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「ハグカムをなぜ創業しようと思ったんですか?」

初めまして。ハグカム代表取締役CEOの道村弥生と申します。
ハグカムのWantedlyページを見ていただき、ありがとうございます!

カジュアル面談や選考中の方によくご質問いただくので、ストーリーに書き残させていただこうと思います。

「経営者になりたい」とは思ってなかった人生

ハグカムを2015年9月に創業する前、私は2007年に新卒でサイバーエージェントに入社しました。

新規事業=世の中にまだない価値をチームで創り上げたい!というのが、私の仕事人生の始まりでした。

そして、ありがたいことに、新規事業(主に子会社経営)、人事、プロデュースなど、さまざまな業務に携わらせていただきました。
サイバーエージェントという会社は、「新規事業をたくさん創出している」「若手を抜擢している」というイメージがありますが、まさにそのど真ん中を経験させていただいたのです。約8年半、とてもとてもお世話になった会社です。

「経営者」というキーワードは人生のなかで微塵もなかったのですが、多くのチャレンジをさせてもらったことで少しずつ人生が変わっていきました。

「いつか教育事業をやりたい」が、少しずつ「子ども向けの好奇心を育む教育事業をやりたい」と具体的になり、色々なチャンスが重なり、紆余曲折を経て独立に至ります。

(この紆余曲折はこれだけでひとエピソードになってしまうので、またいつか…!)

では、なぜ「教育事業をやりたい」と思ったのか。それは、私の2つの原体験が影響しています。

原体験①幼少期のアトピーと親からのコミュニケーション

生まれてから数か月でアトピー性皮膚炎と診断されたそうです。幼いころはもちろん記憶にないですが、明確に覚えているのは小学校3年生ぐらい。

当時通っていた水泳のせいか、塩素の水で行くたびに顔や体の関節は真っ赤のアトピー肌。さらには、アレルギーマーチ(アレルギー症状が次々に発症すること)によって、円形脱毛症や花粉症も酷い幼少期でした。ちなみに、今もノミ・ダニ・ハウスダストもダメですね。

円形脱毛症=ハゲです。帽子をかぶらないと隠せないぐらい抜け落ちてました。ありがたいことに仲良い友達はいても、知らない子からは後ろ指を刺されるし、習い事の短期合宿では明らかにいじめっぽい無視もありました。

小学生ながらに「生きてるのがしんどい…」となりました。

この状況を救ってくれたのは家族の存在でした。
家族は温かかったし、食卓も豊かでした。親の部屋の本棚にはアトピーに関する本が並び、色々な病院に連れて行ってくれました。家には浄水器や布団掃除機が導入されたり(今はよくありますが、昔はとても高級品です…)、カーペットは全面フローリングにリフォームされたりしました。

子どもながらに、「大事にされているなぁ。世の中にはもっと大変な子どもたちがいるんだから、こんなんで生きるのしんどいとか思っちゃだめだな」なんて考えていました。

また、「好奇心が大事」と感じられたのは、親からのコミュニケーションです。
私は、両親祖父母が教師という家庭で育ちました。教師はとても博識です。そして子どもに教えることが大好き。「これ何?これは何で?」と聞くと、ちゃんと答えてくれたり、一緒に考えてくれた記憶があります。
さらには、「どうして空が青いか知ってる?」「この虫はなんでしょう?」「この葉っぱは食べられるんだよ!」などなど、家のなかの会話はいつもクイズ大会のようでした。
裁縫が得意だった母親は私に色々な小物を作ってくれ、「無いものは作ればいいんだ!」と、創意工夫の力も身に付きました。

「できなかったことができた!」「知らないことが分かった!」という好奇心は、私にとっての生きる力となりました。

原体験②学生との面接で感じた幼少期の大切さ

「無いものは作ればいいんだ!」のマインドのまま学生生活を過ごし、就職活動をするときには「世の中にまだない価値あるサービスを創りたい!」の一心でサイバーエージェントに入社しました。
冒頭に書いた通り、たくさんのチャンスをいただき、挑戦することの楽しさ、本気で取り組むことのカッコよさを体感しました。また、マネジメント経験を通じて、人を育てることに非常にやりがいを感じるようになりました。
「若い人がもっと夢や目標を持てるような世の中にしたい」ということを周囲に言い始めていたら、「道村さんがやりたいのは『教育』なんですね」と言われてハッとしました。
そうか、私は「教育」がやりたいんだ。

人事本部に配属された際のメインミッションが新卒採用でした。
就職活動中の学生たちと多く会話していると、同じような学歴の学生でも、なんとなく時期が来たから就活をしている学生と、自分の意思を持って就活をしている学生の違いを感じるようになりました。
面接で「なぜ?」を繰り返して聞いていくと、彼らの原体験に行きつきます。すると、やはり幼少期にいい大人に出会っていたり、いい経験をしている。
私のなかで「教育」から「幼少期の教育」というキーワードへさらに絞り込まれていきました。

この原体験①と②が重なった時に、「子ども向けの好奇心育成がしたい!」と強く思うようになりました。

転職ではなく起業を選んだ理由

この思いが大きくなっていた20代後半。

「教育」に興味を持ったのはもやは血筋かもしれない。でも、学校の先生になったら、好奇心を育めるのは自分のクラスの生徒数×勤続年数に限られてしまっただろうな。
一方で、私が仕事しているインターネット業界はどうだろう?提供できる子どもの数は無限大だ。学校の先生を目指さずにインターネット業界に就職したのは必然だったのかもしれない。
教員の家庭で育ち、現場教育の重要性は重々理解している。でも、インターネット業界で働いてきたからこそオンラインの可能性も見いだせる。

そして、今の「GLOBAL CROWN」のサービス構想が思い浮かんだ時に、「え、これ誰かがやらないと…子ども向けのオンライン教育は私にしかできない…!!」

いい意味での勘違いだったかもしれないですが、これが私の人生をかけた使命になりました。

ハグカムの創業時のビジョンは、子どもの「できた!」を育む。でした。(今は新しくなりました!

社名は当時のビジョンの後にできました。
「育む」を語源に、親が子どもを抱きしめる愛情を表す「Hug」、「Come」には直訳すると「来る」が一般的ですが、「目的に向かう、到達する」という意味があり、この二つを掛け合わせたのがハグカムです。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。
子ども向け教育、好奇心育成、これらをオンラインで新しい価値として世に出していきたい方、ぜひ一緒に働きましょう!

株式会社ハグカムでは一緒に働く仲間を募集しています
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