研究データ | Sion Inc. 株式会社
2021年11月、シンギング・リンの音響が水にどのような影響を与えているか、ゆの里アクアフォトミクスラボとの学術実験が行なわれました。体内細胞水の個別実験は12名、グループ実験は35名、さらに流水実験なども行なわれました。 アクアフォトミクスは、2005年より神戸大学農学部大学院の ...
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「 人・モノ・場所を調えて、共振共鳴が起きる世界を創ります。」を理念に掲げるSion Inc.。音響楽器シンギング・リンの製造・販売や音響療法の構築などで事業を展開しています。
今回は代表の和 真音(かず しおん)にインタビュー。創業までの道のり、創業への想い、事業を通して大切にしていることを伺いました。
和 真音(かず しおん)
一般社団法人シンギング・リン協会代表理事、一般社団法人国際個別化医療学会評議員。静岡大学大学院、上智大学カウンセリング研究所卒業、教育学修士。心理カウンセラー、カラー&イメージコンサルタントとして活躍後、2004年12月に、究極の倍音を奏でる音響楽器『シンギング・リン®』を開発。オリジナルの音響療法も構築し、国内外でのセラピスト・パフォーマーの育成に尽力している。
大学では教育学部へ、その後は大学院へ進学し教育心理学を学びました。当時は大学院へ行く女性は少なかったのですが、教育者だった両親の影響で「教育の現状をもっと良くしたい」と進学を決めたんです。
大学院卒業後は大学関係の講師や助手として研究をしながら、心理カウンセラーとしても働いていました。しかし当時の日本では、臨床心理士や心理カウンセラーがまだメジャーではなくて。もっと心の問題とも向き合っていかなくてはと思い、再び大学院へ通いカウンセリングの勉強をした時期もありました。
しかし、現実ではカウンセリングの効果を持続することが難しかったんです。当時は1人30分程度しかカウンセリングの時間が取れず、一時的に回復はしても時間が経つとまた元の状態に戻ってしまうんですよね。そんな状況に限界を感じ、無力感を覚えていました。そんなとき、夫の海外赴任が決まり、2歳の息子を連れて3人でロサンゼルスへ渡りました。
アメリカでは、今の価値観につながるような経験をたくさんしました。
渡米から1年経った頃に娘を出産したのですが、生後3ヶ月で病を患ってしまって。目の上に腫瘍ができ、瞼に青黒いこぶがある状態で6年間の闘病生活を送ったんです。闘病の過酷さ、西洋医学(いわゆる現代医学)の限界性、いろいろなことを身をもって感じました。また身体だけでなく、心の問題にも向き合わなければならない日々でした。見た目だけで差別や虐待の疑いなどをかけられたこともあり、苦しい思いをしましたね。
なんとか娘を助けたいという想いから、西洋医学以外のあらゆる方法を勉強しました。そんな中で知ったんです。私たちは食べ物や薬だけではなく、色や音など色々なものからもエネルギーを受け取っているのだと。西洋医学のような世の中の“当たり前”がすべてではなく、常識とされていること以外にもアイデアや可能性があると気づきました。
はい。そこではアメリカ同時多発テロ(9.11)を家族で被災して。9.11から半年間はアメリカに滞在していたのですが、本当に生きた心地がしなかったですね。安心して外に出ることもままならない環境、人種差別が当たり前にある世界ーー子どもたちの明るい未来を想像できず、無力感に苛まれました。
悲惨な現実の中で「自分には何ができるのだろう?」「子どもたちが、みんなが幸せになるにはどうすればいいのだろう?」そんなことを考える日々でした。自分だけではなく「みんなが、世界が幸せになるには?」と考えるようになったのは、このときの経験がきっかけだったのかもしれません。その後、夫の帰国辞令が出て8年間のアメリカ生活を終えました。
そうですね。しかし、その後も試練は続いて……。帰国後、次は私が免疫不全の病気にかかってしまったんです。西洋医学での治療を試みましたが、回復に向かわないどころか、身体への負荷が大きく、衰弱死の一歩手前まで状態が悪くなってしまいました。
娘の闘病生活の経験もあり、薬をすべて辞めることにしました。思い切って、自然治癒力に身を委ねることにしたんです。また、死と隣り合わせの現実を経験して、ここでも改めて「私がしたいこと、できることは何だろう」と真剣に向き合って。そこで私は、残りの人生を世の中の調和や平和に捧げていきたいと強く思いました。
振り返ると、そうだったと思います。それからは自分の力で1歩ずつ這い上がっていき、同時に世の中の調和や平和のために何ができるかを模索していきました。免疫不全も、最終的には自然治癒力で回復できました。
先ほどの話と少し重複しますが、娘や自身の闘病経験から、食べ物や薬だけではなく、それ以外のもの、特に色や音といった周波数で成っているものからもエネルギーを得られることを知ったのがきっかけのひとつです。まだまだ浸透していない色や音の力を多くの人に届けることで、自分自身を調えられる人を増やしていこうと考えました。
「音で調える」をより手軽に、誰もができる世界を作るために、楽器を作ろうと考えたんです。楽器があれば、遠くに足を運ばなくても、一人でも調和を取ることができる。音で調和を生み出すための方法は色々ありますが、そういった理由から楽器を使うことにしました。
まずは、「シンギング・リン」という楽器の製造・販売を行っています。また販売だけではなく、シンギング・リンをどう活用すれば良いかをレクチャーするためのスクールビジネスを行っています。これまではBtoCがほとんどでしたが、数年前からはBtoBも増えてきました。それに伴って、どのような施設にシンギング・リンを展開していくのがベストかを模索しているところです。
同時に学術研究も行っています。構想だけで結果を出すのではなく、学術的に効果が得られているのかを大学で検証・研究しています。
また、実は音だけでなく色の事業もしているんです。カラー&イメージコンサルタントとしてオリジナルで蓄積したノウハウをもとに、個人や企業の研修を請け負っています。現在は音の事業に力を入れていますが、ゆくゆくはこちらもまた展開していきたいですね。
さまざまな効果が見受けられますが、そのひとつにストレス度の減少があげられます。感性アナライザを用いて被験者110⼈にシンギング・リンの施術前後の変化を⽐較しました。すると、沈静度の平均値は13.7%上昇(瞑想1ヶ⽉で5〜8%)し、ストレス度の平均値 は11%減少(最⼤40%減少)。79%の被験者に沈静度の増幅傾向があり、81%の被験者にストレスの減少傾向がありました。これにより、リンが奏でる音を聴いて⼼が穏やかになることが証明されたと言えます。
また、脳の視床下部と脳幹の⾎流量を増⼤させて自律神経を調えるなど、体に変化をもたらすことも分かっています。以前、VOICEアナライザーによるシンギング・リンの⾳の周波数測定を⾏いました。注目したいのは、すべての周波数にわたってまんべんなく⾳が出ているということです。また1995年に⽂部省と京都⼤学が合同研究を⾏い、「⾼周波と低周波を豊富に含む⾳楽が、視床下部と脳幹の⾎流量を増⼤させる」という結果を、第4回神経科学国際⼤会でも発表しているんです。
そうなんです。音で自分自身を調えることで、不調の原因を取り除くようなイメージです。身近なところでは、不眠症や便秘などの体調不良解消、新陳代謝が良くなるなどの効果も得られるんですよ。
歯磨きが当たり前になったことで、虫歯の数は減ったはず。同じように、シンギング・リンを広めて「調える」習慣を当たり前にすることで、みんなが健康な社会を作っていきたいんです。
Sion Inc.では「人・モノ・場所を調えて、共振共鳴が起きる世界を創る。」というビジョンを掲げています。先ほどお伝えしたことから、音が共振共鳴することで人・モノ・場所が調い、それが世の中の幸せにつながればという想いでいます。音響療法という手段を用いて、世界中を幸せにしていきたいんです。
ビジョンを実現していく過程には、必ず関わる人たちからの感謝があります。実際に、Sion Inc.には多くの感謝の声が届き、それを受けたメンバーも幸せな気持ちになる。そして、素敵な出会いにより感謝できているんです。だからこそ、「感謝の共振共鳴」が結果的にビジョンにつながっていくと考えています。
自分のことも癒しながら、みんなも良くなっていくことに喜びを感じられるといいなと思うんですよね。だから、仕事もプライベートもどちらも大切だと考えていて、Sion Inc.で働くメンバーにもそうであってほしいと思っています。
メンバーには有給を忘れずに取ってもらうように声かけをしたり、生活とのバランスを取りながら仕事ができるような環境作りを意識しています。もちろん、とにかく自由に自分だけの都合で勝手に調整することはいけませんが、ちゃんとした理由があれば働きやすいように勤務時間を柔軟に変えてもらうこともできるようにしています。
ある程度の創業期を終え、これからは今まで培ってきたものをどうやって発展させていくかを考えるフェーズに入っていきます。これからは、その過程を分かち合っていけることが喜びになっていくのではないかと思っています。
これからは、BtoBの展開にさらに力を入れていきたいです。リゾート、介護、教育など施設の候補はたくさんあると思います。さまざまな場所に展開して、その活用法をどう広めていくのかの施策をこれからさらに考えていきたいですね。
海外展開も同じく力を入れていきます。今視野に入れているところだと、アメリカやフランスなどですね。現地にセラピストを誕生させて、日本のサロンと同じようにシンギング・リンを広めていけるような存在を作っていきたいです。また、2026年にモナコで開催されるJapan Festivalでの出展も予定しています。
これらを実現していくには、会社としてさらにパワーと時間が必要になってきます。新たな仲間も増やしたいですし、SNS対策も強化していきたい。
また、現在も取り組んでいるところではありますが、さらに業務効率化にも取り組みたいです。システムやツールを導入して、より働きやすい環境を作っていければと思っています。
創業期から発展期の境目にいる今、一緒にその時期を経験しながら成長していけるところが面白いのではないかと思います。
まだ未開拓の領域で、尚且つ今伸びている最中の事業に入り込んで一緒に活動できる経験はなかなかないのではないでしょうか。実際に、シンギング・リンは現在6ヶ月待ち。そんな今の時期だからこそ、ただ仕事をこなすだけではなくていろいろな創意工夫もできますよね。
「日本から世界へ向けて素晴らしい情報を発信したい」「世の中が調和や平和に向かうことに貢献したい」という想いがある方と一緒に働けると嬉しいです。
私は「“六方”よし」を自分に掲げているんです。六方とは、自分、相手、家族、仲間、地球、宇宙。つまり、ひとつが良ければいいのではなく、全部が良い方向に向く行動を目指していきたいと考えていて。自分だけ、相手だけでなく、みんなで良い生き方を目指したいなと思っています。そんな感覚に共感していただける方と出会えれば嬉しいです。