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なにをやっているのか

私たちサイトロニクス株式会社(Cytoronix)は 「再生医療を身近な選択肢に」 をMissionに掲げる再生医療テック系スタートアップです。再生医療・細胞治療では細胞が原材料になりますが、その培養を管理するために必要な装置(ハードウェア)やソフトウェアを開発しています。 【主な事業内容や特徴】 ■クラウドウェア Digital Culture Roomの開発 クラウド上で動作するソフトウェアの開発を行っています。細胞培養の各種条件や、様々な測定機器からのデータを一元的にデジタル管理することができます。これまでこれらの情報は研究者や作業者のノートや記録簿に記載されていたため、検索性が低く、データの活用が不十分でした。デジタル管理によって、培養条件からデータ検索を行ったり、比較・分析をすることができます。 ■細胞モニタリング装置 Cell Recorderの開発 細胞を培養するCO2インキュベータの中で動作可能な、細胞モニタリング装置を開発しています。細胞は直径10umと微小ですが、顕微鏡のように細胞の形を画像として測定できます。独自の技術により装置を世界最小クラスに小型化でき、コードレス(無線通信と電池動作)化することにより、お客様が普段使っているCO2インキュベータの中に簡単に設置して使うことができます。 ■細胞画像分析 主にCell Recorderのデータから細胞の特徴情報などを分析するエンジンを開発しています。画像から細胞一つ一つを抽出し、数や大きさなどを測定するだけでなく、細胞状態の判断に活用できる情報抽出を目指しています。 ◇◆◇TOPICS◇◆◇ ・株式会社東芝からのカーブアウトならびにBeyond Next Ventures2号ファンドを引受先とする第三者割当増資により資金調達を行いました。

なぜやるのか

■創業代表・今井の想い 私の父は目に障がいがあり、再生医療はその有望な選択肢であると考えられます。同様に、再生医療・細胞治療はこれまで治すことができなかった病気を治す可能性がある次世代の医療・医薬品として有望視されており、多数のシーズ技術が研究されています。しかし、それを実用化・商業化するには再生医療等製品として製造体制を構築する必要がありますが、従来の薬(低分子薬など)と異なり、材料が患者さまやドナーさまの細胞という生き物であることから、その製造管理は容易ではありません。 私たちCytoronixは、そんな再生医療等製品を開発するスタートアップさま、研究に取り組む大学や研究機関さま、そして製薬企業さまに対して、研究から製造までシームレスに移行できるソリューションをご提供することで、再生医療等製品が次々と世の中に出て、そして身近に利用できる世界の実現を目指しています。

どうやっているのか

◇2021年5月創業 ◇正社員は現在創業者の2名 ◆株式会社東芝で研究開発そして事業化検討したメンバーが独立しました。 創業者の2名は元々東芝の研究者・技術者でした。半導体技術を様々な領域に応用する一環で、再生医療に向けた技術を同社研究開発センターにて開発してきましたが、事業ポートフォリオの変遷や再生医療業界がまだまだ萌芽期であることなどが要因で、同社新規事業推進室の支援を受け、東芝初のカーブアウトスタートアップとして独立をしました。 プロダクトの設計やアルゴリズム開発などの研究開発、お客様とともに行う実証実験や共同研究などを複数同時並行に少数精鋭で行っています。パートナーには京都大学iPS細胞研究財団、慈恵医科大学、大阪大学などの研究機関・大学から、事業会社まで様々です。