「勝手に立ち上げた企画が成功」「未経験なのに『天職だ』と信じTCAに“殴り込み”」山より高い行動力、コピーライター・プランナー 奥山光子
ここで発信していくのは、GOメンバーのポートフォリオ。
コーポレートサイトだけでは伝えきれないメンバーたちのカラーや強みについて、できるだけくわしくお伝えしてまいります。
The Breakthrough Stories第20回は、コピーライター・プランナーの奥山光子(おくやまみつこ)。
新卒で楽天株式会社に入社し、サービス改善やマーケターを経験。GOが事業展開する教育プログラム「THE CREATIVE ACADEMY」の超実践コースを経て、2022年8月にGOへ参画しました。
若手コピーライターとしてメディアに 露出するなど、GOの期待を背負う奥山。持ち前の実行力でキャリアを切り開いてきた奥山の「過去」と「今」について聞いてみました。
奥山光子(おくやまみつこ)
2016年楽天株式会社に入社。楽天市場の編成部に所属し、企画の立ち上げや改善に従事。その後同サービスアプリのマーケターを経験。ユーザーの声を元にしたコンテンツ制作を得意とし、楽天社内表彰制度にて「顧客満足度部門」の最優秀賞を二度受賞。GOが事業展開する教育プログラム「THE CREATIVE ACADEMY」の超実践コースを経て、2022年8月、GOにジョイン
「天職だ!」カフェで出会った一冊の衝撃
——GOに入社するまでの経歴について教えてください!
2016年に新卒で楽天に入社しました。学生時代、UXコンサルティング会社のBe-bitでインターンをしていたこともあり、「楽天市場」のUI・UXを扱うCWD(Creative Web Design)という部署に配属されました。
そこから6年間、Webディレクター・UXデザイナーとしてコンテンツ制作をしたり、「楽天市場」アプリのマーケターをしたり。川上から川下まで一通り経験した5年目のタイミングで、これからは決められたものを作る制作というよりも、課題解決をするために創り出すクリエイティブを極めていきたいなと思うようになりました。
新卒一年目、会社のハロウィンデーにて。楽天はイベントごとが多く楽しい会社でした
楽天がFCバルセロナの協賛企業になった際にスペインのスタジアムに行きました!
そんな頃、たまたま入ったカフェにあった本がきっかけで、クリエイティブディレクターという職業があることを知ったんです。自分の目指すべき道はここだと思い、その2ヶ月後の2021年10月から、GOが運営する教育プログラム「THE CREATIVE ACADEMY」の超実践コースで学び、気づいたら今に至ります。
現在はGOでプロモーションからブランディングまで幅広く担当。最近は、鶴見さん(GO 提携クリエイター)の下で企業やサービスのブランディングを勉強させていただくことが多いです。
——思い立ってからが早い、すごい行動力ですね。転職のきっかけになった本とは、どのようなものだったのでしょうか。
『デザインノート NO.63』です。高知で活躍されているデザイナーの方の記事に衝撃を受けました。今までまったく日の目を浴びていなかった地方に眠る商品を、デザインやネーミングの力でブランド化し、大ヒット商品にする。世にいいものを広めながら、誰かの生業を守る。こんな仕事ってあるんだと思いました。そこから「クリエイティブディレクターが自分の天職だ!」と意気込んでみたものの、当時私は広告業界外にいて、完全に未経験。「THE CREATIVE ACADEMY」はまさに殴り込みに行くような気持ちで受講したんです。結果、大きく人生が変わりました。
勝手にプロジェクトを立ち上げ成功
——これまで担当した仕事の中で、ターニングポイントになったと思うものはありますか?
新卒2年目に担当した、「楽天ふるさと納税」の初心者向けUX改善プロジェクトです。何もしなくても伸びているサービスだったので、特に誰にも頼まれてはいなかったのですが、調べるほどに、ふるさと納税を初めてする方に向けた工夫がもっと必要だと思い、勝手にプロジェクトを立ち上げました。
ユーザーヒアリングをもとにサイトを改善した結果、コンバージョンレートをはじめとするあらゆる指標が上がり、サービスは大きく成長。ちゃんとツボを押さえてモノを作れば、目に見える成果になって返ってくるんだと実感した仕事です。
——そうした活躍が評価され、奥山さんは楽天の社内表彰制度で「顧客満足度部門」の最優秀賞を二度受賞されているとか。
こういったプロジェクトに積極的に手を上げていくうちに段々と得意領域になっていき、仕事が集まってくるようになりました。何もできない若者に、惜しげもなくチャンスをくださった当時の上司やフォローしてくれた周りの同僚の方々には今でも頭が上がりません……。
——GOに入社してからのベストワークを教えてください!
若者にもっと政治に興味を持ってもらうことを目的として作った、「じみんとーまがじん」という冊子です。
若者が政治に興味がないのは、日本のリーダーが皆歳をとっているからでは?という仮説から、自民党青年局の活動テーマを策定するところから始めました。新しい活動テーマを「GX(Generation Transformation=日本のリーダーの若返り)」にし、このコンセプトの第一歩として冊子を作りあげていきました。
財政の論争をNetflixドラマのあらすじのようにしたり、政治家の方が丸山ゴンザレスさんに外交安全保障についてインタビューしにいったり。ただパンフレットを作って終わりではなく、ターゲットに本当に届くか、動くかを突き詰めて作り上げたGOらしい案件だったなと思います。私はコピーライターとして参加しましたが、キャリア開始3ヶ月で自民党の冊子のステートメントを書くことになるなんて思わなかったのでそれも思い出深い経験でした。
悔しい気持ちも、人生のエンタメ
——ここからは奥山さんのキャラクターについて質問です。GOではよく、どんな人だと言われますか?
「インサイト(消費者の購買行動における動機)をよく見つけてくるね」と言われます。これからもねちっこく人や社会を見ていこうと思います。
——GOで「これは負けない!」と思うスキルは何ですか?
なんでも面白がれること。面白がれる角度を見つけること。
——“マイベスト”なコンテンツを3つ、教えてください!
①『デザインノート NO.63』(本)
冒頭でも話した、クリエイティブディレクターという職業に出会い、目指すきっかけになった本です。あの日、カフェでこの本に出会っていなければ今の私はいないということで、マイベストオブベストコンテンツ。
②『ハッピー・マニア』(漫画)
暴走機関車のような女カヨコがドタバタ駆け回るラブコメディー。この漫画に限らず安野モヨコさんの描く人間味のあるキャラクターが大好きです。『ハッピー・マニア』の15年後を描いた『続・ハッピーマニア』(連載中)も身悶えながら読んでいます。
③『ライフ・イズ・ビューティフル』(映画)
ナチス・ドイツの強制収監所に送られたユダヤ人の親子。父は幼い息子の心をまもるために収容所生活をゲームだという嘘をつく。コピーライターとして言葉というものに敏感になってから、改めて映画を観返した際にこのタイトルの美しさに気づき、涙が止まらなくなりました。
——今すぐ平日に3連休をとれるとしたら、何をしますか?
バックパックを背負って、トレッキングキャンプに行きます。東京のど真ん中で働いていると、常に自然が恋しくなります!
尾瀬でトレッキングキャンプをした時の写真。10kgの荷物を背負い、2日間で往復20km歩きました!
——最後に、GOのミッションは「変化と挑戦」です。奥山さんにとっての「変化と挑戦」とは?
今、絶賛「変化と挑戦」中です。未経験からコピーライターになってもうすぐ一年が経とうとしていますが、毎日力不足を感じ、悔しい思いをしています。でも、それ以上に充実しているので、これも成長痛で、人生のエンタメだと楽しみながら頑張っていこうと思います!