estie - シリーズAと巨大産業DXへの挑戦
estieは、 リアルで複雑な産業をデジタルに再構築し、顧客とともに未来を切り拓く ために存在する会社です。 創業から3年が経過し、チームは約30名、 グロービス・キャピタル・パートナーズ、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、グローバル・ブレインといったVCから14億円もの投資を預かり、事業を急拡大 しています。 ...
https://seriesa.estie.jp/
初めまして!株式会社estieでオペレーション(ビジネス)部門の責任者を担当している束原です。
estieは2022年1月、シリーズAラウンドで10億円の資金調達を行い発表致しました。私は今からちょうど1年半前のプレシリーズAラウンド(前回資金調達)のタイミングでestieに入社し、その後コーポレート部門の責任者からオペレーション部門の責任者に役割を移すという少し特殊な動きをしているのですが、入社時と今を比較すると、会社も僕自身が考えていることも全く別物だなと、遠い昔を思い返すような気持ちで節目のこの記事を書き始めています。
今回のシリーズAで投資家の皆様からお預かりした資金は主に組織の拡大に充てさせて頂きます。この記事では特にオペレーション部門の拡張に向けて、過去の採用活動において候補者の方々から頂いたご質問やご意向に対して、私がお話ししてきた内容をそのまままとめ、estieの雰囲気と共に伝わることを意図して書いてみました。
estieに少しでも関心のある方、キャリアにおいて以下のご意向をお持ちの方、是非最後まで読んでみて頂けると嬉しいです!
私はestie入社以来、オペレーション部門とコーポレート部門を中心に有難いことに100人以上の方々と採用面談をさせて頂きましたが、創業から現在に至るまでのestieに関心をお持ち頂いた方々のキャリア軸を大変勝手ながら意訳して大別すると、上にも記載したこの3点に集約されるかなと考えています。
- 不確実性の高い意思決定を行う機会を増やし、自ら事業を作っていきたい
- カルチャーフィットを感じられる会社で優秀なメンバーと働きたい(組織作りもやっていきたい)
- これまで世の中に無かった価値を創出して、社会に貢献したい
実際、上記のご意向をお持ちの方はestieにマッチするケースが多いです。 ではこれらのキャリア選択における期待に対して、estieはどのような応え方ができるのか、それを以下でお伝えできればと思います。
これはとても重要ですよね。私自身もestieに参画する前に同じことを考えていました。
結局スタートアップに限らずビジネスの世界は、常に新しい挑戦を続けなければどこかで衰退を迎えるため、そこでビジネスパーソンとして成長していくには、キャリアの中でどれだけ不確実な意思決定を重ねていくか、という実戦の数を積み上げていくしかないと思います。
「スタートアップ行きたい人はそりゃそうだよね」と言いたくなる当たり前の動機にも思えますが、大手企業出身の私としては個人的にいつも共感しています。
この論点、ひとくちに「スタートアップ」と言っても会社によってかなりカラーの出るところだと個人的に考えており、estieにおいては十分過ぎるほどの機会があることをお約束できると思っています。
estieは代表である平井の性格や経験に基づくスタンスが色濃く出ており、平井は「自分がやるよりもこいつに任せた方が絶対上手く行く」と思いきり良く信じ、任せる能力に長けています(「貞観政要」という中国唐時代における組織運営の指南書が彼のバイブルなので、もし気になる方がいれば是非読んでみて下さい)。
実際マネジメントロールに関して言えば、創業3年以内にプロダクト部門を岩成に、オペレーション(ビジネス)部門を束原に完全に委譲し、自らは会社の5年〜10年先を見据えた組織作りや事業の種まきに殆どの時間を費やしています。逆にここが上手くいかないとトップがいつまでも全ての意思決定に関与してしまい、会社の中でトップにしかできない仕事に時間を使えず、後続も育たない。みたいなことが起こりがちです。
これは私もオペレーション部門の運営において全く同じ考えで動いており、最大限自分で仕事を取りに行って結果を出したら、その後はどんどん自分よりも上手くできる人に任せていくことを理想としています。このプロセスにより、人も、当該業務自体もレベルアップ(洗練)されていくのが望ましい。
また、特にビジネスの現場においては「最もユーザーと対話をして、脳みそ絞って考え抜いて、ドキュメントにした人がKING」という思想を持っています。estieでは全ての意思決定を振り返ることができるようにドキュメント文化を徹底しているのですが、そのドキュメントに魂とロジックが込められていれば、ジョイン間もないメンバーの発案や意思決定もすぐに実行に移せる土壌になっています。
スタートアップは事業全体の不確実性を最小化していくのが中長期の使命ですが、ここから暫くのestieはまだまだ正解の分からない難問と向き合い続ける日々が続きますし、この先もどんどん新たなプロダクトをリリースしていくことが見込まれていますので、不確実性の高い意思決定機会の多さは保証することが可能です。
これも言わずもがな重要ですよね。多くの方の最終決定軸はここかもしれません。やはりスタートアップは人数も少なく、カルチャーフィットのずれは誤魔化せません。
各業界で各社が醸成してきた企業文化に正解・不正解はないため、ここではカルチャーが構築されるプロセス、中でも最重要の採用プロセスについて触れます。
同じフェーズのスタートアップでは比較的多くの会社が同様のスタイルをとっていることと思いますが、estieは部門別に採用を進めています。つまり、エンジニアはエンジニアを、ビジネスメンバーはビジネスメンバーを自ら採用するために、人事のサポートを仰ぎながらペルソナやジョブディスクリプションの設定、チャネルの開拓からプロセス設計、面談までを行っていきます。
スタートアップで働く楽しさの中であまり触れられないものの、僕個人がかなりお勧めしたい点はここだと思っています。自らが魅力を感じた会社に覚悟を決めてジョインし、ジョイン後「一緒に働きたい!」と思った人にその魅力を伝え、幸運にもその人に入社を決めて頂けた場合、人生かけて壮大な課題を一緒に解くことができる。めちゃくちゃ楽しいと思いませんか?
カルチャーの合う会社に入ることも当然重要ですが、自分が入社した後にカルチャー作り(組織づくり)を主導することができるのも、estieが持つ今ならではの楽しさだと考えています。
結局上に書いたことは全て手段でしかなく、目的はこれに尽きますよね。
estieに関心を持って頂く方は、やはりリアルな伝統産業をテクノロジーの力で変革したいという思いを持って下さる方が多いように思います。estieの取り組んでいる課題やバーティカルSaaS(業界特化型のソフトウェア)特有の面白さは平井が過去から度々書いてくれていますので、私はestieが行っている事業のどこに自分自身が面白さを感じているのかを以下に書いてみます。
estieはオフィスをはじめとした不動産データを整え、供給(不動産会社の提供する空間)と需要(そこに入居あるいは訪れる企業や人)の最適なマッチングを促進することにより、経済価値を創出することを目的としています。
「需給のデータをデジタルに整備することができれば最適なマッチングを実現することができる」。ここまではなんとなくイメージがしやすいところですし、多くの産業でこの流れは起こっていることと思います(インターネット広告におけるDSP<>SSPやフリマアプリ、製造業における発注者と受注者のマッチング等々)。
ですが私は、上記の実現により不動産業界に生まれる副産物にこそ最近はワクワクしています。
需給の最適なマッチングが可能になることで、不動産デベロッパーをはじめとしたサプライヤーは過去の実績から将来の需要を予測して「モノづくり」を最適化していくことが可能になります。例えば、ある地域で全く存在してこなかったアセットタイプが、類似地域や過去実績の緻密なトラックおよびそれに基づく将来予測により、急速かつ正しくニーズの観測ができ、新たな産業の発展を加速させることができるかもしれません。利活用されていないアセットの用途変更やリノベーション、再開発等の意思決定もスピーディに正しく行うことができるようになるでしょう。不動産を起点に人やモノの動きを掴むことができるようになれば、モビリティ領域とコラボレーションする未来も待っています。
需給の最適なマッチングの先に、「世の中に何を生み出すべきか」という最も根幹のところを支えることができる点が、不動産業界をフィールドとしてビジネスを行なっていくestie特有の楽しさだと私は考えています。
結論、上記に関連した動機をお持ちの方、あるいは少しでも共感頂けた方であれば、間違いなくご期待にお応えできる環境が整っていると思います。勿論これ以外にもお伝えしたい魅力は山ほどあるのですが、是非それは面談の機会に。estieのカルチャーや挑戦に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひこちらのページも覗いてみてください。
最後まで読んで頂き有り難うございました。これからのestieを一緒に作っていく方とお話しできることを楽しみにしております!(TwitterのDMやMeetyなどお気軽にご連絡ください!)