※この記事は2020年9月10日に初回公開されたものです。
2021年5月1日よりこちらのアカウントへ移行いたしました。
こんにちは、メンバーズデータアドベンチャー(以下DA)採用広報担当です!
今回は、前回の7月帰社会記事で物議を巻き起こしたデータアナリストの吉川さんに「なぜ社長にケンカを売ったか?」の背景を伺いました。
さらにインタビューを進めると「常駐に不安を感じる意味が分からない」、「入社する方は『会社に成長を求めないで欲しい』」と過激な発言のオンパレードに......。
その過激さと、発言の裏側に隠された質実剛健なロジックを丸ごとお伝えできるよう、今回は対談形式にてお送りしていきます!
吉川 寛(よしかわ ひろし)さん
2020年2月 中途入社(34歳)
楽器販売店→小売販売店→人材サービス企業→宿泊業界コンサルティング企業にて、販売員から人事・経営企画まで幅広く従事した後、DAへ入社。
現在、大手ポータルサイト運営企業データマネジメントチーム部署へデータアナリストとして常駐中。
ケンカを売った後の「空気」を見たかった。だから、やった。
ヤマグチ:
前回の帰社会で社長にケンカを売っていましたが、あれって普通じゃできないですよね?
社長の白井のツイートを起点にSNSでも「これは良い社内プロレスですね」と話題になっていましたが......。
吉川:
え、普通はしないんですか?
「なんで呼吸しているんですか?」みたいな質問と同じように、私は普通に感じてしまうのですが......。
ヤマグチ:
なるほど、まさかお互いの常識のせめぎ合いからスタートするインタビューになるとは思ってもみませんでした。
改めて、なぜあの提言を全社員がいる帰社会という場でされたのでしょうか?
吉川:
あれはですねー、発言後にDAのみんながどんな反応をするかを見たかったからケンカを売ってみたんです。
ヤマグチ:
え、本当にそれだけの理由で?
「もし社長に意見を言って怒られたら」、「場が凍りついたら」とか考えそうですが、その辺りは気にされなかったのですか?
吉川:
個人的に白井とは日常的にあのような会話をよくしていたので、心配してませんでしたね。
それよりも、普段の白井と私の会話を全員に見せた時に、どんな空気になるのかを知りたいという好奇心が、発言の背景としては大きかったです。
最初にやる人が偉いわけではありませんが、全体の場であのような発言があると「あ、こんな意見も言って良いんだ!」という空気が生まれるじゃないですか。
誰かがやれば次に続く人も出てくるので、自分が踏み台になってでも声を挙げてみて、どんな光景が生まれるかを見たいなと考えていましたね。
ヤマグチ:
さっきまで正直ヤバい人なのかと思っていましたが、あの提言がごもっとも且つ合理的な考えだと分かり、安心しました。
ちなみに、なぜ自らが踏み台になってでもと考えて行動に移せるのでしょうか?
吉川:
組織に爪痕を残したかったからです。
DAは自分で選んで入社した場所。なので、何かしら自分だからこそつくれるものが残せたらと思って。
ヤマグチ:
どうして爪痕を残したいのでしょうか?
吉川:
え、だって残したいじゃないですか?
死ぬまでに、Wikipediaの1行くらいにはなりたいですよね。
ヤマグチ:
僕に子どもができたら、Wikipediaを開きながら「パパ、この人と仕事したんだよ」って自慢したいなと思います。
DAに入った理由は「社長が面白くて、話が分かりやすかったから」です。
ヤマグチ:
そういえば、吉川さんはどうしてDAに入社したいと考えたのですか?
吉川:
面接が面白かったからです。
ヤマグチ:
……え、えっと、面接の時に何をお話して、入社したいなと感じられたのですか?
吉川:
1つの事象に対して、社長の白井から複数の解釈が出てきたからです。
ヤマグチ:
(短文自動返信botかよ……)
面接では具体的にどのようなやり取りがあったのでしょうか?
吉川:
話題のトピック自体は忘れてしまったのですが、「この人はいろんな考え方を持っていて面白いな」と感じた印象が大きかったんですよね。
1人の人間から1つのモノに対し複数視点での捉え方が出てくるのは、未知に溢れていて、「それってどういう意味ですか?」って感じるのが面白いというか。
やっぱり働くからには、自分が一緒にいて面白いと思える人と働きたいじゃないですか。
いろんな会社を受ける中で個人的に会話が1番面白かったのが白井だったので、DAに入社を決めました。
ヤマグチ:
冒頭の言葉は、そうした「面白さ」の上にあった言葉だったのですね。
(最初からそこまで話してくれよ……)
吉川:
また、「深く相互理解ができた体験」も決め手として大きかったです。
私が業界未経験なことや私自身の価値観も踏まえた上で、業界の専門用語を「私の理解できる言葉」に変換して話してくれたのは嬉しかったですね。
その場でお話を聞く中で、未経験ながらでも業務イメージがつきましたし。
それに、私自身の話をした時も、興味を持ってもらいながら会話できたことも大きかったです。
自分でも「私はきっと話が深掘りしづらいタイプだろうな」と思っているのですが、
白井はそれでも興味を持って飽きずに質問をしてくれたので、「深く相互理解ができて楽しかったな」と感じた印象が強くて。
ヤマグチ:
表面的な部分ではなく、深層で互いの価値観を理解し合えるコミュニケーションができるのは嬉しいですよね。
その上で「自分が心から面白いと思えるヒトがいたこと」が入社の決め手になったと。
吉川:
「一緒に働く人が面白いかどうか?」って、シンプルですけど超重要ですよね。
ヤマグチさんは「面白くない人」と働きたいですか?
ヤマグチ:
いや、働きたくはないですね。
吉川:
でしょ? なら、そういうことです。
ヤマグチ:
否定されていないのにどこか負けた気分がするインタビューは初めてで、この感情をどう形容すれば良いものか悩みますね。
常駐スタイルへの不安は「ビジネスの構造理解」でゼロになる。
ヤマグチ:
入社されてから常駐までの過ごし方はどうでしたか?
吉川:
ただただ、営業の言う通りに勉強していました。
「いまSQL系の案件が多いんだよね」って言われたら、「はい! SQL勉強します!」みたいな。
ヤマグチ:
おお、さっきまでとは打って変わってやけに素直ですね。
急にどうしちゃったんですか?
吉川さん:
これは真面目な理由で、早く現場に出たかったから素直にしていました。
待機期間は1ヶ月でしたが、あれが長期化してたら死んでましたね(笑)。
ヤマグチ:
(この人は、前世で檻に閉じ込められていた動物か何かなのか?)
具体的に早く出るための工夫として、どのようなことをされたのですか?
吉川:
まず、「ビジネスの構造理解」をしました。
私はプレイヤーとして現場仕事をしたいと思って転職したので、「どうすれば早く現場に出られるか?」をDAのビジネスモデルから考えていったんですよね。
そうして見えてきた構造が、こちらです。
これに沿って考えると「営業サイドが案件を受注するためにデータアナリストに何を求めて
いるのか?」に合わせて勉強していくことが、現場に出るまでの最短コースだと分かりました。
なので、素直に営業から言われた通りに勉強していたんです。
ヤマグチ:
なるほど、それは理にかなっていますね。
吉川さんとしては人生初めての常駐スタイルでの業務だったかと思うのですが、
「常駐先の業務が思っていたものと違かったらどうしよう?」など、
不安に思うことはありませんでしたか?
吉川:
全くありませんでしたね。
そもそも構造的に考えて、データアナリスト側が常駐に対して不安に思うことってあまり無いんですよ。
先ほどお話した構造上、「案件に最適な人を提案する仕事」は営業が受け持っているので、データアナリスト側がそのミスマッチに責任を感じる必要ってそこまで無くて。
もちろん、常駐先で最大限パフォーマンスを発揮できるよう努力するのは前提ですが、
「データアナリストのスキルが顧客の期待値に及ぶかどうかをジャッジする」のは営業の仕事なんですよね。
なので、「常駐先とマッチするか不安で.....」と考える方には「そもそもビジネスモデル的にあなたは悪くないから!」とぜひ伝えたいです。
ヤマグチ:
構造を俯瞰した上で言われてみると、たしかにその通りですよね。
吉川:
強いて言えば、「常駐先のビジネスがどういった構造になっているか?」が不明だったら不安かも知れないですね。
DAはデータを手段にビジネス成果を上げる集団なので、「常駐先のビジネス構造」を理解
していないといけないんですよ。
理解が浅いと提案や企画の方向性を誤る可能性があるし、場合によっては「データじゃなくて組織マネジメントで解決する方が早い」みたいな場合もあったりするので。
もちろん、常駐先の詳細は営業が基本的に説明してくれますが、それでも分からない部分があれば、自分からさらに聞くようにしています。
ヤマグチ:
そうですよね、DAは「データを手段にビジネス成果を上げていく存在」だからこそ、そこまで理解しておく必要がありますよね。
吉川:
うーん……。
ヤマグチ:
どうしました?お腹でも痛くなりましたか?
吉川:
「でもやっぱり、常駐への不安って無いなー」と思って。
わからないことは聞けばいいと答えは出ていますよね。
常駐する上で、何を不安に思えば良いんですかね?
ヤマグチ:
(この人、強い……)
フリーライダーは要らない。「成長したい」なら、まず利益を生んでから。
ヤマグチ:
吉川さんから見て、DAで活躍している人の共通点ってありますかね?
吉川:
みんな活躍していると思いますよ。
だってDAにはフリーライダーがいませんからね。
ヤマグチ:
それは、いわゆる「仕事はしていないけれど給与はもらっている人」を指す、あのフリーライダーで合っていますか?
吉川:
そうですそうです。
常駐スタイルのビジネスモデルって、フリーライダーが生まれないんですよ。
受託開発の会社や事業会社だと「部署のエースがどうにかしてくれる!」という場合があり得ますが、常駐では全員が客先に出ることになるので、一人ひとりが価値を発揮しないといけないんです。
だからこそ、「自分から動かねば!」と良い意味でのプレッシャーが生まれる。
すると、自発的に動いたり学んだりして成果を上げていく必要が出てくる。
その中で「自分でなんとかしないと」と動いているのがDAメンバー。
だから、「みんなが活躍している」と感じるんですよね。
ヤマグチ:
では、その要素を踏まえた上で、今後DAへどんな方に入社してほしいですか?
吉川:
「自分でご飯を食べられるようになることが最低限マストだと理解している方」ですね。
逆に言えば「成長したい」っていう人は来ない方が良いとも言えます。
ヤマグチ:
え、みんな成長したくないですか?
吉川:
会社ってそもそも、お給料をもらうために仕事して利益を生む場所であって、成長させてもらう場所じゃないですよね。
なのに、「成長したい」という気持ちが先行してしまうのはどうなのかなと。
特にDAは今、スタートアップのフェーズ。
だからこそ、余計に一人ひとりが利益を生む意識を持たないといけないし、会社を存続させることを考えないといけないのかなと思っています。
強いて言えば、利益を生もうと必死に努力を続けていって、振り返った時に見えるものが「成長」なのかもしれないですね。
ヤマグチ:
たしかに、DAの今のフェーズを踏まえると、「いかに自分で成長できる環境を作っていくか?」を意識できる方が大事ですね。
それでは最後に、これからDAに応募してみたいと思う方へ一言お願いします!
吉川:
DAはスタートアップなので、「まだ何も無いからこそ、何でもつくれる環境」です。
だからこそ裏を返せば、(ピーーーーーー)※。
......あ、これは暴言なのでやめましょう(笑)。
※編集部注)
「暴言」とのことなので伏せ字になっております、ご了承ください。
もし選考フローの中で伏字の内容をお聞きになりたい方は、応募時に「吉川さんと話してみたいです」と採用担当へお伝えください。
ーー吉川さん、ありがとうございました!
以上、吉川さんへのインタビューでした。
お忙しい中、インタビューを快く引き受けて頂きありがとうございました!
(取材・文 ヤマグチタツヤ)
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