なにをやっているのか
私たち日本通運株式会社は、世界47ヶ国、733拠点のネットワークでお客様企業のグローバルロジスティクスをサポートする、世界最大級の総合物流企業です。
当社では、成長著しいD2C(Direct to customer)の領域において、Shopifyを始めとしたECプラットフォームとAPI連携を行い、お客様ビジネス拡大のための新たな価値を提供するSaas型の新事業「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション」のプロジェクトを昨年から立ち上げています。
DCXでは、ECプラットフォームとのAPI連携によるフルフィルメントのデジタル化を中心に、eコマース在庫とお客様店舗在庫の最適化、AIやロボットなどの技術力を持つベンチャー企業との協業、さらには世界各国の宅配サービスとの連携など、デジタルコマース領域における新たなロジスティクスの価値や社会課題の解決を、テクノロジーをとおして私たちから世界のお客様へ提供していきます。
なぜやるのか
「DCX」の管理画面の一部
データ分析やグローバルで利用できる多言語画面
■ 事業の目的
本プロジェクトは、変化が激しいD2C業界において、消費者とお客様企業に向けた新しい価値を提供しつつ、そこに存在する社会課題の解決に向けて、ロジスティクス業界の新しいSaaS型ソリューションを提供することを目指しています。
■ 事業の背景
近年、身の回りのデジタル環境の利便性が向上することで、消費者は様々なタッチポイントを活用し、オンラインとオフラインの境がない世界を自由に行き来できるようになりました。
これに合わせて企業側も、従来のECモールへの出店から、1人1人と繋がりながら直接販売のできる、D2C(Direct to Consumer)での自社販路の構築や、ブランドを広めるための新しい取り組みを進めるようになってきています。
また、従来は多大な費用や多くの時間が必要であったECサイトの構築も、最近ではShopifyなどのプラットフォーマーの拡大により、より安価で簡単に幅広い仕組みを利用できるようになりました。
このような中、受注から配達に至るロジスティクスについても、従来の単純な "モノを発送してお届けする" という枠組みを越えて、ブランドに対する消費者の満足度を高め、世界観に対する共感を広げていくためのタッチポイントとして、重要な役割を担うようになってきています。
しかしながら、古くからアナログ的な業務が主体であったロジスティクス業界において、現在、これらの新しい変化に対する仕組みや対応は十分とは言えません。
一方で、モノの流れの複雑化が増す中、これからの地球環境の未来に向けて、効率的なオペレーションによるエネルギーの省力化や、適性な在庫管理による商品や資源の有効利用など、デジタルコマース領域を取り巻く様々な社会課題についても対応していく必要があります。
そのため、このたび私たちは、Shopifyを中心としたプラットフォームとスムーズに連携でき、さらに店舗在庫の管理も可能なSass型のプロダクト「DCX(デジタルコマーストランスフォーメーション)」の新事業を立ち上げました。
DCXでは、"テクノロジーで、モノをつないで、未来につなげる " ことをビジョンに掲げ、
・ 消費者の満足度の向上
・ 企業ブランドの訴求
・ 将来の地球環境に対する社会課題の解決
を目指して、デジタルコマースの領域に向けたロジスティクスの新しい価値を提供していきます。
■ Saas型のロジスティクスソリューション「DCX」
AWS上にShopifyをはじめとしたECプラットフォームとAPI連携が可能なWebアプリ「DCX」を開発し、現在は、日本、アメリカ合衆国、カナダの3ヵ国に向けてサービスを提供しています。
加えて、南アジアやオセアニア地域についても導入の提案を進めており、今後は欧州エリアも加えた地球規模でのビジネス展開を図っていく予定です。
また「DCX」では、お客様企業がより柔軟に利用いただけるよう、次の2つのサービスを設けています。
① お客様自身が、自社でオペレーションを実施するための簡易な「クラウドサービス」
② 当社倉庫へ在庫管理を委託し、DCX上にて、当社ならではのノウハウを活かした機能と高度なオペレーションを提供する「アウトソーシングサービス」
さらに「アウトソーシングサービス」については、購入者の満足度の向上や企業ブランドの浸透に向けて、グローバルで蓄積されたデータを分析したり、テクノロジー企業と連携可能な仕組みを構築したりしながら、より高い満足度で利用いただける仕組みの提供を目指しています。
どうやっているのか
リラックスした雰囲気で作業ができるカフェエリア
全席フリーアドレスの開放的な執務エリア
日本通運株式会社と聞くと、「大企業で固そう・・」「昔ながらの社内の雰囲気・・・」といったイメージを持たれるかもしれません。しかしながら、ここ数年における働き方改革によって、次のようなオープンで自由な雰囲気の中で仕事ができるようになっています。
・ フリーアドレスを前提とした、個室や集中ブース、カフェエリアで作業ができる
・ テレワークを活用した、フレキシブル出勤による業務が可能
・ Tシャツやジーンズなど自由な服装での出社がOK
また、DCXチームは少人数での「プロジェクト体制」で進めていることからメンバー内の風通しがよく、早いスピードでビジネスを進めていくことができます。
加えて新しいことに対するチャレンジを推奨しているため、デジタルコマース領域における販売データやロジスティクスデータを分析しながら、あなたの意見をどんどん反映したプロダクトを開発することができます。
もちろんプロジェクト自体は少人数でありながらも、日本通運株式会社も含めた「NXグループ」は、世界で5万人を超える従業員を抱える規模の大きな組織。他社では経験できないグローバルレベルでのダイナミックな取り組みや、他の企業との提携を進めていくことも出来ます。
大きな企業ならではのリソースを使いながらも、スモールスタートしたばかりの新事業に自分の意見を取り入れながらチャレンジし、テクノロジーの力でビジネスをグロースさせる・・・そんな環境で、あなたの未来の可能性をもっと伸ばしてみませんか?