私たちは九州大学先端医療オープンイノベーションセンターで実施されてきた「マイクロサージャリー支援ロボット」の開発継続と事業化を目的に、2021年3月に創業した会社です。
九州大学では福岡県ロボット・システム産業振興会議および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)補助事業採択の実績があります。
また、F.MEDとしては2021年6月から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業として研究開発を実施しています。
加えて、フクオカベンチャーマーケット2024の大賞(https://www.fvm-support.com/article/12095/)や九州アントレプレナー大賞(https://qshu-nbc.or.jp/2024/06/13/「第21回九州ニュービジネス大賞表彰」表彰式・受/)するなど、行政からも事業化の期待を頂いています。
◆マイクロサージャリーとは?◆
手術用顕微鏡を使用して、例えば直径1mm程度の血管等を縫ってつなぎ合わせるなどする手術の技術を指します。
乳がんや頭頸部がん手術後の再建手術、リンパ浮腫の軽快化手術、事故等で切断された指の再接着手術など、人の生活の質や予後を劇的に改善させるための手術に活用が可能です。
しかし、非常に繊細な手作業が要求されるため、生理的な現象として発生する手の震えを抑えることが難しく、実施できる医師や医療機関が限られています。
また、実施できる様になるためには数年にもおよぶ長い訓練が必要とされ、かつ実施できる医師にも地域的な偏在が存在するのが実情です。
◆マイクロサージャリー支援ロボットとは?◆
上記マイクロサージャリーの技術的課題を解決するために、医師の動作を縮小化かつ手の震えを制御して正確に再現し、医師に代わって実施するマスタースレーブ方式のロボットです。
ロボット支援により技術習得に必要な期間を劇的に短縮させ、マイクロサージャリーを実施できる医師が増えることが期待できます。
また、既に実施している医師にとっても細かな長時間の作業は大きな負担であるためその軽減が図れ、手術の出来る件数増加も期待できます。
その結果マイクロサージャリーを通じて生活の質が劇的に改善できる患者さんの増加に貢献することを目標にしています。
【製品】
マイクロサージャリー支援ロボット
非常に繊細な動作を要求されるマイクロサージャリー(微小血管吻合)をロボットで支援して術式を標準化させ、より多くの患者さんが治療法として選択できる環境構築を目指します。
同時に、術者の心身負担軽減も目指します。