音響楽器「シンギング・リン」って何？誕生秘話、もたらす効果、その先に描く未来とは

Sion Inc.では、音響楽器シンギング・リンの製造・販売を行っています。他にはないこの楽器がたくさんの方々に愛され受け入れられているのは、圧倒的なその効果。

今回の記事では、シンギング・リンの誕生秘話から製品の特徴、そこに紐付く効果、これから目指す未来について解説します。

シンギング・リンの誕生、そして現在まで

シンギング・リンの誕生

シンギング・リン誕生のきっかけ。それは、Sion Inc.代表の和の原体験がきっかけです。渡米、娘の闘病生活、その先には自身の免疫不全の病気。これらの経験を経て、病気になってから治療するのではなく、病気になる前からきちんとケアしていくことが大切なのだと考えたのです。例えるなら、虫歯になる前に毎日歯磨きをするように、未病状態での日頃のケアをいかにするのか。

その中で着目したのが「音」。人間が持つ五感の中でも、命に一番密接していると言われる聴覚にスポットをあて、商品開発をスタートしました。和の経験をもとに構想を練り、そこからさまざまな技術を探し、形にするまでに2年。長い年月をかけてシンギング・リンは誕生しました。

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シンギング・リンの歩み

完成当初は、周囲の方々にシンギング・リンを紹介することから始まりました。実際に音を鳴らすと、その美しい音色に驚いてくださる方がほとんど。それから徐々に口コミで広がり、著名人などにも利用されるようになっていきました。

あわせて、セミナー等を通してシンギング・リンを広める活動も実施。セミナー参加者もまた、シンギング・リンの音色や効果に驚き、新たな口コミとしてさらに広がっていく。そんな好循環で、だんだんとシンギング・リンを知る人や私たちの仲間の輪が広がっていきました。

また、開発当初から専門家にも評価いただいていたシンギング・リン。時を経て学術研究が充実してきたことに比例して、年々シェアの拡大を見せています。

そうして20年経った現在、販売個数は3000個を突破。シンギング・リンは、ひとつにつき約3ヶ月もの期間をかけて職人の手作りにより製造されています。そのため多くの方の手元に届けるのには時間を要します。現在も約100人ほどが購入待ちの状態にあり、シンギング・リンへの需要が伺えるポイントです。

最近では、シンギング・リン活用方法の普及も進んでおり、シンギング・リンを用いて施術を行う「音響セラピスト」という新たな仕事も生まれています。

シンギング・リンの特徴

製品的な特徴

シンギング・リンは、日本の伝統工芸技術と現代技術をかけあわせた製法で、一つひとつ丁寧に製造されています。徹底的なこだわりを貫き、生型鋳造、 金胎漆、調音など多くの職人の手作業を経て、約3ヶ月の工程でようやく完成。極めて精度の高い音響楽器です。

▼詳しい製造工程は、以下よりご覧ください！

シンギング・リンの種類

＜宇宙と大地＞ 
シンギング・リンには、大きな「宇宙」と小さな「大地」の2つのサイズがあります。宇宙は、大きいぶん強いパワーを持つ重低音が響き、頭に被ったり足を入れたりもできます。大地は美しい高音を奏で、持ち運びにも便利。宇宙と大地を一緒に奏でることで、複数の低周波から高周波までの倍音が響きます。

＜漆黒と瑠璃＞
二種類の色にも、それぞれ特徴があります。「シンギング・リン漆黒」は、銅とクリスタル（ケイ素）を主体とする特別な合金に漆加工を施した、日本の伝統技術による芸術作品。高純度で極めて薄い皮膜の漆が酸化等による劣化から保護し、数世代にわたり壊れず錆びません。

シンギング・リン漆黒の漆にラピスラズリと真珠パウダーを配合し、世界初の瑠璃色を実現したのが「シンギング・リン瑠璃」です。現在、金胎漆技法で瑠璃色を実現できる職人は世界に1人だけと高度な技術が求められる製品になります。

▼詳しくは、以下よりご覧ください

音の特徴

シンギング・リンを語るうえで外せないのが、その音の特徴と効果です。複数の周波数かつ低周波から高周波まで途切れることのない自然倍音で、f分の1の揺らぎを含む音を奏でることができるのがシンギング・リン。ここからは、音の特徴をより詳しくご説明します。

◼︎複数の周波数
人間にとっての癒しの音の条件の1つが、「複数の周波数」です。複数の周波数とは例えるなら、パイプオルガンのような音。教会やコンサートなど、特別な場面で耳にすることがほとんどでしょう。シンギング・リンが奏でる音色には、この複数の周波数が含まれているため、癒しの効果をもたらし、心身のバランスを調えることに役立ちます。

◼︎低周波から高周波まで
人間の耳に届く音は、20,000ヘルツまでと言われていますが、実は聞こえない音も体に影響を与えることが研究で示されています。しかし、普段私たちが耳にしているデジタル音源などにおいて、直接聞こえない周波数は圧縮され、本来の音の情報が削がれた状態となっていることが一般的です。

それに対して、シンギング・リンの音は、可聴域を超えた低周波から高周波まで幅広い倍音を含み、音が途切れることなく響くのが特徴。これにより、体内の水分や細胞に振動が伝わり、エネルギーバランスを調えることが期待されます。

◼︎自然倍音
音階には、「純正律」と「平均律」の2種類があります。平均律は人間が作り出した音階で、楽器の演奏や音楽制作に適していますが、自然界の音とは異なります。一方、純正律は自然の物理現象に基づいており、小鳥のさえずりや波の音など、私たちが「心地よい」と感じる音の多くがこの音階に含まれています。

シンギング・リンは、この純正律に基づいた自然倍音を奏でることができる楽器です。すなわち、シンギング・リンの音は、私たちが本来必要としている「自然の音」そのもの。自然の音を心身に取り入れることで私たちはそこに同調し、心身のズレが治っていくことが明らかになっています。

◼︎f分の1の揺らぎ
自然界は、ごくわずかに揺らぎ続けています。私たちが心地よく感じる自然の音には、この「f分の1の揺らぎ」が含まれているのです。この揺らぎを機械で作り出すことは難しく、再現しようとしても不自然な揺らぎになってしまいますが、シンギング・リンの場合、先述した自然倍音の力で、その揺らぎが自然と発生させることができます。

◼︎同調化現象を引き起こす
私たちの心や体のエネルギーは、本来、調和の取れた状態で共鳴しながら巡っていますが、日々のストレスや環境の影響で、そのバランスが崩れることがあります。そして、わずかなズレが積み重なると、疲労や不調として現れるのです。シンギング・リンの音は、先述した4つの特徴を持っているため、その音を浴びることで微細なエネルギーの乱れが修正され、調っていきます。これが、シンギング・リンがもたらす「同調化現象」です。

シンギング・リンの効果と社会貢献性

シンギング・リンの効果

シンギング・リンには、ストレス軽減やリラックスの効果があると言われています。

慶應義塾⼤学の満倉靖恵教授と電通サイエンスジャムによる脳波測定によると、シンギング・リンを通して81％の被験者にストレスの減少傾向があったと分かりました。

また、神戸大学農学部大学院のツェンコヴァ・ルミアナ教授の研究によると、シンギング・リンを利用した被験者の体内の水は、演奏開始３分後に活性し始め、５分後に大きく活性化しました。これにより、シンギング・リンの音響は身体の細胞に働きかける効果があると分かったのです。

このように、シンギング・リンはさまざまな学術研究を通してもその効果が証明されています。詳しくは、以下の記事をあわせてご覧ください。

利用者の声・変化

このような効果のもと、実際にシンギング・リンを手に取っていただいた方からは喜びのお声が届いています。

身体の状態が良くなったという声、また睡眠の質向上やマインドフルネスの加速など、その効果は幅広くさまざま。シンギング・リンの音に触れることで、本来あるべき自然の状態へと戻り、心身の不具合が改善されていくようなイメージです。

現在は、リゾート施設への導入や予防医療としての活用など、様々な業界とのコラボレーションを推進し、シンギング・リンの可能性をより多くの人々に届けられるよう取り組んでいます。

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シンギング・リンの可能性

シンギング・リンを日本だけでなく海外にも普及していくこと。そして、個人の利用だけではなく施設や企業などでも導入いただけるよう普及を進めていくことが、私たちが今描いている未来の方向性です。

代表の和は海外生活を通じて、言葉は通じなくとも音を通して伝わるもの、つながれるものがあると確かに感じたと言います。言語や人種、年齢を越えて、シンギング・リンの音を聞くことで、もっと世界はひとつになれると確信したのです。

だから、より広く、多くの方のもとへシンギング・リンを届けたい。

海を越えて、そして個人だけではなく学校や病院、施設など、どこでもシンギング・リンがあることが当たり前で、みんなが等しくこの楽器の恩恵を受けられるように。そんな社会が実現すれば、より幸せを生む世界へつながっていくのではないかと考えています。そんな未来と可能性を見据え、私たちは今後もシンギング・リンを多くの方へ届けていきます！