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入社4年で管理職!そしてチャレンジを続けて介護職から医療の運営本部長へ。

福祉系の大学を卒業し介護職として現場の仕事からスタートした田中さん。チャレンジが歓迎される豊泉家グループで、入社4年目にして管理職としてステップアップしてきました。

現在では運営本部長として、医療法人の運営に携わるまでに。田中さんのこれまでのストーリーと仕事哲学について伺いました。


田中彰宏 / 医療法人成和会 運営本部長

福祉系の大学を卒業後、豊泉家グループに介護職として就職。バイスキャプテン・キャプテン・コミュニティ長(施設長)を経て2020年医療法人へ異動。事務局長となり2021年からは運営本部長として業務に携わる。

入社4年目のキャプテン時代を支えたのは、「フェロー第一」という考え方

チャレンジ精神を大切にしている豊泉家。入社4年目にして管理職を任された田中さんに、その経緯についてお聞きします。

ーー豊泉家に就職した理由を教えてください

小学生の時、チャレンジド(障がいをお持ち)の同級生と関わっていくなかで福祉に興味を持ちました。チャレンジドをサポートするボランティアもしており、興味が赴くまま福祉系の大学へ進学。国家資格である社会福祉士を取得しました。

就職活動では、6法人から内定をいただいていましたが、その中でも豊泉家の熱量は特別だと感じました。豊泉家はどこよりも、社会貢献を本気で考え、福祉の枠に囚われないチャレンジを重視していたように思います。大胆な挑戦ができそうな雰囲気に魅力を感じ、豊泉家に就職を決めました。

ーー現場では、どのような仕事を経験されましたか?

ケアワーカーとして特別養護老人ホームに配属されました。仕事は、介護・介助・TLP(介護計画)の作成など基本的な業務です。

その後、ソーシャルワーカーやチーム運営なども経験しました。4年目にはキャプテンとしてマネジメントや採用にも関わるまでに。チャレンジできる機会が多く、短い間にバイスキャプテン・キャプテン・コミュニティ長(施設長)など、経験させていただきました。豊泉家特有の「抜擢人事」は、能力よりはやる気重視なんですよね。

ーー4年目でキャプテンとはすごいですね!心がけていたことなどは?

チャレンジしたい気持ちがある人には、挑戦させてもらえる社風があります。キャプテンはチームをまとめる立場ですが、一つの会社を取りまとめる社長と同じだと言われました。

仕事内容は、チームの人・物・情報などの経営資源の最適化です。なかでもフェロー(スタッフ)とのメンター時間をかなりとっていました。

ーー若くして管理職とはすごいです!順風満帆なキャリアといえますが

順調に見えましたが、実は大変でした。当時、一番大所帯のチーム(40名)を任されたところ、メンバーの9割が年上ばかり。上手くまとめられず、最初の2年間は離職率No.1チームだったんです(笑)。

これではいかんと、現場の声をしっかり聞いて、フェロー(スタッフ)が働き甲斐のある環境づくりを心掛けました。その結果、3年目は離職率ゼロ・売り上げもNo.1に。3年目で、やっと報われました。

ーー成果を出せた理由は何だと思いますか?

「フェロー第一」にとことんこだわりました。働き甲斐のある環境づくりにこだわった結果、フェローの満足度や士気が上がり、質の良いサービスにつながりました。

チームとしてフェローを第一に想い、フェローは個客を第一に想い、それぞれの想いがつながっていくことで、良いサービスが生まれると思うんですよね。

医療法人への異動。コロナによる打撃。

豊泉家が大きくなるにつれて、医療分野へも進出。それにともない管理職として経験を積んでいた田中さんは医療法人へ異動となりました。その経緯について深掘りします。

ーーもともと介護職だったのに医療法人の運営へ異動!?その背景を教えてください。

豊泉家は福祉分野からスタートしていますが、M&Aで医療法人ももつように。規模が大きくなるにつれ、より人財が必要に。「応援に行ってくれ」と言われ、自分でできることがあるならと医療法人へ異動しました。

ーー福祉業界から医療業界への異動に戸惑いませんでしたか?

人を支えたいという情熱は、福祉も医療も同じです。ただ医療業界では多くの医師や看護師、また臨床系技師や薬剤師など、今まで深く関わってこなかった専門職が大勢おります。未経験の私にとって、マネジメントが非常に難しかったですね。

実際のところ赴任当初は、トラブルが勃発し、その調整が難しかった…。しかし、ベテランの医師に対しても、言うべきことは言わないといけない。怒鳴られることもありましたが、こちらも負けじと強気で伝えました。今思うと、お互いの利用者の幸せを願う気持ちが強いがゆえに、本気でぶつかっていたんです。

ーーマネジメントで心がけていたことは?

相手に対して敬意を払うということですね。意見を通したいときでも「もちろんそれもわかります」と、いったん受け入れたうえで、こちらの言い分を伝えるようにしています。これには、受容・共感・否定しないなど、介護現場で実践していた「バイスティックの原則」が活きているかもしれません。福祉を学んだ経験が、対人関係や人事マネジメントに活きています。

※バイスティックの7原則とは、1957年にアメリカの社会福祉学者、フェリックス・P・バイスティックが「ケースワークの原則」で記したケースワークの原則。援助者とクライエントが信頼関係を構築するための倫理と行動の原理。

ーー最も苦労したことは?

なんといってもコロナです。事務局長に就任した初年度と重なり、売り上げは大きく下がりましたね。2年目からは、逆にこの状況下でどのように価値を発揮できるだろうと考え、攻めの姿勢で取り組みました。

ーーどのような取り組みを行ったのでしょうか

病院独自にPCR検査を始めましたもちろん、検査機器も検査場所もありませんので、高額の検査機器を購入。ひとつの部屋を検査場所に変更して対応しました。自社で検査ができるようになったおかげで、必要時すぐに検査をすることが可能に。グループでクラスターが発生したときも最短、最少で抑えられました。

その後はコロナ専用病棟もつくり、今では計73床と大阪府最大のコロナ病床数となります。

また、宿泊療養ホテルの運営もしました。もともと宿泊療養に関わる担当事業者は全てバラバラで、様々な連絡調整等に非常に多くの時間と労力を要していた現状がありました。

そこで豊泉家がホテルを一棟借り上げ、宿泊サービスと併せて、本業の医療や救急搬送等を一括してシームレスに提供できる体制を行政と協力して整え、療養者に対する宿泊、医療、搬送等を効果的かつシンプルにしたことです。

ーーほかにも豊泉家ならではの対応はありましたか?

ほかにも、医療や介護を持つグループ力を活かして、初となる重介護を要するコロナ罹患者専用の臨時医療センターも作り、行政と連携をして運営させていただきました。

そんな中で、救急車の出動が追い付かない時期がありましたよね。感染者はタクシーにも乗れないわけで、移動手段がありません。その部分も豊泉家が出来る限りのことをすると決めました。そうと決まるとスピードが早いのが豊泉家の特徴です。

救急車を4台購入し、実は私も運転したんですよ(笑)。医療従事者ではないので、できることは限られていますが、何か力になりたい一心でした。お元気になって退院される際に、「あの時は本当に助かったよ。ありがとう!」と感謝されたときは嬉しかったですね。

ーーその後、すぐに事務局長から運営本部長へ昇進されていますよね。運営本部長はどのような仕事内容でしょうか

220床と280床の2病院の運営を任されています。とにかく何事も規模が大きい。高額の医療機器の購入など、判断しなければいけないスケールが大きくなりました。こういった経営資源のマネジメントに加え、ほかの専門職との横のつながりをつくる、病院内の課題の解決、ほかの病院との連携などをおこなっています。

とは言うものの、フェローが働き甲斐のある環境を整えることに関してはキャプテン時代と変わりません。そのために、できるだけコミュニケーションをとったり、困っていることはないかヒアリングをこまめに行うなど心がけています。病院長、事務局長、看護部長、コメディカル部長などグループ長とのコミュニケーションが多いですね。

ーー仕事でやりがいを感じる部分は?

ご利用者への貢献を感じたときが、特にやりがいを感じる瞬間です。実は、豊泉家は最後の砦と言われているんです。入居を断り続けられている難しいご利用者の方でも、豊泉家では受け入れています。行政やほかの病院は、そのことをわかっていて、困ったときに「それなら豊泉家に連絡して!」と言っていただける。これには「困っている人を助けなくてどうする?」という考えが根底にあるんですよね。

それに福祉を経験して医療業界にきたからこそのやりがいもあります。当然ご利用者や患者さまにとって、福祉と医療は両方重要で、その連携力は個客の利益に大きく反映されます。

それらがグループ内に両方あり、両方分かるからこそシームレスにサービスを組み合わせ、豊泉家ならではのサービスを提供、支援できた時は、非常にやりがいを感じます。

また、医療を通じて業界の多くの方と繋がり、ご縁がひろがっていくのも楽しいです。

ーー様々な経験を経た田中さんの仕事哲学を教えてください

入社1年目に、会長から「苦労は買ってでもせよ」と言われたのが印象に残っています。また、私の座右の銘は「逆境に勝る教育はなし」。

現に、離職率No.1チームだったキャプテン時代、コロナで大きく売上が下がった事務局長時代が、一番成長できたと考えています。逆境をブレイクスルーする瞬間にこそ、成長が待っているんですよね。

自立と自由が尊重される豊泉家。経験値よりも利他性やチャレンジ精神が大切

規制などの常識を覆してきた豊泉家の基本理念は「自立・自由度の高い福祉で社会に貢献する」。求められる人材について詳しくお聞きしました。

ーー豊泉家の基本理念について教えてください

基本理念は「自立・自由度の高い福祉で社会に貢献する」です。枠にとらわれず、個客のためにできることを考える。それから自責主義と利他の考え。これが、やりがいや成長につながります。

ーー未経験でも採用されますか?

それまでの経験値より、むしろ人柄や人間性を重視しています。とにかく目の前の方を思いやり、寄り添ってあげられるような方とお仕事がしたいですね。

また、豊泉家では失敗よりも挑戦しないことを指導されるほど、チャレンジングな環境。トライアル&エラーを重ねられる人が活躍する傾向にあります。

ーー採用後、仕事に慣れるまでの流れを教えてください。

研修制度がしっかりしているので安心してください。専門職ごとの研修やOJT制度で学べます。フェロー同士で交流する機会も多いので、横のつながりもできやすく、かなり居心地のいい環境かと思います。

ーー未来への展望を教えてください

豊泉家は、福祉・医療に加え予防にも力を入れていきます。トータルなヘルスケアグループとして社会に貢献。福祉と医療一体だからこそできるサービスを生み出したいですね。多角的なサービスの相互作用で、より社会に貢献できるグループを目指します。


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