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名古屋のWebプロデューサーが、大手金融会社のマネージャーに就任して直面した苦労と魅力

トヨタグループにおいて日本国内の金融事業を担うトヨタファイナンス。

1988年の創業以来、自動車クレジットやクレジットカードなどの金融・決済事業を行ってきましたが「100年に一度の大変革の時代」を迎えた自動車業界の影響を受けて、金融DXの促進、BtoCサービスの拡充を加速しています。

2018年にはCX本部やデジタル推進部などの顧客接点のデジタル化の促進を行う部門立ち上げを行って以来、Web・アプリ人材の採用をスタート。ゼネラリスト型の組織からスペシャリスト型の組織にシフトするなど、「CX」「UX」「Web」をキーワードとした組織変革がはじまりました。

今回は、2018年8月、デジタル推進部発足直後に入社し、現在はデジタルプロモーションGでグループマネージャーを務めるO.Nさんに、当社に入社した理由、変革期における業務の魅力、マネージャーの目線で見たデジタル推進部で活躍する人物像などについて聞きました。

【プロフィール】
O.Nさん
CX本部 デジタル推進部 デジタルプロモーションG グループマネージャー
名古屋本社配属・愛知県在住

2018年中途入社。大学在学時からWebや映像系の仕事に従事。ワーホリ中のオーストラリアにて映像会社に入社し、以来映像制作会社やWeb制作会社にてWebディレクターを務めた後、通販メーカーでの制作・マーケティング業務に従事。2018年にトヨタファイナンスに入社し決済アプリや明細アプリのディレクターを担当し、現在はデジタル領域の新規企画部門であるデジタルプロモーションGでグループマネージャーを担当。

「キャッシュレス」「QR決済」新規事業の波に引き寄せられた。

ーーこれまでのキャリアについて教えてください。

O.N:大学時代からWebや動画制作の取組みをしていました。卒業後はワーホリでオーストラリアに行き、そこで映像会社に出会い、入社しました。その後は映像系の仕事をメインで行っていたのですが、並行してWebやデザイン業務も担当することに。

数年働いたあとでWeb制作会社に転職をして、デザイン〜制作〜ディレクションまで一連の流れを経験しました。その後通販メーカーでEC運営やWebマーケティングの経験をした後、トヨタファイナンスに入社しました。

ーートヨタファイナンスを選んだ理由を教えてください。

O.N:通販メーカーでの仕事もやりがいはあったのですが、もっと事業寄りの領域や、マネジメント寄りの業務に挑戦したいと考えていました。また、事業の将来性という観点で、「キャッシュレス」や「QR決済」など新しい波が来ていたこともあって、転職を決めました。

私の性格的に新規企画が好きで。受託制作をやっていた頃も、運用より新規企画系が好きだったので、いいチャンスだなと。

ーー入社後のギャップなどはありましたか?

O.N:デジタル推進部が立ち上がったばかりだったこともあり、苦労は多かったですが、新しいチャレンジやものづくりの機会に挑戦できてやりがいがありましたね。

決済アプリ「TOYOTA Wallet」のリリースにはじまり、カード明細アプリ「TS CUBIC アプリ」のリニューアルなどを担当しましたが、会員基盤が1400万人以上いることもあって、世間・ユーザーへのインパクトの大きさを実感しながら開発を進めることができました。

ものづくりをして、それが世に出ることがとても好きなのですが、デジタル推進部に中途で入ってくる人たちは、そういう性格・経験のメンバーが多いような気がします。

ーー新しいものという話でいうと「Woven City」や「KINTO」などとの接点はありますか?

O.N:直接的な業務の関わりが多いわけではありませんが、TOYOTA Walletの開発チームはWoven Cityに関わっていたり、出向をしている方もいますね。あとはデジタル推進部のメンバーも、Woven Cityに関わる新規企画の社内コンテストにエントリーしたり。

KINTOは顧客分析の観点でGoogle Analyticsや接客ツールの導入について情報交換をする機会があります。

あとは新規取り組みではありませんが、トヨタ自動車やトヨタファイナンシャルサービスへの出向者や共同プロジェクトにアサインされることもあるので、そういう意味ではインパクトの大きな仕事に取り組むチャンスは多いと思います。

現場目線を持ったマネージャーとして「いいものをつくる」組織に貢献したい。

ーー現在メインで担当している業務について教えてください。

O.N:グループメンバーが携わっているものにマネージャーとしてかかわるものと、調整も含め自らが動くようなプロジェクトがあります。

例えば、当社のクレジットカード会員さまに向けて提供している会員サイトを、自動車クレジットのご契約者さまに向けて提供するプロジェクトや、新たな金融プラットフォームを作っていくようなプロジェクトなどさまざまな案件が同時進行で動いています。

ーーO.Nさんの役割を教えてもらえますか?

O.N:プロジェクト全体を把握、推進するという役割と、プロジェクト内のサブワーキング内の取りまとめを行う役割もしています。

前者は各リーダーと調整をしながら、プロジェクトの推進役を担います。また、サブワーキングでは、たくさんの関係部署がいる中で、周辺プロジェクトとの連携を担うことが多いですね。

マネージャーになったのはまだ最近なので苦労もしながらではありますが、各メンバーの成果を最大化するための前段の調整や整理を行う役割が今は中心です。

ーー入社時から役割が変化していると思いますが、マネージャーになってから大事にしている観点・考え方があれば教えてください。

O.N:マネージャーの役目は、自分が直接成果をあげるのではなく、一緒に働くメンバーを通して仕事の成果を上げることだと思います。メンバーとコミュニケーションをしながら、個々人の能力や関心と、組織の期待役割をうまく組み合わせて、成果を最大化することがミッションです。

そのうえで、トヨタファイナンスは従来ゼネラリスト教育を推進してきたという背景がありますが、私をはじめ、徐々に中途のスペシャリスト寄りの人材がマネージャーになる事例が増えています。

プロジェクト管理や事業開発の観点ではなく、Webの企画開発・制作の現場で課題が生じた際に技術的な目線が伴ったマネージャーが増えることで、いいものをつくるための業務推進がよりスムーズになると思います。主に開発会社やIT部門との細かい調整、見積もりの精度、製品の品質向上などにおけるボトルネックの発見、解消がしやすいのかなと思っています。

今後、金融DXを推進する中において、デジタル推進部のような部門はもちろんですが、全社的にもデジタル・Web領域の知見をもったマネージャーが増えていくといいなと思いますね。

大手ならではの苦労がある。大手だからできるチャレンジが大量にある。

ーートヨタファイナンスでの苦労や環境についても教えてもらえますか?

O.N:金融企業特有のインターネットへの制限や使用できるソフトや環境の制限、事業における金融ドメインの知識については慣れるまで時間がかかりました。

また、案件を進めるプロセスや会社のルールが、過去の会社と比べると複雑というのは正直感じます。特に、「大企業ならではのプロトコル」「管理業務や庶務手続きの多さ」には苦労しています。

もともと中小のWEB制作会社のような自由なカルチャーの会社経験が多かったので、そのあたりで戸惑いましたね(笑)

ーー大手あるあると言いますか……どう対応されてきたのでしょうか?

O.N:慣れたのはありますが、会社自体が「変革」に本腰をいれているので、手続き自体が改善されたものが多かったです。例えば、紙の手続きが必要だったものの多くが電子化されていますし、デジタル化にあわせて社内の手続きフロー自体が改善されたものも多いです。

トヨタファイナンス自体は歴史もあり、規模も大きく、変わりづらい会社であることは間違いありませんが、その中でも内製化やWeb/アプリ人材の採用、事業変革に向けて制度改革も積極的に行っているので、とても助かりました。

ーートヨタファイナンスに入社してよかった点や魅力を教えてもらえますか?

O.N:自動車業界が100年に一度の改革期を迎えている中で、トヨタファイナンスも「モビリティ金融サービスへの変革」というビジョンを掲げ、大きな変化を歩んでいる最中です。

その中の一つに「デジタル × 価値創造」というキーワードがありますが、デジタル推進部はその中心でお客さまのニーズに向き合い、価値を提供する仕事をしています。

既存のプラットフォームのリニューアルに加えて、新規サービスの企画を行ったり、今だからこそ挑戦できる仕事がたくさん動いていることに関われるのは醍醐味だと思います。

ーー今後やりたいこと、挑戦したいテーマがあれば教えてください。

O.N:これまで、デジタル推進部ではWeb / アプリの基盤整備に取り組んできましたが、今後は基盤を活用したプロモーショナルな領域に挑戦していきます。

Webサイトやアプリを整えたうえで、より積極的にKPIを追っていく、マーケティング施策やMA施策などとの連携はもちろん、販売店との連携を行ってOMOのような領域にも展開していくなど、1→100のフェーズに踏み込んでいくことができるのは楽しみですね。


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(聞き手O.S・撮影S.T)

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