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お客様と関わる責任と "楽しさ"

北神社で働くメンバーのストーリーに迫り、大切にしている価値観や、仕事での転機などを記事に発信していきます。第七弾は、岡原真名さん。

実は人と会話をする接客の仕事に最初は自信を持てなくて、仕事の独り立ちに時間がかかってしまう挫折からスタートした岡原さん。今では仕事を「楽しい」と語る岡原さん、子どもを持つ女性の働くロールモデルとして、どのような軌跡を歩んでこられたのでしょうかーー。

花浄院での仕事は、挫折からスタートしました。

入社してから研修を受けて、3カ月後にお葬式の担当を持てるよう目指す流れでした。担当デビューがかかったテストに、私は落ちてしまったのです。

やる気はあったはずなのですが、どこかスタンスが受け身で、勉強することを好きになれていなかった自分に気付きました。 なかなかすぐに変わることはできませんでしたが、先輩からのフォローもいただきながら、少しずつ学ぶことに楽しさを見出していきました。

「ぼーっと生きるのは、もうやめよう」と決意して、どうすればお客様のお役に立てるのか毎日考え始めました。事務所で飛び交っている情報やスタッフの雑談に耳を傾けて、興味を持つようになり始めました。これまでは受け身な姿勢で、分からないことがあってもそのままにすることが多かったのですが、疑問点が発生した際はすぐに先輩に質問するように。

受け直したテストは無事合格。お葬式の担当を持たせていただけるようになっただけではなく、お客様と関わる際の考え方にも変化が訪れました

先輩が担当していた、あるお客様のフォローに入らせていただいた時のこと。お葬式が始まる前に、控室にて雑談をしていると、お母様の娘さんの出身大学が私と同じだったことが判明しました。共通点が見つかったことで、お母様に大変喜んでいただき、笑顔でたくさん話をしていただきました。

お葬式を終えてからも、お仏壇などの仏具の準備のサポートをさせていただいた上に、お母様の元に1年間お花の配達までさせていただきました。娘さんからも時々ご連絡をいただくなど、大切なご縁をいただき感謝しています。

実は私は、人と会話することに自信がなく、接客をするお仕事をするのは難しいのではないかと思っていました。 先輩方がお客様と笑顔で打ち解けている様子を見て、「私にはできないんじゃないか」と自信を無くすことも。

たくさんのお客様と関わらせていただき、お葬式と関係のない、プライベートな話をお聞きできた瞬間に「楽しい!」と感じることに気付きました。曾孫さんが生まれたこと、写真のアルバムを見せて下さること、旅行に行った話を楽しそうに話される様子。 私ができる仕事に自信が持てるようになり、お客様との会話を「楽しい」と思えるようになりました

私は花浄院の業務部で、女性最年長かつ唯一の子持ちなんです。家庭を持ったからといって必ず事務に回るのではなく、現場でお客様と関わるからこそ感じられる仕事の喜びがあると思うんです。 これから成長してくれる女性社員にとって、私が家庭を持つ女性の第一号として、安心して働けるような希望となれる存在になりたいですね。


《執筆》
林 将寛

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