(話し手:岡原真名さん)
事業部内で前例のない、産休・育休の取得への不安
子どもの懐妊に伴い、北神社で産休・育休を取得しました。本来は合わせて1年数カ月お休みをいただけるのですが、子どもの保育園への入園と、新店舗オープンの責任者に抜擢いただけるお話をいただいたため、10カ月の産休・育休の取得を経て復職しました。
所属している事業部の女性内で、産休・育休を取得するのは2人目。しかも1人目の方はすでに現場を離れて別の事業部にいらっしゃるため、私が取得最年長。お葬儀の現場で勤務する女性が、産休・育休を経て、現場に復職する前例が当社ではまだありませんでした。
長期間休みをいただいて、私は大好きなお葬儀の現場に復帰できるのだろうか。女性は懐妊すると居場所がなくなり、会社を卒業しなくてはならないのではないか。そんな一抹の不安を抱きながら、産休・育休に入りました。
会社一丸となって、子育てをサポート
出産をしたのが2020年の5月。コロナ禍による緊急事態宣言の真っ只中で、産前・産後なかなか気晴らしに外に出ることができず、もどかしい日々を過ごしました。
産休中で業務から離れている時期でも、社長と上長が毎月面談を組んでくれて、定期的に話ができる機会を設けてくれました。業務で不明点が発生した際には、時々メンバーから電話をもらっていて、「産休中やのにごめんね、体調は大丈夫?」と何気なくかけてくれる言葉が私の支えとなっていました。
復職後は、対面で仕事をしたかったので出社をすることが多かったのですが、私自身や子どもの体調次第で、自宅からリモートで会議に出席させてもらうことも度々ありました。通常は18時が定時なのですが、復職後は時短で定時が16時の形で勤務し、お通夜のように夜分遅くまでお手伝いするお葬儀は担当しない。母子の体調に合わせて、働きやすいように会社がフォローしてくれています。
正直、他の人がバリバリ働いている一方で、私は働く場所と時間の制約があって、できることが限られていることに後ろめたい気持ちを感じることがあります。思うように仕事を進められない自分に嫌気が指して、「子どもがいなかったら、もっとバリバリ働けるのに」と思うことも。
そんな私に、社員の皆さんはいつも「自分の家族も幸せにできひんのに、人様のご家族を幸せにはできひんよ」と声をかけてくれます。家庭を持つからこその苦労、うまくいかない気持ちに共感をしてくれて。子どもを産んだからこそ、先輩の皆さんと初めて交わせたやりとりもたくさんあったので、子どもを産んでよかったと思っています。子どもを持つ、女性ならではの苦悩を、相談できる存在がいるのはとても有難いです。
社員を大切にしたいから、保育園との提携
北神社の福利厚生の一環で、企業主導型保育事業として、近隣で何件かの保育園と提携を結んでいます。保育料が割引になることと、一般枠とは別で企業枠として入園を受け入れてもらえるため、入園探しに困ることなく子どもの受け入れ先を見つけることができました。
あるパートスタッフの方が、1歳児入園の枠を探していました。近隣では競争が激しくて、なかなか受け入れ先が見つからなくて困っていて。社長が企業主導型保育の提携を結んでくれたおかげで、無事空き枠が見つかって、パートさんが復職することができたという事例もありました。
実は、北神社の保育の福利厚生を活用して、預けている社員が数名いるんです。子育てに対して少なからず心細さを持っている私にとって、同じ組織に、同じ制度を活用して子育てをしている存在が身近にいることは、とても支えになっています。
北神社で、家庭と仕事を両立したい
子どもがいるから、担当したいお葬儀のお手伝いができなかったり、社内での打ち合わせに同席できなかったり。思うように仕事ができないモヤモヤを抱えて、子どもが体調を崩して迎えに行かないといけない状況が重なると、「なんでうまくいかないんだろう」と嘆きたくなる気持ちになります。
不安な思いを持つ私に対して、いつも社員の皆さんはサポートをしてくれて、励ましてくれているおかげで、家庭を持ちながら働くことへの希望を持つことができています。私はこの会社以外で働くイメージが無くて、ずっといたい居場所のような場所なので、苦手なことにも向き合いながら、自分のできることをやっていこうと思います。
安心して長く働き続けることができるように、北神社はすごくサポートをしてくれます。結婚や出産、旦那さんとの家庭のやり取りなど、悩みは尽きないかもしれませんが、北神社には安心して家庭も仕事も両立できる環境があります。周りの社員も手厚くサポートしてくれるので、安心して自分の生活を考えながら、キャリアを築いていける事例をこれから増やしていきたいですね。
《執筆》
林 将寛
*