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保育とアタッチメント

これからの教育の基礎となる非認知能力は幼少期の養育者や保育者とのアタッチメントの質が影響していると考えられています。

アタッチメントとは乳幼児期における養育者との近接を通じて形成される基本的な対人信頼であり、心的表象(他人との関係構築に関して持つイメージ)を通じて、その後の対人関係を規定するとともに、こども達が探索の輪を広げていく上で安全基地となることで、こども達の興味・関心に基づく行動を支える拠り所になると考えられています。

アタッチメント理論が提唱された当初は唯一無二の養育者、つまり母親との関係がその後のこどもの生育を決定すると考えられていました。しかし、現在ではアタッチメントは母親だけでなく、父親、祖父母、そして多くの時間を過ごす保育者との関係を統合して形成されるものと考えられています。

保育者は「子守」と捉えられ誰でもできると考える向きもあるようですが、日常の多くの時間をこどもと接するが故に、保育に真摯に向き合う保育士や幼稚園教師の多くはこどもの行動に影響を与える自らの存在を感じており、それ故に子供達の人生に良い影響を与えたいと願い、こども達の行動ひとつひとつにどのように向き合うか、日々試行錯誤を繰り返しています。

保育士が教育者として認知される為にも保護者と保育者がともにこどもの教育を考える環境を作ることが大切だと考えます。

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