきています。
◆朝比奈:そういったお話を伺うと、成果に直接繋げたいと思うのですが、私はデザイナーであって、コンサルタントではありません。どうワイヤーを組めばコンバージョン率が上がるのかというのは、一人で考えるのはなかなか難しいです。個人でやってると一緒に考えてくれる人もいませんし、誰とも励まし合うことがありませんから、本当に孤独な戦いなんです。
ーーVookでも、同じように相談相手がいないと感じていますか?
◆朝比奈:それはないです!Vookでの仕事すごい楽しいんですよ!
◆種村:嬉しいです!普段、朝比奈さんがVookで仕事をしていて、デザイナー視点で「こういうところをが仕事をしていてやりやすい」みたいな話があれば聞いてみたいです!
◆朝比奈:最近仕事のやりやすさを実感したのが「Vookキャリア」のサイトデザインをした時ですね。
Vookキャリア(https://vook.vc/career)
◆朝比奈:この時はチームで動くのがすごくいいなと思いました。Vookでの仕事はチームでしっかり役割が分担されて、自分の仕事にしっかり集中できます。それでいて、みんなで作り上げている感覚がものすごく強いです。
私にとってVookは代理店のような立ち位置なのですが、私たちデザイナー側のスケジュールを見た時に「何か大変なことないですか?」という気遣いであったり、指示を出して下さる時の言葉遣いが、ものすごく丁寧で嫌な気持ちになったことが一回もなくて。そういった方がたくさんいらっしゃるのは、一緒に仕事をする上でとてもやりやすい環境です。
ーー種村さんは、業務委託のデザイナーと一緒に仕事する時に注意していることはありますか?
◆種村:自分が言われたら嫌だなと思うことは絶対しないようにしています。「Vookからの仕事ってなんか嫌だな...」って思われてしまったら、次は断られちゃうじゃないですか。だからそれだけは絶対避けなきゃいけないなっていう気持ちが強くあります。
社内でもデザインの制作物が必要になった際に、破茶滅茶なスケジュールで発注するVookのメンバーもいないので、そこは安心しています。立場的に社内とデザイナーの間に入る調整役って結構辛くなりがちなのですが、それが少ないです。
一緒に仕事をするデザイナーさんから、Vookとの仕事はやりやすいであったり、楽しいと言っていただけたときは、とても嬉しいです。
◆朝比奈:その言葉を聞くだけで、もっと頑張ろうと思えますよ!
定期的に関わらせていただいてるなかで、Vookの人たちの人柄が良くて、こっちもファンになっていく感じがあります(笑)
だから、ちょっと無理なお願いが来ても、ちょっと助けてあげたくなっちゃう。何ていうか、「クライアントさんのため」というよりも「Vookのデザイン部のために!」って思っちゃいます(笑)
ーーチームの結束力を知った気がします。そのほかには、なにかありますか?
◆種村:クオリティを求めてるもので時間に余裕がある時は、「時間を掛けても良いから好きなことを思う存分やってください」と伝えたりしています。
最近ですと、「Blender Debut Festival」のページを朝比奈さんに作っていただいたのですが、とても素敵なページに仕上がりました。モーションデザイナーの星子旋風脚さんが作ったモデリングのデータを朝比奈さんが、Blenderを使って作ってくれたのです。
Blender Debut Festival(https://vook.vc/p/blender)
ーー朝比奈さんは、今までBlenderを使ったサイトのデザインをされたことはあったのですか?
◆朝比奈:それが全くなくて。でも、星子さんの作った「Blender Debut Festival」の映像が可愛すぎて、どうしてもこのサイトに、このモデルたちを使いたいと思ったんです。
それで星子さんにBlenderのファイルをいただいて、自分でBlenderを一から覚えることにしました。
ーーいちから覚えたのですね!?
◆朝比奈:はい!モデルを動かすために骨格覚えて、座ってる絵を作ったりと、なるべく自分が思い描いたポーズで抜き出せるようにはなりましたね。
こういった、これまでに触れたことがないものに対しての作業が発生した時も、「時間を掛けてもらっいいので、じっくり良いものを作ってください!」と、作業時間をしっかり割り当てて下さったので、気兼ねなくBlenderに触れることができたのです。
ーーしっかり取り組める時間を作るのは良い環境ですね。
◆朝比奈:本当にありがたいです。種村さんの方から「今週はLPのデザインに集中して下さい」と、お声掛けくださるので、安心して作業することができます。なにか、集中して作業している人には、なるべく声を掛けないというような暗黙の了解があるようにも感じます。そういう意味では、作業がやりやすいですね。
Vookが求めるデザイナーと、身につけられること
ーVookのデザイン部ではどのようなスキルが求められますか?
◆種村:Webデザイナーの方を募集しているのですが、コーディングやJSのスキルよりは、デザイン力が高い方を求めています。また、Vookでは、サービスの運用もしているので、サービスのデザイン経験のある方も大歓迎です。
◆朝比奈:デザインの力は前提として、一緒にデザインチームで仕事をしている人たちは細かいところまで目が行き届いている人が多いので、そう言った方が来てくれると安心しますね。「このデザインだと、この文字が隠れちゃうよね」と、ちょっとしたユーザビリティでもちゃんと考えてくれる方だと嬉しいです。
ーーVookのデザイン部で働くメンバーとしてはどのような人が向いていると思いますか?
◆種村:いろんな人との会話をしなきゃいけない部署になるので、コミュニケーションが好きな方というか、柔らかい方が良いですね。やはり多くの人とのやりとりがある分、調整しなければいけないことが多く出てきます。細かいことに目が届く方ですと、とても助かります。
また、一番大事なのが「自分はこれを伸ばしたい!」や「これをやりたい!」というのが明確な人が向いてると思います。私たちも得意な人に得意なことをお任せしたいのですし、もし、やりたいことがあればそこにチャレンジしてもらいたいと考えています。先ほど朝比奈さんに「Blender Debut Festival」のサイトを頼んだように、新しいことに対してはしっかりと時間をとって取り組んでもらえるようにしています。
Vookはサービス運用もやりつつ、新規事業の立ち上げも多く行っています。なので、既存のメディアを育てた経験があり、かつ、これからは新規立ち上げでLP制作もしてみたいという方は大活躍できると思います。
◆種村:あとはベンチャーあるあるじゃないのですが、急な方向転換に対する対応力もポイントだと思います。少なからず急なデザインの変更や、そもそも作ったものが表に出ないということは少なからずあるので、それを理解できるかは大事です。
◆朝比奈:そうですね。加えて、自分のデザインの方向性を変えることにストレスを感じる人は難しいと思います。デザインを否定されていると考えずに、一緒に良いものを作り上げていくという意識のもと動き、最終的に仕上がったものに「変更して良くなった!」「こっちの方が良かったね!」とポジティブに思える人は良いかもしれません。
◆種村:最近は、Vookも大きくなってきたので、そういった急な方向転換はかなり減ってきましたが、スピード感を持って仕事をしていきたいとは考えているので、そのスピード感のなかで、みんなで一緒に考えながら、より良いものを創り上げることを楽しめる方がVook に向いているのではないかと思います。
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
Vookでは、Webデザイナーの方の募集を進めております。
常にユーザーからの反応があるVookだからこそ、やりがいを見つけることができるのではないでしょうか。
サービスの運営や、新規事業立ち上げに際してのサイトデザイン。ぜひVookの事業に興味がある方がおりましたら、お声がけ下さい。
共に映像業界をより良くしていくための、仲間を募集しております!