●VRイベント事業を始めたきっかけ
2020年夏に、大変世話になっている同人誌流通の大手=メロンブックスの方から、コロナでイベントが開けない中で何か良いアイディアはないかとのご相談を頂きました。
元々、取締役の小林がパノラマVRで結婚式場などを撮影・展開している方と長年お付き合いがあったので、すぐにVRイベントをご提案しました。
その結果、共同開催という形でピロ水先生のVRイラスト展示即売イベントを開催する事になりました。それから毎年2回程度はVRイベントを開催しています。
●パノラマVRの特長
2020年当時はコロナの影響で「メタバース」という言葉が一気に拡がりましたが、メタバース空間でのイベント開催に比べて、リアルなイベントに参加したような臨場感を感じることができると思います。
また、多くのメタバース空間でのイベントの場合、VR用のゴーグルを購入して使用する必要がありますが、普通のネットにつながっているPCやスマホで楽しんでいただけるのもメリットだと思います。
●撮影の方法
会場を借りて、壁にイラストのパネルを設置します。
これはリアルな会場での作業になりますので、社員全員に協力をお願いして、作業をしています。
設置が終わると撮影ですが、特殊な魚眼レンズを使ったカメラで撮影します。
撮影自体は私たちが映り込まないように物陰に隠れている間、1時間程度で終了します。
撮影が完了したら、パネルを片付けて打ち上げですね(笑)
画像データは、パノラマVR用に歪みが無いように加工したり、動画や音声、ECサイトのリンク埋め込みなど1か月程度の作業がありオープンとなります。
●グッズ売上にも貢献
私たちの場合はファン方にグッズをお届けしたいという思いもありましたので、VRの画面から展示されているイラスト作品の商品を購入できるようにしました。
イラストの拡大画面に購入ボタンを設置し、そこからECサイトのカートに直接飛べるようにしています。
毎回かなりな売り上げになるため、お客様にも喜んで頂けていると思っています。
●今後の展開
現在、同人誌流通の会社様とは異なる、まったく異業種の方々ともお話を進めています。より多くの方に活用して頂けるようなるとうれしいですね。
一度こういったイベントを開催すると、売上だけでなく多くの経験や反応を得ることができます。それによって次の改善案や企画を考えることができるようになります。そのため今開催可能なVRイベントは、2020年から比較するとかなり進化しています。
こういった好循環は、とにかく小さくても一歩を踏み出すことから始まります。
VRだけでなく他の分野でも、初めの一歩から大きな飛躍を生み出していきたいと考えています。