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オンラインで「政治」について語る!地域も学年も超えたアクティブラーニング【教育最前線vol.2】

先日6月14日(日)に、すららネットでは「アクティブ・ラーニングイベント」の一環として、1日開催の「オンラインワークショップ」を開催いたしました!本イベントは、全国の小~高校生が自宅や学校・学習塾からオンラインで参加し、地域や学年も混同の初対面メンバーでグループワークに取り組むものです。今年で5回目と、毎年恒例で開催していますが、今年はコロナ禍があり特にたくさんの子どもたちが参加しました。イベントに込めたすららネットの想いや、当日の様子、オンラインでワークショップを行うちょっとしたコツについてレポートします。

社会課題を解決する未来のリーダーを育てる

グローバル化、情報化が進む社会で、これからの時代を生きる子どもたちが身につけるべき力として「21世紀型スキル」が挙げられるようになりました。21世紀型スキルとは、教科知識やITリテラシーといった基礎力はもちろん、より高度な思考力、計画力、メタ認知能力、主体性、コミュニケーション力、社会への関心などをまとめた総称です。

すららネットではこうした力を、社会に出たときに役に立つように実践的に「ITツールを用いて」「学年も地域も異なる人と一緒に」「予定調和的に話し合うのではなく、答えのない問題について考える中で」身につけてもらいたいと考え、「オンラインワークショップ」を開催しています。

「まるで魔法ですね!」

当日は、zoomを用いて、一斉講義の視聴のほか、ブレイクアウトセッションを活用したグループワークも行いました。テーマは「若者の政治への関心を高めるためのアイデアを提案しよう!

参加者はまず一斉講義モードで、日本の若者と政治を取り巻く問題についてミニ講義を受け、理解を深めてから、1時間半ほどのグループワークで、政治への関心を高めるためのアイデアを考えました。グループワーク内では、チャットやホワイトボード機能を活用し、みんなで作品を仕上げていきます。

グループワーク終了後は、各グループの作品を発表し、お互いに鑑賞する作品発表会も行いました。他グループの発表に対して、チャットで「面白い!」「よく考えていますね」「実現したいと思いました!」など、惜しみない称賛が飛び交います。

参加者を後ろから見守っていたとある学校の先生は、終了後に「オンラインワークショップが始まるまでは政治について全く興味がなかった生徒たちが、ものの3時間であそこまで成長するとは、正直驚きました。まるで魔法ですね!」という嬉しいコメントをくださいました。


オンラインで、学びはもっとアクティブにできる

オンラインでの、アイデア創発型ワークショップは5年前から試行錯誤のなかで実施してきましたが、プログラム構成やファシリテーションの工夫次第で、「アクティブな時間」は作れると確信しています。

オンラインワークショップを行う際は、一斉講義モードとグループモードを行き来しながら、zoomのホワイトボード機能やチャット・反応スタンプなどの機能を駆使して、間延びしない工夫をしています。また接続トラブル対応の専任スタッフを置き、入室できない、音が出ないといったトラブルに備えています。参加者には事前に、手元に置いておくワークシートを配布し、そこにワーク内容にそったメモ欄や、参照したいヒントの資料、話し合いにおける約束事などを記載して、同じ認識を共有しながら話し合いを進めていけるようにもしています。

ファシリテーターの役割も非常に重要です。開始前から、チャットで参加者と交流し、子どもたちが感じたこと、考えたことを素直にチャットに書きこめる雰囲気づくりをしています。またグループワーク中は、各グループに1人スタッフが入り、活動をモニタリングすると同時に、参加者の発言をチャットに書き起こし、可視化していきます。

ひとつひとつは小さな工夫ですが、それが積み重なって、「学年も、住んでいる場所も違う参加者同士が、ともに考え、学ぶ場」をを創り上げることができているのです。

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