なにをやっているのか
書籍の流通は、1回の印刷で3000部を超える大量の印刷を行い、その書籍が全国の書店に並んでおります。
しかし裏を返せば、売上が見込めない書籍は大量の印刷を行うだけのコストをかけることができず、書店に並ぶことはありません。
これが「絶版」と呼ばれる状態です。
セルン株式会社は新しい印刷出版の形として、「Pub2.0」の実現を掲げています。
全国の印刷会社と提携をすることにより、必要な時に必要な分だけ印刷製本を行い、必要だと思う人の手元に届くようにする世界を実現したいと考えております。
現在セルン株式会社では『BOOKSTORES.jp』というサービスを提供しています。
ノーコード・無料でストアを開店することができ、印刷用のデータを共有することで注文が入り次第、印刷製本から読者への発送までを行うことができるサービスです。
また印刷製本に必要な印刷データの作成も弊社で行うことで、セルン株式会社に任せることでオンラインストアを活用するために必要なことを全てやってくれる、という安心感を作ることができています。
このサービスを拡大することで、必要に応じた印刷製本による書籍の販売をよりスタンダードにしていき、必要な時に欲しい書籍が購入できる世界を作りたいと考えております。
下記URLより詳しくセルンが目指す姿、取り組みをご覧いただけます。
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・【POD特集】POD発の出版改革目指す セルン
https://www.bunkanews.jp/article/262476/
・【POD特集】対談 紙とデジタル、ブロックチェーンをつなぐプラットフォームとして期待
https://www.bunkanews.jp/article/262486/
・【POD特集】「創文社オンデマンド叢書」をオープン 講談社
https://www.bunkanews.jp/article/262483/
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なぜやるのか
出版業界は1996年に最高の売り上げを以降、市場規模が縮小しています。
しかし、2021年には集英社・講談社・小学館・KADOKAWAが最高収益を達成しています。
これらはコミックの電子配信による収益増との見方が強く、業界全体でも電子配信の売り上げを書籍・雑誌の売り上げに加算することで、出版業界の市場はV字回復しております。
裏を返せば、コミックの発行をしていない中小の出版社は現在苦境に立たされています。
2020年には創文社という学術出版社が解散をしました。
1951年に創業をしてから非常に評価の高い学術書籍を出版しておりましたが、売り上げの回復見込みが立たず惜しくも解散となりました。
幸いなことにその出版物については講談社が後を継ぎ、弊社のサービスを利用し受注に応じた印刷製本による販売をおこなっております(https://sobunsha.bookstores.jp/)。
現在でも大学を始め個人の読者まで多くの人が購入をしております。
しかし創文社の例は稀なケースで、出版事業を辞めてしまう状況は未だ歯止めがかかりません。
追い討ちをかけるように資源高も進んでおり、さらにこの状況は悪化をしていくと我々は予想しています。
代表の豊川を始め、弊社の社員は書籍が生活の一部であり、簡単になくしていいものではないと思っています。
セルン株式会社では出版業界への恩返しとして、最小限のコストで出版を行えるサービスを提供しております。
どうやっているのか
セルン株式会社は出版業界へ大きなインパクトがある、新しい事業をおこなっております。
そのため、まず最も大切にされている考えは「失敗を気にしない」ということです。
人間が何かをする上で、全てを完璧にすることは不可能です。
さらに全く新しいことを進めるのであれば、失敗することも必然と言えます。
その上でセルン株式会社という船に乗ってくれたメンバーを大切にするということを大切にしています。
またメンバーの出自もそれぞれがユニークです。
元物流マネージャー、元学術書編集長、元印刷会社など、それぞれの強みが全く異なるチームとなっています。
それぞれがそれぞれの強みを活かしながら、今自分が求められることを自由に進める、これが弊社の特徴となっています。