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コミュニティのスターが解決する「人の問題」にチャレンジしたい

2023年10月に1人目のPdMとしてKEENに入社した羽田トーマス洸太さん。

大企業に向けた戦略コンサルティング領域でキャリアを積み重ねてきたトーマスさんに、KEENに入社するにあたっての想いをインタビューしました。


<プロフィール> 羽田トーマス洸太 東京大学工学部を卒業後、東京大学大学院工学系研究科にて修士号を取得。 コンサルティングファームのPwCコンサルティング合同会社 Strategy&にて製造業界やIT業界を中心に、多岐にわたるクライアントにコンサルティングサービスを提供。2023年10月にKEEN株式会社に入社。


コミュニティを活用した課題解決への想い

– トーマスさんのご経歴を教えていただけますか?

出身はオーストラリアのシドニーで、8歳で家族と一緒に日本に移住してきました。オーストラリアと日本のハーフです。当初は日本語の習得に苦労しましたが、今では日英のバイリンガルです。

東京大学大学院を修了してからは、PwCコンサルティングの戦略チームであるStrategy&で戦略コンサルタントとして働いてきました。

Strategy&では、国内外の多くのクライアントに対してコンサルティングサービスを提供し、新規事業立案や、立案した戦略の実行支援等、さらにはクライアント起業への出向も含めて、多岐に渡るプロジェクトを経験しました。


– そこからスタートアップのKEENに入社するというのは思い切った決断ですね。どのような背景から入社を決めたのでしょうか?

確かに大胆な選択に映るかもしれませんが、私の中ではこれまでの取り組みの延長のチャレンジと捉えています。

これまで、戦略コンサルタントとして様々なクライアント企業に対して経営課題の検討をサポートさせていただきましたが、多くの場合、課題解決の最後のブロッカーは「人の問題」になると思うようになりました。新しいプロダクトのマーケティングにしろ、社内プロジェクトの推進にしろ、新しいものや変化には往々にして抵抗感を覚える方々がどうしても存在します。彼らに対して、安心感と納得を提供し、Buy-In・腹落ちをしてもらわないことには課題解決が難しい局面を多く見てきました。

このような局面ではデータやロジックに裏打ちされたナラティブの提示も非常に重要ではあるものの、それだけでは打破できるものではないと理解しています。そのようなとき、解決の糸口になるのは、決まって信頼する人からのリファラルや助言です。「人の問題」は人によって解決できるわけです。

コミュニティを活用した施策はまさに「人の問題」の解消にアドレスできる強力なツールだと感じており、コミュニティの力を活用することによって社会の課題解決に寄与したいと考えるようになりました。

コミュニティには多様なあり方が存在しますが、どのようなコミュニティでもその分析と可視化をサポートするKEENはコミュニティのポテンシャルを最大化するためのキープレイヤーだと感じています。それが入社の決め手になりましたね。

コミュニティに向き合ってたどり着いたKEENの立ち位置

– トーマスさんはもともとコミュニティに興味を持っていたんですね

もともとはテスラ(Tesla Motors) が強みを持っているコミュニティマーケティングから、コミュニティのビジネスへの活用に興味を持ちました。

その後、趣味でいくつかのコミュニティにメンバーとして参加し、コミュニティの力を実感するようになりました。

例えば、私はコーヒーが趣味で、Decent Espresso Machineというエスプレッソマシンを所有しています。このマシンの魅力のひとつは、様々なセンサを搭載した上で、リッチなUIを通じて、温度・圧力・抽出量をリアルタイムに可視化するところです。が、なんといっても最大の魅力は、そのデータドリブンな設計を活かすユーザーコミュニティの存在です。

このマシンだからこそ取れる様々なデータに基づいて、「こういう設定で抽出するとこんなエスプレッソができる」といったような情報交換をユーザー同士が活発に行っていて、このコミュニティに入りたいという思いが決め手になり購入しました。

このコミュニティのメンバー達は、新規オーナーがどうしたらマシンの真価を引き出せるかのサポートと、購入を検討している潜在顧客に対して不安を取り除いて購入の後押しもしています。カスタマーサクセスもマーケティングもコミュニティメンバーが行っている、まさにKEENが謳う「スター顧客」の動きです。

テスラもそうなのですが、従来のプロダクトと比べてあまりに先進的なこのようなプロダクトはFUD(Fear, Uncertainty and Doubt; 恐怖、不安、疑念)の先入観を持たれるがあまり、マスに受容されない側面があります。

その克服のために、両社共にコミュニティの力を最大化して、「人の問題」を解決し、プロダクトの受容度を上げているわけです。私自身、購入の際には不安がありましたが、コミュニティメンバーの口コミに後押しをされて購入の決心をしました。こういった実体験から、コミュニティには強力なパワーがあると確信するようになりました。


- 「コミュニティ」という領域の盛り上がりは各所で感じますね。その中でKEENの強みはなんですか?

現在も最先端の企業ではコミュニティ活用に注力していますが、まだまだマス層の認知は取れていない印象があります。しかし、コミュニティ活用の成功例は今まさに増加中であり、これからますます注目度は高まっていくと考えています。

これから更に盛り上がっていくコミュニティ活用のシーンの中で、プラットフォームによらずにコミュニティの分析・可視化ができるKEEN Managerは、KEENがこれまでコミュニティと向き合ってきて結実したサービスであり、市場に必要なパーツだと捉えています。

コミュニティはただ作ればいい、盛り上がればいい、というものではなく、その中でどれだけインパクトを出せる「スター」がいるかこそが重要なファクターです。その「スター」の発掘の支援こそがKEEN Managerの真価であり、KEENの強みはまさにこのテーマに向き合ってきた経験です。



- 今後KEENで挑戦していきたいことはありますか?

スタートアップでの事業創出への寄与は、ビジネスの総合格闘技のようなものだと捉えており、コンサルティングを通じてジェネラリストとしてのスキルを磨いてきた自分の経験を活かせるとも思います。

将来的なキャリアとしては、より経営に近いところで仕事をしたいですね。戦略コンサルティングの経験を活かして、会社の意思決定に対して戦略的な思考を持って関わっていければと考えています。

現時点のKEEN Managerは、ポテンシャルが大きくて、様々な方向に進化していけるプロダクトです。一方で、まだ道筋が見えていない部分も大きい。

何年後にプロダクトはどうなっていくのか、何ができるようになっているのか、何にフォーカスするべきなのか、情報の整理と意思決定のサポートでバリューを出したいです。

個人的な野望として、「すべてのプロジェクトやプロダクトに対してコミュニティが存在する世界」を夢想しており、コミュニティの力による様々な課題の解決が加速されている世界を実現したいです。つまり、何かしらの課題に直面したときに、インターネットで検索を行うくらい自然に、同じ経験を持つ先人と話すことができる世界です。KEENのビジネスを通じてその実現にチャレンジができることにワクワクしています。

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