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企業理念の実現を裏からしっかり支える「法務」の仕事(社員インタビュー#6)

社員インタビューシリーズ第六弾の今回は、2018年に経営管理グループに中途入社したH.Mさんをご紹介します。法務担当マネージャーとして、前職時代の経験を生かしてご活躍されているH.Mさんに、仕事に対して持っている想い、現在の仕事内容などを聴きました。

日々新しい知識を得ながら業務領域を広げ、専門性を深めてきた

ソフトウェア開発会社に約20年勤めたのち、すららネットに入社しました。
前職では営業の経験が長く、お客様と『法律』という共通のものさしを使って交渉することが、仕事を進めていく上でお客様との信頼関係を構築したり、会社のリスクを回避する有効な手段だと気付き、法務業務という仕事に興味を持つようになりました。
当時、会社には法務担当者がいなかったのですが、会社に対し法務業務の重要性を提案した結果、新しく法務担当者として配属され、営業関連の法務業務を担当してきました。

営業関連の法務業務経験は積んできたものの、もっと幅広い領域の法務業務を経験し、自身の専門性を高めたいと思っていたとき、すららネットの求人に出会いました。
すららネットであれば、今までの経験と知識をフル活用しつつ、経験が少なかった知的財産、海外法務などを含めたあらゆる領域の法務業務を担当できるという期待を持ち、社会人20年目にして初めての転職に踏み出しました。

すららネットに入社してからは法務業務の主担当となり、今までの経験と知識を生かしつつ、弁護士、司法書士や弁理士などの専門家からアドバイスをもらいながら、日々新しい知識と経験を増やして対応できる法務業務領域の幅を広げてきました。
今はお客様と交わす契約書の作成・確認、従業員の皆さんからの法務相談対応、知的財産の国内外手続き、訴訟対応、債権回収、株主総会の対応など、様々な業務を通して会社全体を陰から支える業務を行っています。

個人的には、自社のサービスをどう展開していくか、商流を設計して契約書に起こしていく仕事が一番楽しいですね。前職でも営業企画をしていた経験があり、それが活かせる分野でもあります。



現場の努力を「契約」という形にし、間接的に企業理念の実現に関わる

すららネットに入社した時と比較すると、新型コロナウィルスの影響を受け新しいお客様とのお取引開始件数が一気に増加し、多様なお客様のニーズに合わせた契約内容の変更対応や新サービス提供方法対応など、早期対応すべき業務が年々複雑化しているのを感じます。最近では個人情報保護関連など法律が厳格化されているので、対応に苦労する場面もあります。ですが、常に自分の知識やスキルをアップデートすることを心がけながら、少しでも良い方向に対処していく業務は、大変ですが大きなやりがいでもあります。

大変なことでいえば、教育業界という業界柄、4月が年度はじめというお客様(地方自治体・教育委員会・学校など)が多く、かつ新年度に合わせて新サービスをリリースするための法務業務が増えるので、毎年2月から3月は繁忙期です。自分の仕事の質を下げずにスケジュール通り進められるよう、この期間の体調管理には特に気を付けて、ストレスを溜めすぎないようにしています。家に帰ったら、仕事のことを極力考えずに早く寝る、を心掛けていますね(笑)

すららネットは、学力や所得、地域の格差によらず、国内外のあらゆる子どもたちに等しく質の高い教育を届けるという理念を掲げています。一般的に営利法人であれば、収益性の高い分野やお客様にフォーカスして事業展開していきますが、すららネットは他者がクローズアップしない存在の部分にも光を当てて、全世界の子どもたちに向けて課題解決に取り組んでいます。

法務業務によって直接すららネットの企業理念を実現する機会は少ないのですが、協力会社との契約やすららサービスを提供する先の学校・塾・放課後ディサービスとの契約の作成業務は、我々の仲間である開発や営業担当の従業員がそれぞれ相手方と真剣に交渉した結果生まれる仕事です。その最後のバトンを受け取り、契約関係者全員が認識を合わせる最後の成果物を作成・締結し、契約書として後々まで残る書類を作るのが私の仕事です。企業理念の実現を裏からしっかり支える仕事を誇りに思っています。

ポリシーは「現場視点と、法務視点のバランスをとる」こと

前職で代理店営業担当だった頃、契約内容についてお客様と折衝する機会が多く、お客様の主張に対し四角四面の契約解釈を説明・回答したため、お客様を余計に怒らせてしまった経験がありました。同じような経験を何度か経験した時、当初お客様は私に何を伝えたかったのだろうか?その後お客様は何故起こったのだろうか?を考え、お客様の立場に寄り添って話をしたらお客様の伝えたいことや私の説明・回答を理解してくれる方が増える成功体験となりました。

お客様の主張を聞くと、契約書には記載されている内容について代理店営業担当がお客様に説明していなかったり、代理店営業担当が契約書の内容を理解しておらずお客様に説明をしていなかったことがトラブルの原因だったこともあり、契約内容がもっと分かりやすかったらお客様、代理店、会社の各々がトラブルで信頼関係が崩れることもなかっただろうなと感じることがあり、それが法務という職種に興味を持ったきっかけです。

そのような経験から、法務業務に対応する時は、ただ法律上「ダメなものはダメ」と頑なに回答するだけではなく、ダメな理由を丁寧に説明するようにしています。また、法律上絶対ダメという案件はほとんどないことから、どうすれば会社のリスクを最小限に抑えて目的を達成できるかの代替案も提案することも心がけています。更に、営業担当者が交渉を円滑に進められるように、対応できる時は相手方営業担当者への説明・交渉方法についてもアドバイスを添えるようにしています。

契約締結交渉は、お互いの会社意向・交渉力・商品力・力関係・リスク・譲歩できない事項等のカードを上手に使って、自社が有利にしていくかの作業であり、これを効率的・強力にバックアップしていくためには現場視点と法務視点のバランスが重要だと思っており、法務担当者のポリシーだと思っています。過去の営業で経験した経験があるからこそ、そういう意識が強いのかもしれません。

専門性をさらに磨き、社内外から信頼される法務担当者に

すららネットは、社長から新入社員まで同じ1フロアで、社員同士がお互いに顔が見える環境で働いているため、社員が社長に直接話しかけたり、社員同士が活発に色々な意見を出して話をしている様子をよく見ます。同じフロアで仕事をしているため、営業社員が一生懸命お客様と交渉している姿、開発社員がすららを利用する子どもが楽しく勉強してくれるかを一生懸命相談してコンテンツを作っている姿など、自分が所属している部署以外の社員が話している姿も見ることができ、社内で起きている情報のキャッチアップや社員同士の一体感も生まれていると思います。

また、全社の会社行事として2週間毎に月曜日の朝開催される朝礼や年2回開催される全社合宿など、全社員が集まる機会も他社と比べて多いと思います。そんな中で、自分が所属する経営管理グループは、経理・財務・労務・総務・法務などそれぞれ専門性のある業務であるため、皆さん能力も高く、かつ楽しくキャラクターも濃いです。(笑)

法務業務は、常に法改正の情報や社会の動きにアンテナを張っておく必要があります。私は社外セミナーを積極的に受講したり、弁護士等の専門家とのやり取りの中でプラスアルファの質問をして、知識のアップデートに努めています。社員の皆さんから法務相談や質問を受けて回答できないことがあると本当に悔しいですからね。今、幅広い法務業務経験を積みたい、今より専門的な法務能力を磨きたいと考えている方には、当社の環境はお勧めです。また、ITや生成AIなどの新しい技術に対する法務経験を積みたいかたや新しいサービスや商売の商流について興味を持っている方、法務知識のキャッチアップに自信がある方に是非仲間に加わっていただきたいです。

今後の目標は、さらに法務担当者として様々な法務知識を習得し課題解決の経験を積んで、今は1人で解決できない問題も自分の力で解決できるよう専門的な能力を磨いていくことです。そして、今後も会社の成長に合わせて、他者との業務提携、M&A、国内外の知的財産申請、訴訟手続き対応など、法務担当者でもなかなか経験できない特殊案件も経験し、「すららネットにとっての縁の下の力持ち」となって社員からもお客様からも信頼させる法務担当者を目指していきたいですね。

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