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「自分自身のためにぜひ取ってほしい」男性社員が語る、パパ育休がもたらすものとは?

スイッチサイエンスの採用広報担当、平山です!

当社は、従業員がどんなライフステージにおいても心地よく働けるような柔軟な環境づくりに取り組んでいます。特に育児や介護を担う現役世代にとってその負担はとても大きく、社会や企業が支援することが必要だと強く感じます。そこで、最近はじめて男性として育休を取得した牧井さんに対してインタビューを行いました。育休取得の経験やそのメリットについて、また上司や同僚の反応などお話しいただいています。ぜひご覧ください!

牧井 佑樹

1988年神奈川県生まれ。大学4年生の時に研究室の先輩に誘われスイッチサイエンスにアルバイトとして入社、そのまま正社員へ。現在はウェブショップの店長として、日々取り扱い製品の販売戦略を練りつつ、ショップ全体の運営を取り仕切っている。趣味はゲームと合唱。自身の合唱団では指揮者も務めている。



ー 当社で男性社員としては初の育休取得となりました!半年間の育休を取得しようと思った経緯を教えてください。

もともと妻と、「子どもが生まれたら育休を取ろうね」と話し合っていました。会社の雰囲気からして、きっと取らせてもらえるだろうとは思っていました。実際に相談する際は少し怖かったですが、過去に男性である社長が育休を取得されていたことで、言い出しやすかったですね。

育休を考える際、夫婦で最初に話し合ったのは「どれくらいの期間取るか」ということでした。妻の実家がバリアフリーではなく、里帰り出産が難しい状況だったというのも、私が半年間の育休を取ることにした理由です。里帰りしないことを妻の両親は心配していましたが、私がサポートすることで安心してくれました。結果として、それが妻の安心にも繋がったと思います。それにもし私が育休を取らず妻が里帰り出産していたら、週末しか娘に会えない状況になっていたかもしれません。それを想像すると、胸が締め付けられる思いです。半年間の育休を取得できて本当に良かったです。


― 育休取得を会社に申し出た時のことを教えてください。

2022年の2月ごろに妻の妊娠がわかり、その後約1か月経った3月下旬に、まず上司に報告しました。内心では長期間の育休は難しいかもしれないという不安が少しありましたが、それでも勇気を出して申し出ました。ところが、驚くほど上司は歓迎してくれました。笑顔で「おめでとうございます!」と最初に言ってくれた瞬間、ほっとした気持ちでいっぱいになりました。そして、育休についても「いいんじゃないですか」と二つ返事で快諾してくれたんです。あの時の感謝の気持ちは言葉に表せません。


― 同僚にはどのタイミングで報告したんですか?

上司への報告から約2か月経った5月下旬頃だったと思います。休暇の時期や引継ぎなどを具体的に考えるようになり、同僚に相談しました。同僚にはかなり負担をかけることになってしまうのに、「家庭を優先してね」っていう言葉とともに快く休暇を取ることを受け入れてくれました。その理解には本当に感謝しています。同じタイミングで総務にも連絡したような気がします。総務チームはママさん社員が多いんですよね。だからパパの育休取得にとても協力的で、後押ししてくれました。とても心強かったです。


― 実際に育休を取得して、いかがでしたか?

娘が本当にかわいくて、その存在に癒される反面、やっぱり育児は体力的に結構ハードだなと実感しました。体中がボロボロ...特に腕や肩、腰の痛みで今でも週に一度は整骨院に通っています(笑)でも、一方で娘との時間は貴重で、成長を見る喜びは何物にも代えがたいです。

               育休中、娘ちゃんとお散歩する牧井さん


―  それは24時間体制でお世話をした証拠ですね。

生まれた直後は当番制で対応していました。深夜の2時、3時くらいまでは私が担当し、それから妻にバトンタッチ。妻にはそれまで寝ていてもらうように配慮し、寝る時間をずらして対応しました。育休を取得していなかったら、夜中まで起きて翌朝出社するなんて無理だったでしょうね。育休のおかげで家族の大切な時間をしっかりと過ごすことができました。

妻は帝王切開で出産したので、お腹に傷もありますし、体がとても辛そうでした。だからあまり負担をかけたくないという気持ちがあり、水仕事や掃除、おむつ交換など、かがむ姿勢が必要な仕事は私が代わりに引き受けるように心掛けました。妻の体調と回復を最優先に考え、日中もサポートすることができたのは良かったと思います。


― こんな素敵な旦那さん、奥様も心強かったと思います。

自分ではもっとやってあげられたんじゃないかって思っているくらいですが。でも、ただ単に自分がやりたかったんですよ。娘の成長を見届けたくて。だって、もう二度と戻ってこない特別な時間じゃないですか。特に最初の2〜3カ月は毎日できることが増えていきましたし、成長していく姿をリアルタイムで目にできたことは本当に嬉しかったですね。だから、育休をとって娘の世話をするっていうのは、私が望んだことだったんです。


― もうご夫婦とも復帰されて、フルタイム勤務されていると思いますが、役割分担はどのように?

月・水・金のテレワークの日は、私が保育園の送り迎えを担当しています。夕方に迎えに行った後は、子供としばらく遊んで、娘がおもちゃに夢中になるタイミングを見計らって、洗濯物を片づけたり、お風呂の準備をしたり、晩御飯の下ごしらえをするなどの家事をします。火・木の出社の日は妻の担当です。時短勤務で早めに帰ってもらっています。でもお風呂だけは毎日私が入れています。「女の子だから、大きくなったら一緒に入れなくなるよ!」って妻に言われて(笑)


― 仕事に復帰された際はいかがでしたか?

半年経って戻ってくると、様々なことに対してすごく新鮮な視点で見ることができました。担当しているウェブショップでも、「なぜここはこうなっているんだろう?」と気づくようになっていました。休暇に入る前には何も感じなかったのに、離れて改めて見てみると、気づけることが意外と多かったです。実際に、その視点は今でも役立っていますし、仕事にも新しい気持ちで取り組むことができる点も非常に良かったですね。


― 仕事を離れたことそのものがプラスに働いたと。

妊娠がわかってから休暇に入るまでの半年間、時間を上手に使って業務の効率化と標準化に取り組むことができたんです。仕事量を削減するだけでなく、誰でもわかりやすい手順を整備することで、業務がスムーズに進むようにしました。そのおかげで復帰後も仕事がいっぺんに戻ってくることがなく、円滑に業務を再開できました。


― 育休の取得で、何か印象に残るエピソードはありますか?

生後4カ月頃に市の保健センターで行われる健診があって、私が連れて行ったんです。保健センターに着いてみると、なんと見渡す限り全員が女性でした。およそ50組もの親子が集まっていて、赤ちゃんを抱いているのは自分を除いて全員が女性だったんですよ。ちょっと驚きましたね。

助産師さんとの面談でも、病気を心配されたのか「ママさんは今日どうされたんですか?」って聞かれ、「向かいのショッピングモールで買い物してますけど...」ってすごく気まずい雰囲気で答えたりして...。最近は男性の育休取得率が上がっているとかで話題になっていますが、やっぱり実際にそういう場所に行ってみると、男性の参加はまだまだ少ないんだと正直感じました。地域のパパの座談会にも参加していますが、「1カ月なんとか休みとれたんですよ~」と、短期間でも取れたことがすごい、という雰囲気を感じたので、長期で男性が育休を取ることはまだまだ難しい世の中なんだなって思いました。


― 育休を検討しているプレパパにアドバイスをお願いします。

もちろん最初の1カ月が一番大変です。その時に育休を取ることができるのは本当に素晴らしいことだと思いますし、ママにとってもすごく助かることでしょう。でも、さっきも話した通り、その後も日々子どもは成長していくんです。成長する子どもに対して、ずっと体当たりで全力で関わることができたのは、やはり長期間育休を取得できたからこそだと思うんです。半年間の育休を取ったことで、とても貴重な経験をさせてもらったし、毎日本当に楽しくて充実していました。育休を取らなかったら、きっと後悔していたと思います。だから、本当にぜひ自分自身のために、育休取得することを頑張ってほしいと思います。


― これから入社する人にスイッチサイエンスの魅力を伝えるとしたら?

当社は育休だけでなく有給休暇も取りやすい環境です。おそらく他の企業では、ここまで有給休暇が取りやすい会社は少ないのではないでしょうか。有給を申請すると、ほぼ100%承認されるという風土があります。だから半年間の育休も快く受け入れてもらえるのだと思います。本当に働きやすい環境です。

フレックスタイム制も導入されていて、熱を出した子どもの対応が必要な時など、自分の裁量で勤務時間を柔軟に調整することができます。育児休暇明けの私にとって、この制度は本当にありがたいです。以前の社長インタビューにもありましたが、当社の柔軟な環境づくりがしっかりと行き届いていると感じます。ライフワークバランスを取りやすい会社ですね。将来、他の男性スタッフが育休を取りたいと言えば、きっとみんなが応援するでしょうし、私が育休を取得したことが、新たな文化の醸成に繋がったとしたら嬉しいですね。

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スイッチサイエンスは、電子部品を小型のプリント基板に搭載したモジュールを開発、製造、または国内外から調達し、ECサイトで販売する事業を行っています。 2008年、創業者であり現社長である金本が、Arduinoという当時まだ日本で流通していなかったマイコンボードを個人的に輸入した所から始まりました。単に1個だけ買ってくるのでは、送料がもったいないので、少し多めに買って欲しい人に分けようと考えたのです。創業当時のスイッチサイエンスは、なんと金本宅のクローゼットの中の「アマゾン箱」。そこから年々規模を大きくし、今では何千種類もの商品を取り扱うショップへと成長しました。 2021年4月には、親会社からSTEM教材事業、IoT開発協力事業を取得したことにより、これまで行ってきた電子回路モジュールの領域に加え、その入口としてのSTEM教材とその発展型のひとつとしてのIoT製品の領域へと事業分野を大きく広げました。 【電子回路モジュール事業】 https://www.switch-science.com/ 電子回路モジュールを開発、製造、輸入、販売しています。設計情報が公開された「オープンソースハードウェア」の分野では、国内の業界をリードしています。 【STEM教材事業】 https://switch-education.com/ 小中学生を中心とした子供とその教育者に向けて、STEM教材を開発、製造、輸入、販売しています。BBC micro:bitの正規代理店のひとつとして、国内でのローンチと普及を支援しています。この事業は100%子会社である株式会社スイッチエデュケーションで行っています。 【IoT開発協力事業】 https://iot.switch-science.com/ 電子工作、オープンソースハードウェア業界をリードする知見を活かし、ハードウェア製品をキーとする事業を行う企業さまに向けて、ハードウェア、ファームウェア、アプリ、サーバソフトウェアの開発、試作、製造のお手伝いをしています。
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