その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。
そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。
第13回は、物流課で働くM・Mの a motto です。
― 大切にしている言葉を教えてください。
日曜日の朝7時半に、がっちりマンデー!!という番組があって。ずっと好きで、いつも見ているんですけど。
先日、成城石井の社長さんが出演されていて。「現状維持は衰退の始まり」という一言を仰っていたんです。
それをきいて、ハッとしたんです。
自分の子供たちは日々成長しているけど、自分は成長しているだろうかと。
子供たちはどんどん大きくなっていってるけど、私の働き方とか生活は、そんなに大きく変わっていない。
子供が大きくなる分、自分の時間もできるし、働き方も変えられるんじゃないかって思って。
それで「週5で働きたい」ってお話しをして、今働かせてもらっています。
でも最近は、目標設定が難しいなって、少し思っているんです。
― 目標設定が難しい。
これまでは、先輩たちを目標に必死に突っ走ってきたんです。
効率的にやろうとか、ミスを減らそうとか。いつも、明確な目標があったんですけど。
でも最近は、次にどういう目標を立てるのか、自分の中でちょっとわからなくなってきているなと感じています。
ラベラーの修理を担当しているのですが、始めた時はもう本当に、ラベラーの修理をできるようになろう!っていう強い思いがあるんです。
でもだんだん数をこなしていくと、なんというか、緊張感がなくなってくる。真面目にやらないって意味ではないですよ。
なんていうんでしょう。慣れもあって、自分の中でこう、ピリつく刺激がない。
毎日が平和に過ぎていくのが、逆に怖いというか。
― その感覚は、なんとなくわかる気がします。
先週と同じ感じで、自分は過ごしているなって思うと。
それこそ、現状維持は衰退の始まりじゃないですけど、何か新しい目標を作ってもいいんじゃないかって。
これは仕事においてだけではなくて、私生活においても。何か勉強をしたいとか、こういう資格に挑戦してみようとか。
そういう衝動を求めているのかもしれません。
― エネルギーを持て余しているとしたら、もったいないですね。
先日、久しぶりに会った友人がいたんですけど。
彼女、政治に目覚めたそうで。事務所のお手伝いをするようになったみたいなんです。
これまでには聞いたことないような、日本はこうならなきゃいけないと思う!というような話をしていて。
自分で色々新しいことを吸収している姿が、とても輝いて見えて。羨ましく思ったんですよね。
別に、政治の活動をしたいわけではないんです。
テーマはなんでもいいんですけど、何か一生懸命になれるものを見つけて、挑戦し続けていたい。
例えば、物流課の仕事が落ち着いた夕方の時間帯とかに、忙しい他の部署のお仕事をお手伝いするとか。
そういう制度みたいなものも、あってもいいんじゃないかと思うんです。
なので、私にできることがあれば、是非やらせてください!
あ、そういえば、少し前に新しくオートシューカバーの修理に携わることになりました!
(聞き手:優一)