なにをやっているのか
LIGHTzは、“直感”と“データ” を組合せた「ハイブリッド型 AI」 を創るため、ビッグデータ解析型ではなく、人の発想を起点に少量のデータで解を導き出す教師データ型のAIを開発しています。
“汎知化”とは、熟達者(スペシャリスト)が持つ「専属知、専門知」 を、後世の人々にとって分かりやすい活用形体に変換することです。後世へ残すべき技術の全体像を把握し、その原理原則に着目した整理や情報化を行うことで、"伝統"を次世代へ受け継ぐ事が可能となります。
LIGHTzは、『新時代の“伝統のあり方”を創る』をミッションに掲げ、
ものづくり分野で培った技能伝承のノウハウや、自社のAI技術を活用し、
様々な業界の課題解決を実現する、テクノロジースタートアップです。
全国各地の地域経済を支えている中小企業に対して、
テクノロジーを活用した「技能継承」を可能にすることで、
新規雇用の創出や文化の発展といった『地域創生』の実現を目指しています。
▶︎【具体的な事業内容】
スペシャリストの思考を可視化させた「知」 をパッケージするデジタルメディアと、
「適時取得」できる仕組みを開発しています。
1. 業界の課題を解決する自社プロダクトの開発・販売事業(プロダクトサービス事業)
2. 製造業のサプライ/バリューチェーン全体でのデジタル化支援(デジタルインダストリー事業)
これらの仕組みを活用することで、後世に残すべき「先駆者の経験や思考」をわかりやすい形に残すことができ、LIGHTzではこれを「汎知化(はんちか)」と呼んでおります。
汎知化することで、熟練者の知識や技術を、分かりやすい活用形体に変換し、
後世に引き継ぎ、永続的に技術を継承する。
このように、新しい形で技術継承を行うことで、伝統産業・文化が維持・発展されるように支援しております。
現在、製造、農業、小売、教育などを中心に、様々なプロジェクトやプロダクト開発を進めています。
なぜやるのか
事業理念は『人と社会に良質の”気づき”を提供し、豊かな成長に貢献していく』こと。 社名のLIGHTzは、明るい未来をやさしく照らす光=”灯(ともしび/Light)”を表しています。
代表の乙部は、上智大学理工学部機械工学科卒業後、キヤノン生産技術部門で非球面レンズの精密研磨加工装置の開発・設計に従事。その後2011年に技術コンサルティング企業 O2のCTO(最高技術責任者)経て、そのグループ会社として2016年にLIGHTzを立ち上げ、代表に就任。熟達者AIの開発という汎知化、技能継承の事業を牽引。
▶︎【地域の雇用創出に向けた想い】
岩手県盛岡市出身の代表乙部は、震災後に約1年間ほど陸前高田でのボランティアに参加する中で、“何かの役に立ちたい”という想いから「今、何がほしいですか?」と現地の方々に問いかけました。
そこで多くの方々から返ってきた言葉は「仕事が欲しい」。
その言葉を受け、まずは会社・仕事を生み出し、雇用の創出に繋がるような
プロダクトを提供しようと思ったのが起業のきっかけです。
▶︎【新時代の”伝統のあり方”を創る】
今の日本では、「伝統」は何もしなければ徐々に失われつつあります。
その理由の1つとして、物づくりにおける特殊な技能というのは、「個人の経験」に基づいてこそ、
習得や質の向上が可能であり、無意識や”感覚的”なことが鍵となります。
そのような、「経験・知識・思考」といった言語化しにくく貴重な資産を可視化し、
テクノロジーの力で「技能継承」を可能にすることにより、
より多くの方々に繋いでいきたいと考えています。
▶︎【地域創出を実現するランドマーク構想(各拠点)】
伝統的な技能は、特に地方で眠っていたり、埋没してしまったりする可能性が高いです。
そのため、学究都市である筑波に本社を置きながら、国内外に複数の拠点を立ち上げています。
その地域ごとの伝統文化を紡いでいく象徴として成長して欲しいという想いで、
「ランドマーク」と呼んでいます。
今後の日本の未来を見据えた時に、東京以外に自立分散型都市が必要だと考えています。
そのためには、人々が生活するための雇用の場が必要であり、
「産業」がなければ成り立たず、地域独自の「文化」がなければ人が集まりません。
事業を通じて製造、農業、小売、教育など、地域独自の「産業」と「文化」を育むことで、
『自律分散型都市』の構築に貢献したいと考えています。
【国内】
・2016年:茨城(筑波)、東京(品川)
・2019年:佐賀(佐賀市、有田町)
・2020年:岩手(盛岡)
LIGHTzは、様々なプロダクトやソリューションを通じて、
人々が歴史の中で紡ぎ育ててきた知恵と誇りを新時代につないでいきます。
どうやっているのか
▶︎【大手メーカー出身メンバーが多く在籍する専門家集団】
LIGHTzには製造業コンサルティングの経験を持つメンバーが複数在籍しており、
豊富な知見とテクノロジーを組み合わせたソリューションを提供する少数精鋭のコンサルティングチームです。
特に製造業の技能継承には、工学領域の知見が求められるため、
メンバーの半数がメーカーでのエンジニア経験を持ち併せており、
解像度の高い解決策を導き出しています。
※メンバー出身企業例:Nissan、日立、Canon、SHARP、NEC、ユニクロ etc...
▶︎【大手・ベンチャー出身の経験豊富な開発チーム】
社員全体の約7割がエンジニアメンバーで、プロダクト企画、フロントエンド、バックエンド、
インフラの各領域で自走できるメンバーが在籍しております。
ベンチャーから大企業まで出身企業のステージは様々で、AI・データサイエンス・Web・SIなど、
幅広いバックグランドがあります。開発チームは、プロジェクトを進めていく上での
コミュニケーションを非常に大切にする文化があり、レビュー会での活発な議論や
フィードバック、職種を超えて積極的にコミュニケーションを取り合う環境です。
▶︎【LIGHTzの中核技術】
①文書、文章からのサマリ生成技術(Brain Modeler)
・言語ネットワーク
・辞書、自然言語処理
②言語群と相関性を活用した検索技術(Network Search)
・相関性情報や類義語のデータ検索への活用
③数値や画像データの文章化技術(Data to Text)
・言語による写像生成 特徴写述文ライブラリ
▶︎【産学連携の研究開発】
「自然言語処理AI(ラベリング、文章生成、等)」に関して、統計的言語研究の第一人者である 東京工業大学 / 奥村教授の協力の下、研究を進めています。
※その他にも、各研究機関、企業や政府と様々な採択事業を進めています。
▶︎【日本で先駆けてGraph-DB事業に着手】
2018年にInterprism(株)とともに、LimGraph(株)をお輿し、Graph-DBの販売を開始。
「グラフデータ構造」の活用 (Graph Database / Networking Theory)にも取り組んでいます。
Graph-DBは、今後指数関数的にデータが増えていく中で、Relational-DBよりも素早く情報を探し出し、データを理解しやすく全体像や関連性を可視化できるため、近年注目が集まっている技術です。海外では、既に世界の時価総額ランキング上位に名を連ねるSNS、小売、スポーツブランド等の超グローバル企業はGraph-DBを活用しています。世界の時価総額トップ5に入るIT企業においては、次世代プラットフォームに採用する予定とも言われています。
LIGHTzはGraph-DB事業を通じて、社会の知や技術ニーズを可視化し、研究者や技術者の知財戦略や技術戦略に貢献したいと考えています。