星野リゾートの都市観光ホテルブランド「OMO」や富山県西部観光社が地域創生を目指し立ち上げた「水と匠」のブランディング、またラグジュアリーブランドのイベント企画・運営からジューススタンド「Why Juice?」のプロデュースまでを行う、異色のクリエイティブブティック、ノングリッド。
社会課題解決にまでアプローチするその数々のプロジェクトを動かすのは、クリエイティブチームに属する少数精鋭のスタッフ陣。今回、2017年5月にアシスタントディレクターとして入社し、現在3年目のディレクター職として活躍中の西拓哉さんに、ノングリッドの強みや仕事の取り組み方についてインタビューしました。
ー直近で担当している案件について教えてください。
現在は、オーダースーツブランド「Aoki Tokyo」のビジュアルを中心としたクリエイティブ制作や、星野リゾートの都市観光ホテルブランド「OMO」のWEBサイト運用と、ラグジュアリーブランドのデジタル施策の提案をいくつか行っております。
「Aoki Tokyo」や「OMO」のブランドは立ち上げ時から公開後の運用まで担当しており、ブランドの初期段階からフェーズに合わせたクリエイティブの提案・制作に携わっています。
ディレクターとしての役割は、クライアントとのコミュニケーションを通して、最適なクリエイティブを企画・提案し、その後の制作ディレクションやプロジェクト全体の進行管理をすることです。
プロジェクトごとに決まった予算とスケジュールのなかで、最大限のクオリティを出せるようにクライアントと制作チームの間に立ち、円滑にプロジェクトを進められるよう常に心がけています。
ーなるほど。クライアントの温度感を読み取り、それをクリエイティブに反映する。柔軟性や、企画力、創造力が必要とされる、やりがいのあるポジションなのですね。西さんが考える、ノングリッドの強みは何だと思いますか?
まず第一に、携わる案件の領域が幅広いことです。単なるWEB制作会社でもデジタル領域だけのクリエイティブエージェンシーでもなく、ラグジュアリー系のハイブランドから地域組織・企業からの依頼、ファッションやアートもあれば食やライフスタイルにまつわる案件まで、あらゆる依頼がきます。どれか一つに興味を持つのではなく、多種多様な分野に興味をもって取り組めることがノングリッドの強みの一つだと思います。
また、自社で「Why Juice?」というジュースブランドを展開していることやクリエイターのマネージメント事業を行っていることも、クリエイティブ案件の依頼が広がるきっかけになったり、案件ごとに専門分野のクリエイターと取り組めることもノングリッドらしさだと思います。
ノングリッドがプロデュースするクリエイティブは、デジタルに完結しないアナログな魅力とテクノロジーを融合させたアウトプットや、そのデザイン性の高さを評価いただき、今があるのだと感じています。
ーどんな分野・領域の依頼でも、良い意味で意外なアウトプットや、質の高いデザインが保証されたクリエイティブが期待できる。ノングリッドにあらゆる案件が舞い込んでくる理由がわかります。西さん自身の得意分野、また実際に仕事で成果を上げられた具体的なエピソードがあれば教えてください。
私が入社した時は、クリエイティブの制作知識やディレクション経験が全くありませんでした。はじめは不安や緊張がいっぱいで右も左もわからず、先輩の仕事を見ながら学んだり、指導を受けながら一つ一つ仕事を覚えていきました。
ノングリッドは社員7名ほどの少数精鋭組織のため、誰でも案件に入りながら成長できる環境があります。私も入社して今まで多種多様な数多くの案件に携わることができたおかげで、3年目でディレクターに昇格し、一人で担当する案件も出てくるまでになりました。
また、WEBやブランディング、デジタルインスタレーションなどのディレクション経験を経て、案件ごとの最適なコミュニケーション設計とスムーズな進行管理スキルを活かし、ローンチ後も継続して企画・提案することで、長期的にプロジェクトに携わることも増えています。
ー少数精鋭組織であるからこそ短期間で急成長できるのも、クリエイティブ界を目指す人にとって大きなチャンスになりますね。これから会社でチャレンジしたいこと、やってみたい仕事はありますか?
ノングリッドが目指す、人と社会、モノとコトを繋ぐためにクリエイティブでできることはまだまだあると思います。これまで培ってきたコミュニケーションデザインを武器に、もっと世の中の仕組みやブランドの在り方を良くしていきたいです。
そのため、より社会課題に向き合ったプロジェクトや未だ見ぬ課題を見える化するようなアプローチを行い、新しい領域にチャレンジしていきたいと考えています。