NOWALLは、世界の環境問題の解決のため急速な事業拡大と組織拡大を続けていて、現在様々な職種で募集を行なっています。5年後の上場に向けて各部署部門採用強化中です!
社会的な意義を持って急成長環境で働きたい方、組織が大きくなっていく過程を肌で感じながら働きたい方、是非一度カジュアル面談にお越しください。
今回は、この会社の代表取締役である羽根岡さんにインタビューを行いました!急成長を続ける弊社が何故生まれたのか、会社の価値観はどこから来ているのか。羽根岡さんのルーツやNOWALLに懸ける想い、これから目指す世界観などに迫ります!
羽根岡 泰嗣(Taishi Haneoka)
株式会社お多福ラボ社長の元で長期インターンシップを行い、その後、大学在学中にHUGAKU株式会社を創業。設立から1年2ヶ月で、株式売却後、NOWALL株式会社を設立。2031年に売り上げ1000億、2051年までに10兆円規模まで成長させることを決めている。
「最大スケールで社会に影響を与える」
恩返しの気持ちから生まれた"生きる理由"
---NOWALLの根幹思想を探るべく今日は羽根岡さんの過去についてたくさん教えてください。よろしくお願いいたします!
父方が在日韓国人の家庭に生まれ、4歳ごろまで大阪府岸和田市で育ち、別居後は母方の祖父母に育てられました。
祖父がキリスト教の牧師で、所謂キリスト教家庭で小学校の頃は育ったのですが、小さいながらに宗教的な教えに疑問があり、生死について夜な夜な考えて寝れない日が多かったことを覚えています。
小学校6年生の頃には、長年の母の不在からか、荒れた時期を過ごしますが、突然父から誕生日プレゼントが届いたことで、父親と頻繁に連絡を取るようになり、父親と一緒に生活したいと強く思い、家出を繰り返し半ば強引に、父と2人で暮らす事になりました。
中学校からは大阪市西成区という場所で育ち、父は過去の薬物使用の影響で精神疾患を患っている上に、父は家族から勘当・絶縁されていたので、ワンルーム生活保護家庭での、2人での共闘生活が始まりました。
愛情の強い父親ではありましたが、生来の強烈な性格に加え、薬物依存の後遺症、統合失調症、アルコール中毒のフルコンボで、当然ながらの貧困も相まって、中学生の頃は特に、壮絶な暮らしぶりだったと思います。
---なるほど、幼少期のバックグラウンドが今の起業にも大きくつながっているんですね、中高時代もう少し詳しくお聞かせください!
父には"喧嘩に負けたら帰ってくるな、でも勉強も1番であれ"という教えがあり、それを守っていた、といった感じの子供でした。
そんな中、中学2年の終わりに、自分の人生について真剣に考える転機が訪れます。
生活保護の家庭では月に一回、ケースワーカーによる家庭訪問があるのですが、その年の担当の方から、『基本的に高校進学は推奨していない、西成区の福祉支出が多いので、中学を卒業したら働いて、少しでも仕送りをするようにと言わなくてはいけない。でも、一定以上のレベルの高校であれば、将来有望と掛け合うことも出来るから、勉強を頑張ってみたらどうだ』と言われました。
更に幸運な事に、この年から、大阪市の私立高校無償化制度が始まりました。
公立高校と同じように私立高校でも、収入に応じて学費を行政が負担してくれるという政策です。
大阪の公立高校は、内申点の比重が大きく、内申点が高くはなかった僕にとって、人生の可能性が閉じられたように感じたと同時に、努力すれば可能性を広げられるという、ピンチとチャンスが同時に訪れたような感覚でした。
---なんだか人生の大事な局面感、を聞いていて凄く感じます。
おっしゃる通りで、ここが一つの分岐点だったと思うのですが、この局面で、自分の心の中に大きな感謝と、使命感が生まれたんです。
自分は、これまで色んな思いをして来たし、西成区という地域の中でも貧しい生活をして、10代ながらに色々なものを見て来た、ある意味どん底じゃないと体験できないことを体験できているという感覚はあったんです。
ただ、自分は体力と知力にもある程度恵まれている、幸運にも恵まれていることに、心の底から感謝の気持ちが生まれて来ました。
そして、そんな自分には、何かやらないといけないことがある、立派な人間になって、日本社会に大きく恩返しをするような人生を送らなくてはならない、そう思ったんです。
しかし、そこまで聡明では無かったので、"総理大臣になる"という目標を立てて、猛勉強しました。笑古本屋で参考書を各教科一冊ずつ買ってもらい、あとは学校の教科書と図書館で勉強しました。
結果として、偏差値71の高校に合格し、進学することとなります。この頃の経験が、ハングリー精神に繋がって今の起業にも通じているんだと思います。
---素敵ですね、その経験を通して、今でも大事にしている価値観・哲学を教えてください。
「生きる理由」です。
僕自身は"どれ程の遺伝子を残すことが出来るか"だと強く信じています。
※子供を沢山作るという意味ではありません。
生物学的には、アリも魚も犬も猿も、そして人間も、生きている理由は同じなんです、"遺伝子を残すこと"、至ってシンプルですが、人間も生物の1つとして括ってはじめて、人間の人間たる所以が見えて来ました。
知的財産という形で、イデンシを残すことが出来る、地球上の生物の中で唯一人間のみが、DNA以外の形で自らのイデンシを残し、ゲノム以外の形で数世代先まで情報を伝達してきました。
2,000年前に、ある人たちが書いた本が未だに世界で1番売れていたり、100年前にある男たちが作った会社が、今も人々の生活に価値を提供している。ここに生きることの本質があると思います。
単に残すというだけでは無く、そのスケール拡大を僕自身は心底求めています。要するに、たった一人を幸せにすることの美徳もあると思うのですが、より多くの人にインパクトする人生を送りたい。
美味しいタピオカ屋を作って3,5年くらい売れれば良い、という正しさもありますが、”この会社が、サービスが歴史の一ページを作った”というものを追い求めたい。
インパクトする人数×時間軸=スケール、という意味で、最大スケールの遺伝子を残す、というのが僕の生きる理由です。
NOWALL創業までのお話
---羽根岡さんの大切にしている価値観がよくわかりました。性格的な部分から少しずつ、起業家に近づいているような感じがお話を聞く中で感じますが、決定的な経験ってありましたか??
これってひとつにまとめるのは難しいんですが、一連の流れがあって。
起業しようと決めたのは、高校2年生の時、当時、朝まで生テレビで話すチームラボの猪子さんの姿を何度か見たことがキッカケで、画面越しで話している起業家が、独自の哲学や視点を展開し、ビジネスという形式で表現していることが、とても魅力的に感じていました。
進学した高校が、大阪ではそこそこの進学校で、西成区とは環境がガラリと変わり、また、入学後すぐの学力テストで1位だったのですが、塾に通っている人ばかりの中で、自学自習で成果を出せていたことは、かなりの自信になりました。
高校進学後は、自分の人生の可能性をどこまでも広げれるような明るい希望で溢れていたのですが、そんな生活も長くは続きませんでした。
受験シーズン真っ只中の高校2年生の冬に、父親の病状が悪化から、激しい暴力及び軟禁から、虐待扱いで児童養護施設、いわゆる孤児院に入ることになりました。
施設にいる間は高校に通えず、身元を引き受けてくれる里親さんが見つかり、施設を出た後もしばらくは高校に通えませんでした。
この施設生活で、父への強迫観念や、急な孤独感と同時に、孤独な父、自分にとっても愛情を注いでくれた父を捨てたという罪悪感やから、精神的にはかなり不安定だったように思います。
この時の自分の選択を正解にするには、先ほどお伝えした、大いなる恩返しをすることでしか成し得ないので、血縁関係者とのアンバランスが生んだ内的な空虚が、個人的な原動力の1つです。
結局、大学進学では第一志望の京都大学には落ちてしまい、滑り止めで受けていた同志社大学に進学することになりました。
第一志望に落ちてしまったことで、普通に過ごしていては、思い描いているようなビッグな人間になれないという恐怖マインドから、入学後すぐに長期インターンシップに行き、程なくして同級生と起業しました。
---1社目の起業についても簡単に教えてください
1社目の起業では、自分自身が大学に馴染めなかった経験から、多くの人にとって最後のモラトリアムである大学時代を、仕事を通してもっと有意義に送れるようなエコシステムを作りたいという想いから、大学生の長期インターンシップを促進する人材育成事業を、大学2回生のときに創業しました。
長期インターンシップで、法人様から営業商材を卸してもらい、業務委託の学生が営業するというモデルだったのですが、仕入れの先払いが無く、固定人権費も少なかったので、キャッシュフローが良く、大学生が始めるには伸ばしやすい事業モデルだったのでした。
ですが、創業して3ヶ月後に、最初の取引先だった会社から入金されず逃げられてしまい、給料を払えないという事態になり、1人で回すのは難しいと気づき、事業パートナーを探しました。
そんな折に、友達から、”お前と気の合いそうなやつがいるから紹介したい”と言われて紹介して貰ったのが、1社目の共同創業者です。
その後順調に拡大し、売上も大きくなってきたので、大学3回生の4月に法人化しました。
法人化から半年ほど経った時に、ある有名なアプリ会社から、買収提案を頂き、デューデリジェンスを行った上で、申し分のない金額で提案を頂きました。
この局面で、売るか売らないかの意見が、創業者同士でで意見が真っ二つに割れました。
売りたくない僕と、売りたい彼、それぞれの言い分がありましたが、どうにも折り合いがつかず、周りの経験豊かな先輩方に間に入ってもらいながら議論し、最終的に、僕が事業と従業員の一部を切り出す代わりに、安くで株を売り渡すという形で落ち着きました。
その後、僕に付いてきてくれたメンバーと立ち上げたのが、現在のNOWALL株式会社です。
2051年10兆円、カーボンニュートラルの実現に向けて
ミッション・ビジョンに込めた想いについて
---改めて先ほどの根幹思想から紐づいたNOWALLのミッション・ビジョンをお聞かせください
■MISSION:
カーボンニュートラルを切り口に資本主義をアップデートする
■VISION:
10兆円規模の世界線に直接影響を与えるマーケットリーダーになり
21世紀最も魅力的な企業として名を残す
---カーボンニュートラルに取り組むのは、先ほどの根幹思想に紐づいているということでしょうか?
はい、おっしゃる通りです。
地球温暖化という喫緊の課題を克服することは当然なのですが、我々はむしろ、地球温暖化の危機を克服するプロセスで起きる社会変化に、恒久的な意味を見出しています。
カーボンニュートラルの激流を、単たる産業構造の変化に終わらせず、社会経済システムのアップデートに繋げる、これが事業を通じて達成したいことです。
2050カーボンニュートラル達成は喫緊の課題であるにも関わらず、現状のままでは達成できません、人間の理性は、経済性を捨てて環境合理性を優先できる程、高尚なものでは無いからです。
その中で、世界では環境価値を市場原理に組み込むことに挑戦していますが、まさしくこの流れこそ重要だと思うのです。
国際会議によって、理想状態を定義して、共通目標を各国が設定する、これは世界システムというフォーカスで、パレート効率を実現するような進め方をしていますし、政治だけではなく企業も一緒になって取り組むという切り口が出来ているというのは、有史以来、極めて稀有な事です。
そういった意味で、2050年カーボンニュートラルという試みを、失敗に終わらせないことは、この世代に生きる我々に課された責任だと考えています。
各国や企業が、"個"の成長だけを考える時代は終わり、"線"を大事にすることが求められます。
我々の生活の実態は、グローバルな関係性の"線"の中で成り立っていますが、それを知覚し本能的に協調するには、我々の身体はそのような機能を持ち合わせていません。
個々人というミクロなフォーカスで見たときにも、環境価値を経済システムに加えるということは、行動ベースで理性的な行動選択の確率を上げますが、そういった意味で、大変重要な流れです。
監視カメラ、法律、警察、メディアの存在により犯罪が減っているのであり、大衆の理性レベルが上がったからでは無いという観点が近い事例だと思います。
今、僕らが自分自身の成功のためにユーザーの成功を考えるように、近い将来、人々が率先して環境や社会貢的な貢献のために心血を注ぐ。
そんな未来を実現します。
「社員の人生テーマを果たすための最適な手段がNOWALL」代表が目指すNOWALLの理想の組織とは
---どうして起業したのか、その想いに迫ることができました。では次に組織について伺いたいと思います。ずばり、経営者としてどんな組織にしていきたいですか?
1.共同体主義の体現
2.ベンチャースピリッツ
3.チームだからこそ出来る熱狂
この3つの要素を満たす組織にしていきたいと考えています。
共同体主義を体現できる組織にしたい理由を語る上で、我々が主戦場としている、カーボンニュートラルの意味について軽く触れる必要があります。
我々がカーボンニュートラルに取り組む理由は、地球温暖化などだけではなく、むしろ、カーボンニュートラル自体が、共同体主義を、国家を超えたボーダレスな範囲に拡張していくという文脈を内包しているということに注目しているからです。
そして、この拡張した共同体主義を機能化することが社としてのミッションであり、これを実現しようとする我々が、共同体主義を広義的にも狭義的にも率先垂範することは、ミッション達成のための必要条件だと思っているからです。
だから、共同体主義を体現するような組織で無くてはならないと考えています。
また、根本的な存在論として、あらゆるものは相関の中で息をしている、極端な話、死んでからも、例えば墓の前で思い出し対話しようとする人がいる限り、世界とは相関があり、死なない、といったように、全ては関係性によって存在する考えを大事にしています。
なので、利他的であることは、同時に自分を利することになるのは、一般原理だと思うんです。
ただし、これをしっかりと体現しようと思うと、組織を構成する人たちが、理性的でなくてはいけません。
ここで言う理性的とは、下記3点です。
1.短絡的な思考の罠にハマらず長期的な時間軸で物事を考えて行動し、
2.全体善を追求できること、
3あらゆる局面で誠実であること、
---度々口にしている、共同体主義というのはそういうことだったんですね。
働いていて、ベンチャースピリッツを凄く感じますが、2つ目についても詳しくお聞かせください。
『一見すると、実現することが困難に思う目標や理想。ただし、それを達成した先に意味があり、価値があるのであれば、できない理由を探すのではなく、どうすれば実現できるのかということに全リソースを注ぎ込む』
我々は、ベンチャースピリッツをこのように定義しています。
このベンチャースピリッツを機能化させる為に大事にしていることが、使命です。
私自身、個人的に判断が求められる場面では、コンテクストを考えて判断するということを大事にしており、当たり前のことですが、個人と法人の関係においても、個のコンテクストと法人のコンテクストを分けて考える必要があります。
法人はその機能の特性から、法人の持つ使命や理想、つまり未来のコンテクストを早い段階から定義しますが、法人に所属している個々人が、未来のコンテクストを持っているとは限らない、何か変ですよね。
メンバーのコミットメントの為に、当事者意識が重要ということがよく言われますが、当事者意識というものは結局のところ、個人の未来のコンテクストと、法人の未来のコンテクストがどこかで重なっていれば、自然と生まれるものなんです。
ぼくで言えば、10代の血縁関係者とのアンバランスが生んだ内的空虚を、そして父と自分の関係に対するかつての意思決定を正解にする、という個人的な未来へのコンテクストは、世界をアップデートするという法人の未来へのコンテクストと重なっています。
この、未来のコンテクストの中で、重要な意味目的要素のことを使命と言語化しています。例えば、母親に親孝行したい、とか、自分の家族を幸せにしたい、世界一の発明家になりたい、など。
社内の人間が、仕事を通して自らの人生を全うする、何か価値のある根源的な意味のようなものの。
個人の人生のあらゆるコンテクストを正解にする、個人の人生テーマを果たし、善く生きるための、最適な手段=NOWALL、そんなモノにしたいと強く思っています。
---では、チームだからこそ出来る熱狂とはどういうことですか?
昨今では、お金を稼ぐのは、誤解を恐れずに言うと難しいことでは無くなっていて、多くの責任を負わなくとも、自由な時間とお金を手にするのは、誰しも努力すれば得れるものだと感じます。
そんな中で、法人として集い事業に取り組む意味を問うべきであり、そんなメンバーがわざわざ集う理由にこそ、価値があるのではないでしょうか。
人間十人十色、得意なことや苦手なことは人それぞれであり、1人で出来ることはたかが知れています。
プログラミングが得意な人もいれば、メカニックが得意な人もいる、webマーケが得意な人もいれば、営業が得意な人もいて、オフェンスが得意な人がいる一方で、ディフェンスに長けた人もいる。
これが、プログラミングを習得したら次はwebマーケ、その次はファイナンス、その次は、、と繰り返さないと解放されず、幸せになれないような世の中はクソだと思います。
人間性の完成は人生を通じて達成すべきであると考えますが、技術的な完璧を個として達成しようとするのは、神を志すようなものです。
結局は、アウトプット、どんな価値を創造できるかです。
我々は、各分野プロフェッショナル達が、各分野でプロフェッショナルを志す物たちが、大義ある理想を成し遂げるために集う集団で、1人では出来ない熱狂が常にある職場であり続けれるようなハンドリングをしていきたいと考えています。