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【Co-Founder's story】訪問看護大手ソフィアメディ前社長。社員数300→1200名へと成長牽引。引退後に志した”/thestory”を取り囲む環境の話。

はじめまして!/thestory (ジストリー) 採用担当の植田です。

生まれて間もない私たちのページを訪れてくださり、ありがとうございます。

小さな小さな私たちの存在を知ってくださることがまず何よりも嬉しいです。感謝。

これから/thestoryのいろんな話をお伝えしていきます。

あ、/thestory って "the" "story"からできた会社名なんです。

誰もが主役になれるし、誰もに必ず物語がある。そんな想いがこもっています。

今日は共同代表であるryotaroが、/thestory創業に至った背景にあるstory をインタビューした音声を一部書き起こしてみました!

あ!創業背景をまとめたプレスリリースをざっと読んだ上で読んでもらえるとわかりやすいかなと思うので貼っておきますね。

【プレスリリース】 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000104937.html

ryotaro:

今日は背景ストーリーと、現状の課題認識みたいなものも含めて少し話をしていきますね。看護師さんが置かれている状況とか、変わる必要性とか今後のことが伝わるといいなと思います。

ー採用をしていて感じた看護師を取り巻く悪循環ー

去年の秋ぐらいに福岡に移住してきたんですけど、それまでは東京にいて、訪問看護の会社といくつかの医療法人の経営をしてたんです。ソフィアメディという会社で、1000人を超える訪問看護の会社を経営をし、延べ2000人ぐらいの看護師さんの採用に携わりました。

年間で数百人を採用するわけなので、もちろん、リファラル採用とか自社ホームページからはしっかりやっていくんですけど、人材斡旋の会社や採用支援の会社に頼らないとそこまでの数は採用できない。採用支援のパートナーにも頼ってきましたが、それで採用できたとしてもアンマッチが生まれたり、採用に関する問題が多いなと感じていました。看護師の転職ルートとしては、3分の1が友人や知人の紹介で、3分の1がいわゆる求人サイトとかハローワークとか、3分の1が斡旋会社体制と言われてますけど、全体的にとかく条件マッチングになりやすい構造があるんです。

看護師が長らく売り手市場というところが起点になっているんですけど、医療機関は看護師さんがいないと目の前のオペレーションが回っていかないんですよね。すると「誰でもいいからとにかく来てほしい」みたいな思いが強くなってしまうという医療機関側の止むを得ない事情が生じ、そうなると採用支援の会社の方も、きちんと応募者のキャリアに寄り添っていくっていうよりも、いかに早くその人を採用してくれる医療機関に押し込んでいくのかというのが実力とされてしまったりという、悪循環が起こっているなと思っていました。

売り手市場であるあまりに、東京だと斡旋feeが40%というものすごく高い紹介料を払ったりしてる医療機関さんもいて、もう本当に良くないな、と。

看護師さん自体も、国家資格を持っているので転職するのは当たり前の世界で、そもそも離職率が高い職種だというのもあって、この悪循環が断ち切れないというのがすごく気になっていました。

ちゃんとしたマッチング、良いキャリアオポチュニティになっていないなという問題意識、ですね。

加えて、女性が多い職種でもあるので、ライフイベントとして結婚や出産、育休や産休があって、環境変化とともにどんどん仕事に対してのスタンスも変わっていくという構造の中で、非常に短期的な視野で、待遇や場所だけで選ぶような転職活動をすることが当たり前になっている状況があるんです。

さらに、採用する医療機関側も、現場はとにかく本当に忙しいので、ちゃんと面談してお互いを理解して、寄り添って口説いて、と言うよりも、とにかくエージェントさん早く連れてきてください!というふうになるわけです。

ー看護師にとっての学びとLERの話ー

需給のバランスが崩れているとお伝えしましたけど、今は本当に長らく売り手市場の看護師という職も、これから環境変化に晒されていく。今は足りない状況が続いていますけど、マクロ的に見るとあと10年経つと余り始めていく。そうなると、看護師としてどんな技術を持っているのか、どんな経験をして、どんなキャリアがある人なのかというのを自分で語れる人じゃないと、職に困るという状況になるんです。

看護師さんという職種は平たくいうと技術専門職なので自己研鑽し続けていく必要があって、しかも医療技術とか医療テクノロジーの進化に伴って生涯学習が必要でもある職種なんです。なので、ライフイベントがあって復帰したりとかすると、”私注射を打てるかしら・・”みたいなところからみなさんやり直すわけなんです。加えて、最新の医療はどうなっているのかみたいなものも学びなおしていかなきゃいけないと。

資格を取って終わりなわけじゃないんですよね。スキルを伸ばしていくのはもちろん、学習も必要だし、なおかつ実地でちゃんと医療ケアの経験を積んでいくということも、やっぱりすごく大事になってくる。そういうところで、看護師さんは、真面目で勉強熱心な人たちが多くて、学会とかに参加していたりとかする人もたくさんいるんですよね。でも今はその履歴がまとまってないし、学んだという実績がその人たちのキャリアオポチュニティに反映されないという現状があります。その結果、結局、看護師歴や職歴、場所や給与などの条件だけで就職が決まっていく、そんな感じです。

とてももったいないと感じるし、マッチングの機会ロスにつながっているなと日頃思ってて、そこにLERみたいなものが入ってくるといいよね、という想いにつながっていたりします。(※LER:Learning and Employment Recordの略。個人の大学等の教育機関の学習データや研修・職業訓練データ(業界認定資格等を含む)、軍事教育データのほか、職務経歴や収入に関する情報を蓄積記録し、個人、教育機関、企業、政府機関の間での共有を目指したデジタルデータ標準である。/経済産業省「第1回 デジタル時代の人材政策に関する検討会」より引用)

医療業界や看護師の離職率って10〜12%くらいだと思うんですけど、他職種に比べても高いんですよね。今だいたい150万人ぐらい看護師さんがいて、その離職率となると十何万人ぐらいの人が毎年転職しているということになるので、転職ってすごく大事なわけです。そこで、これまでに身につけたスキルや、参加した研修とかも全部ログになっていて、すぐ取り出せるような自己資産として使えるような世界が作れたらいいなと思ってます。

そして、今までみたいに、間に誰かが介在する形ではなくて医療機関側とその意欲のある看護師さんが直接つながれるような環境にしたいですね。

もちろん、キャリアって採用と転職だけじゃないので、働いている間の経験やそこでの学習、外部での学習というところにも寄り添っていきながら、転職のタイミングだけじゃなくて、そのレコード自体が積み上がっていって、より一層良いキャリアオポチュニティにつながっていくような、そういう感じになるといいんじゃないかっていうのも思ってます。

そうしたら、きっと一層人材サービス会社の介在価値のクオリティーは上がっていく構造になっていくだろうし、技術専門職として生涯学習が必要な彼女たちにとっても、ライフイベントで数年間離れていたとしても自己研鑽を積んでいきたい人たちに学びの観点で寄り添っていきながら、より良い仕事ができる環境をつくることににつながっていくといいなっていうイメージがあるんです。

ー看護師の認定職、専門職の話ー

さっきお伝えしたように人口の変動、そして病床の減少と在宅への切り替えという世界の中で、看護師さんの重要性ってこれから更に増していくんですよ。状態がある程度安定してる人のところにドクターを張り続けるって難しいので、看護師さんが見ててくれる、みたいな。そういうものが何か今の訪問看護業界の重要性の増大とかにつながっていくという背景があって、看護協会自体が看護師さんの認定職、専門職を作ろうとしているんですよ。

アメリカとかだとレジスターナースっていうのが普通の看護師、その上にナースプラクティショナーっていう上位職があって、アメリカだとナースプラクティショナーは薬の処方箋も出せるんです。薬を変えるときはドクターが必要なんですけど、薬の服薬管理をしていて、同じ薬を出すっていうところにおいては、ナースに権限移譲が進んでいます。

これからの日本もそうなってくると思ってます。医療の全体像が変わっていって、とりわけ高齢者医療の中での看護師さんの重要性がいっそう増してくるんです。そういう状況を鑑みて、院卒の看護師さんもどんどん増えていますし、認定看護師や専門看護師制度というのもどんどん広がっています。社会保険医療保険の中でも、彼らの看護単価を上げましょうという動きが既に始まっています。

そうなっていくと、”勉強したところで何になるの?”みたいな人とかもたくさんいたわけなんですけど、少しずつ自己研鑽を積んでいた医療職の人がいっそうお給料面でも報われていくような世界がきているわけです。良い看護師さんっていうのが外部環境としても報われていくような構図になっていくような世界に少しずつなっていこうとしていると思います。

/thestoryがそういう人の後押しになっていけたらいいなとすごく思ってますし、そういう動きが/thestoryのサービスの後押しになったらいいなと思います。それがうまくいったら、看護師以外の医療職にも広げていきたいな、そんなこと思ってます。

みなさん、いかがでしたか?

少しだけ創業の背景が垣間見えたような...そんな気がしてくれていたら嬉しいです。

まだ日本では実現されていない世界を作っているので、伝わりにくい部分もあると思うのですが、私たちの頭の中には割とはっきりと未来図として描けていたりします。

まだ見ぬ世界を一緒に作りたい、医療業界の変化に興味がある、看護師の環境をより良くしたい、そんな思いのある方は是非一度お話ししましょう!


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