世田谷のごみ収集業から、成り上がり!?人生は横乗りスタイル。ゼネラルマネージャー ・ビジネスプロデューサー 岩本州司
ここで発信していくのは、GOメンバーのポートフォリオ。
コーポレートサイトだけでは伝えきれないメンバーたちのカラーや強みについて、できるだけくわしくお伝えしてまいります。
The Breakthrough Stories第11回は、ゼネラルマネージャー・ビジネスプロデューサーの岩本州司(いわもとしゅうじ)。
キャリアのスタートはまさかの「世田谷区のごみ収集業」だったという岩本。そこからどんな経緯でGOにやってきたのでしょうか……?
休みの日はたいていサーフィンかスノーボードをしているという岩本の、The Breakthrough Storiesを聞いてきました。
岩本州司(いわもとしゅうじ)
2018年10月GOにジョイン。前職では、インターネット広告代理店のSepteniに所属。27歳でマネージャーに昇進し、クリエイティブ、マーケティング、新規事業開発、グローバルビジネスを担当。2016年からは中国支社の立ち上げのため北京に取締役として駐在。海外広告代理事業の営業とクリエイティブの責任者として海外ビジネスの成長を牽引。前職で身に付けたデータとクリエイティブで企業成長にコミットするスタイルを武器に、GOでは企業のあらゆる課題に向き合う。ベストなチーム組成のもと、プロジェクトの全体を統括し、ローンチからその後の運用フェーズまでトータルでサポート。企業の事業価値&利益向上に貢献することを常に考えるビジネスプロデューサー。平日はクライアントに向き合い、週末はSurfingとSnowsurfに向き合う。見出し画像はサーフィンの名所、インドネシア・チマジャ島でのライディング。
キャリアのスタートは世田谷区のごみ収集業
——GOに入社する前のお話を聞きたいのですが、就職活動をしなかったそうですね?
そうなんです。大学生の頃は渋谷のClub Asiaで働きながら、音楽レーベル活動、イベントオーガナイズ、DJなどをやっていたので自分が就活して企業に就職するイメージがあんまり湧かなくて。卒業後は、DJ友達が働いてた世田谷区のごみ収集業で生計を立ててました。
——ごみ収集業!? そこからなぜ、広告の業界に行こうと思ったんですか?
意外に思われるかもしれませんが、僕はべつに広告が好きでこの業界にいるんじゃないんですよ。今やっている領域や分野で言うとたしかにブランディングワーク、プロモーションワークだったりするんですけど、基本的にはクライアントが困ってることを解決して、喜ばれることが好きなだけなんです。そのためであれば、特に手段は問いません。
今の仕事のスタイルには、20代で音楽に夢中になっていた時の経験が影響しているかもしれません。DJの場合は与えられた時間内でお客さんをどう魅了するかを考えていたし、イベントオーガナイズも、オープニングからクローズまで誰にどんなパフォーマンスをしてもらい、お客さんにどう気持ち良くなってほしいかを考えていました。広告業界にたどり着いたのは、本当にたまたまですね。漫画『スラムダンク』で、主人公・桜木花道のライバルでもあったスター選手・流川楓が湘北高校に入ったのも、たまたま「家から近かったから」と話す場面がありますが、そんな感じです。
——「そこに広告業界があったから」ということですね。どのように広告の道へ進んでいったのでしょう?
ごみ収集時代、バイク(SR400)を買うために貯めていた40万円をデザインスクールに使い、IllustratorやPhotoshop、HTMLなどの基礎を学びました。その後、2006年に友人が働いていたSepteniにアルバイトでクリエイティブスタッフとして入社。当時は同年齢と比べて1年遅れで入社した形になったので、「この差をなんとか埋めて、正社員より上に行ってやる!」という気持ちで働いていました。
——具体的には、どんなことをしていたんですか?
とにかく自分ができる幅を広げようとしていました。DJと同じで、自分にしかできない領域やスタイルを作ろうと、もうがむしゃらに働いてましたね。最初はバナー制作部隊だったんですけど、その後は効果の出るLPを作る仕事、当時Septeniの子会社だった、CM制作会社であるTYO系列の会社に出向し、Septeniとの連携を作る仕事など、徐々に任されることが大きくなっていって。
その後はマーケティング視点やデータ分析を駆使して、効果の出るサイトを作る仕事やCRMなどをやるようになりました。その成果が認められてか、アルバイトスタッフで入社後、1年半で正社員に。結果的にSepteni社内でベストクリエイター賞を受賞し、27歳でマネージャーに昇進しました。
——1年半! マネージャーになってからの業務はどんなことを?
クリエイティブ、マーケティング、新規事業開発、グローバルビジネスを担当しました。2016年からは、中国支社の立ち上げのため北京に取締役として駐在していたこともあります。海外広告代理事業の営業をしたり、クリエイティブの責任者をしたり……。海外ビジネスの成長に貢献しました。貯めていた40万円をバイクに使ってたら今の人生を送ってなかったでしょうね。
——GOへの入社はなぜ?
「そろそろ新たなチャレンジをしたいな」と思っていた時に、当時のメンバーから誘ってもらったことがきっかけです。
——これまでに、ターニングポイントとなった仕事はありますか?
前職のSepteni時代に任された、中国(北京)支社の垂直立ち上げです。
中国の商習慣も分からないまま飛び込み、現地の組織体制も作りながらの立ち上げでしたが初年度で売上12億円、利益2億円を達成して年間MVPを取りました。
中国では、アプリ市場の営業をしていました。Septeniはインターネット広告を生業としている会社なので、当時日本でも勢いがあったアプリ市場(中国のアプリ会社で日本に進出したい会社)にターゲットを絞って営業。1つ1つのクライアントに向き合ってクライアントが満足する結果を出していくと、クライアントがクライアントを紹介してくれて……。
「日本市場に参入したいのであれば、Septeniに相談するといいよ」みたいな感じで、クライアントの中で口コミが広がったようです。おかげでクライアントも増やしていくことができました。
もう1つ、当時の中国クライアントはインターネット広告で成果が出た後、日本でのマスプロモーションを検討していたんです。だけど、どこに相談したらいいか分からない。日本の広告業界における商習慣も分からない。そこがチャンスだと思い、当時電通で働いていた友人と一緒にタッグを組むことになりました。Septeniがまだ電通グループに入っていなかった時代です。
担当したのは、デジタルからマスまで一気通貫した統合コミュニケーション。結果的に、クライアントのアプリ売上を世界ランキング6位まで上昇させることができました。
SEPTENI Global時代の同僚の一部と。岩本さんは前列の中央
——GOでは今、どんなことをやってますか?
メイン事業である、クリエイティブパートナー事業のBusiness Producer(ビジネスプロデューサー)。今はその責任者をしています。会社で設定した目標値に対して、社員をどう巻き込み、計画性を持ってどう達成していくか。そんなことを常に考えていますね。
プレイングマネージャーなので、自分自身もクライアントワークに携わってます。
——GOでの「これはうまくできた!」と思う仕事はありますか?
難しいですね……。担当する全ての案件に本気で向き合っているので、1つは選べないです。強いて言えば、ソニーネットワークコミュニケーションズ様との案件です。企業ブランディング、ブランド浸透(インナー&アウター)、採用ブランディング、NURO光プロモーション支援、新規事業ブランディングなど多岐に渡って担当させていただいています。
——ちなみに、社内ではよくどんな人だと言われますか?
「黙っていると怖いけど、話せば怖くない。仕事は丁寧で真面目」って言われます。
——ここからはもっと岩本さんのキャラに近づける質問をしていきますね。社内で、「これだけは負けない」と思うスキルはなんですか?
仕事では、提供ソリューション、知識量の幅。プライベートでは、横乗りへの向き合い。平日がどれだけハードでも、週末はだいたいサーフィンかスノーサーフを楽しんでいます。
その人にしか出せないスタイルを追求している人に憧れます。
——“マイベスト”なコンテンツを3つ教えてください。
たったの3つ!? 選べません(笑)。あれもこれも出てきます……。
①ロード・オブ・ドッグタウン(映画版)とDOGTOWN & Z-BOYS(ドキュメンタリー版)
どっちか選べなかったので、2つ。どちらも1970年代の西海岸が舞台になっている作品です。West Coast hip hopの影響もありますが、この2本からの影響も大きい。この時代、この土地で生きた人にしか出せないスタイルがかっこいいと思いますね。
②DOWNCHILL Crew
ニセコを中心に活動する、サーフィン、スノーボード、スケートのスタイルマスター*軍団。「スタイルとはなにか?」ということをいつも考えさせられます。
*スタイルマスター……技術はもちろん、愛用しているボードやライフスタイルそのものが粋である人
③DJ Krush - Kemuri
世界に誇る日本のDJ Krushさんの名曲。1994年にリリースされた曲です。学生時代、メインストリームのHIPHOPとは違ったスタイルでDJをしていた時によくかけてましたね。
——平日に今すぐ3連休を取れるとしたら……やっぱり波に乗りますか?
そうですね。まずは低気圧がどこにあるかを確認します。その時の季節にもよりますが、だいたいは日本のどこかの海でサーフィンをしているか、冬の場合は雪山でスノーサーフをしているでしょう。
愛用しているサーフボード、NEWミッドレングスと
——人生でいちばん負けられない勝負はありましたか?
ある冬にバックカントリー*をした時は、雪山という大自然との勝負でした。バックカントリーは整備された人工的なゲレンデと違って、あたり一面真っ白でどこに道があるのかわからない自然の雪山を滑ります。自分の体力や実力、精神の強さ、気持ちのいいラインを滑れるか……。そういったこと全てが試される勝負でした。命懸けで滑るのでかなりヒリヒリしましたが、天候にも恵まれ、結果的には記憶に残る良いライディングになったと思います。
*バックカントリー……管理されていない区域でスキーやスノーボードを楽しむアクティビティ)
——GOのキーワードは「変化と挑戦」です。岩本さんにとっての「変化と挑戦」はなんですか?
ワクワクと不安が五分五分の状態。仕事における「変化と挑戦」は、答えが分からない課題に色んな角度から向き合い、付加価値をつけて解決すること。その結果、クライアントが成長することも大事な要素です。
プライベートではやっぱり、自分だけにしかできない「スタイル」を作り上げることですかね。